テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
午前4時、大森元貴は突然思いついた曲を書き留め、一息ついた。長くパソコンを見つめていた目は、疲労でかすかに痛んでいた。
「…まぁキリのいいところまで行ったし、ちょっとだけだけど、寝るか…。」
ぐっと背伸びをして、固まってしまった肩や腰を回す。しょぼしょぼとする目をしばたかせながら、重い体をベットへと投げ打った。
ゆっくりとその意識を手放しながら、まるで何かが爆発したかのような、重い衝撃音を聞いたような気がした。
「…っ…っぁ…っはっ!」
翌朝、といっても3時間後、自分の大きく息を吸い込む音で目を覚ました。
何故か息は走った後のように上がっていて、もう肌寒い時期であるのに、背中にはじっとりと冷汗をかいていた。
何か、恐ろしい夢を見たような気がする。でも、内容は全く思い出せなくて、ただ震えだけが止まらなかった。
しばらくしてからなりだした、いつもの無機質のアラームで我に帰った。今日は会議とレコーディング。あと30分後マネージャーが迎えに来る。
大変体は重いが必死に叩き起こして準備を始めた。
無事用意も済み、マネージャーの車に乗ってスタジオへと向かった。頭の中で今日の仕事を反芻していく。
会議ではあのことをちゃんと話さなきゃ。それと前に終わらなかった事案についても話し合って…、その後はレコーディング。若井どれだけ仕上げてるかな、気をつけるところは…
「おはよう!元貴。」
「んゎ…おはよう、涼ちゃん。」
後ろからやってきた涼ちゃんの声でふっと気持ちが浮く。考え事は一時中断かな。回転していた頭をシャットアウトさせていく。
「大丈夫、元貴?何か考え事?
顔色悪いよ。」
「大丈夫、何もないよ。俺が考えてない時なんてないでしょ。
涼ちゃんこそいつもより顔色 悪くない?」
言ってしまってから、自分の言い方に少しだけ後悔した。せっかく心配してくれたんだから、もう少し棘をなくして言えればよかった。
「えぇ?そうかな…まあ確かにさあ、今日僕すごい怖い夢見ちゃって、ちょっとだけ寝不足なんだよね…」
怖い…夢…、いつもなら気にもしないようなワード、それが今日はやけにつっかかった。
今朝の飛び起きた夢。何かに俺は追われていたような気がする…。頭の中に、もやがかかったかのように、ふわふわとしてはっきりしない。
当たり前だ。夢なんて大抵すぐに忘れる。
「ふーん、どんな夢だったの?」
「えーっとねえ…なんだか山道を走ってて、後ろに追いつかれないように…泣きながら走ってるんだよ。その後よく知ってる道に出てきて、そこで目が覚めちゃった。」
似ている、俺の見た夢と。多分ほとんど一緒。でも俺の夢には、確か前に走っている人がいたような気がする。なんとなくだけど。
どうして今日はこんなにも夢のことが気になるんだろう。いつもなら、俺もそんな夢見た、って 飛ばせる話なのに。
何故か嫌な汗が一筋流れ、その後涼ちゃんとどんな会話をしたかも、よく認識できないまま、スタジオに着いた。
っと、こんなところで切らせていただきます。なかなかホラーですね…
次の話、仕事の部分は書くのが難しいので、全カットします…すみません…