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続き 。
茈赫
桃瑞
翠黈
要素出てきます
桃瑞、翠黈推しさん、お待たせいたしました
久しぶりにがっつりかきました!
個人的に少しほのぼのさせたと思ってます
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
桃side
桃 )とは言っても…どーやって集める?
瑞 )うーん…
翠 )体格的に、いるまちゃんは人一人分、
ゞ )暇ちゃんはいるまちゃんの²/₃程度…って考えておくのが1番いいかな、
黈 )なんかもう病院凸らへん?(?)
桃 )いやでも…いるまが病院関係者滅ぼしたから…
瑞 )なにしてんねんまじでッ!!!!
黈 )ほんまよ!!!!
翠 )あはは〜…
ゞ )…そーだなぁ…一応病院は残ってるだろうし、行ってみるだけ行ってみてもいいかも、
ということで、とりあえず病院へ行ってみることにした。
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
病院へ行ってみると、小中高生くらいの子供たちがたくさんいた。
子 )おにーさんたち、誰?
子 )な、今大変な時なのに…
子 )先生たちもいなくなったし…
ゞ )ま、それは好都合なんだけど ( ♪
子 )おいおい…
子 )それに、子供1人連れ去られた?らしいし
瑞 )! その子のこと、君たちは知ってる?
こてっ、と可愛らしく、子供にも親しまれやすそうな笑顔で問いかけるこさめ。
可愛い。()
子 )うん、俺らの中で1番すごい人、って聞いてるよ?
瑞 )その子のことを詳細には知らない?
? )…わかるよ、
黈 )へ…?
子 )俺ね、その人とほんの少しの間だけ同じ病室にいたことあって…
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
桃 )なるほど…
ゞ )じゃあ君も、廻血病の患者さんなんだね?
子 )うん、その人、お名前も知らないけど…最近ずっと見かけなくて、
ゞ )窓見てたら外にその人と紫っぽい髪色?した人が出ていくのみたから、
子 )え?その人も廻血病なん?
ゞ )俺も、
子 )え!俺も!!
子 )私もーっ!!
黈 )! …ねぇ、みんな!
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
子 )ッあははっ!楽しいっ!w
子 )! 美味しい〜っ!! ( ♪
近くのコンビニやスーパーで色々買ってきて、すちが料理を振舞ったり、俺ら3人で子供と遊んだりしている。
この子達が叶えたかった未来、こんなことをしたいって希望、欲望、それら全部、俺たちが。
人の命をたくさんたくさん自らの手でなくした俺たちが。
許されるなんて思っていない。
必ず地獄に落ちる。
それでも、ほんの少しの罪滅ぼし、みたいなマインドで。
小さな命たちを、俺たちが。
少しでも、ほんの少しでも。
生きたいって思えるような、そんな幸せを与えてあげたい。
いや、与えたい。
子 )こさお兄さんがねー!らんおにーさんとも遊ぼーって!!
桃 )! なら行くか! ( 笑
子 )うん っ !! ( 笑
子供の笑顔を見ると、心が浄化されていくような気がしてしまう。
それでも、ダメだから。
俺らみたいに、黒に染まった人達が。
少しの希望に、光に、真っ白な世界に。
憧れも、欲望も抱いちゃだめ、だって分かっているから。
桃 )…いいなぁ、
瑞 )……らーんくんっ!!
桃 )?
瑞 )おりゃッ!! ( 笑
( 水鉄砲
桃 )…!
きっと、元気がない俺を気遣ってくれたのだろう。
…ずるいなぁ、こさめは。
その笑顔で、愛嬌で。
黒に染まってしまった俺を、ほんの少し、水色へと塗り替えてくれるような希望に縋らせて。
桃 )…こさめ!待てぇぇっっ!!!!!
瑞 )え、ちょっとー!!ww
子 )…あれがリア充ってやつ?
子 )そーそー、俺らはあーいう人たちを爆破する使命を生まれた時から授かってるんだよ
子 )…よし、
子達 )やるか。
桃/瑞 )やるか。じゃ ねぇ/ない よ!!!
子 )被った!!ほらやっぱ滅ぼさなきゃだ!!
子 )よーし!みんな、銃を構えろー!!!
子達 )おぉぉお!!!!
桃 )そっちがその気でくるなら!!!
瑞 )こさたちも全力で行っちゃうもんね〜!!!!!
ゞ )待て待て〜〜っっ!!!!w
無邪気に笑って、はしゃいで、誰にでも優しい笑顔を振りまくこさめ。
誰かに嫉妬してしまったような気持ちになったのは、心の奥にしまっておこう。
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
黈 side
らんらんとこさめちゃんは子供たちと銃撃戦中。
楽しそうでなによりや 笑
お邪魔しないよう、すっちーの方へ行く。
すっちーは、美味しそうにすっちーがつくった料理を頬張る子供達に、我が子でも見るかのような優しい眼差しを向けていた。
翠 )! みこちゃん、
俺に気づくと、手を動かし、”こっちおいで”、と付け加えた。
その言葉に甘え、すっちーの横に座る。
子 )みこおにーさん!
黈 )なぁに?
子供のきらきらとした、真っ直ぐな瞳。
俺はもう、失ってしまった。
子 )みこおにーさんは、すちおにーさんのお嫁さんなの?
黈 )………ほぇッッッ!?!?!?///
翠 )ッふ…ww
黈 )ちょっ、すっちー!なに言ったん!?!?//////
翠 )いや、俺はなんにも ( 笑
子 )そーだよ!俺らが勝手に言ってるだけだけど…
子 )そう見えるもんねぇ?
子 )うんうんっ!!
あかん。
この真っ直ぐな目線が痛い。
なんて答えるべきなんや!?
子供たちの期待に沿うべき…?
いやでも…それですっちー傷つけたら…
うーうーと悩んでいると、すっちーがそれに気づいてくれたようで、話題を移してくれた。
子供たちが銃撃戦に参戦した時、少しだけすっちーと喋る。
黈 )ほんまありがとぉすっちぃ…
翠 )いやいや ( 笑
すっちーは、俺の事どう思ってんやろ。
マフィア。
組織の仲間。
たまたま、出会っただけ。
たまたま、俺が勝手に一方的に好きになってしまっただけ。
わかってる、わかってるけど…
少し、いるませんせーとなっちゃんが羨ましく思えてしまった。
でも俺は、昔からわがままを言い出すのがあまり好きではない…というか、得意ではないというか…
末っ子なのもあってか、わがままはたくさんだ。
それでも、先行して相手にとって迷惑じゃないかな、という心配が出てきて、あまり言い出せない。
すっちーに、俺の…俺の、
翠 )みこちゃん?
黈 )ほぇっ、!?
顔を上げると、すぐ近くにすっちーの顔があって驚いてしまった。
翠 )ごめん、なにか考え事してた?
黈 )え、ぁ〜…ううん、大丈夫やで ( 笑
翠 )…そう、?
黈 )そ、それより、どーやって血を集めるかよな…
翠 )…うん、少し、ほんの少しだけでいいからみんなから血が貰えるといいんだけどねぇ…
? )…ねぇ、すちおにーさん、みこおにーさん!!
すぐ近くに、まだ中学生くらいの男の子が立っていた。
どうしたの、と尋ねると、その子は思いもしなかった発言をした。
子 )その…俺ら、廻血病の患者の血が欲しいの?
黈 )!
翠 )…うん、そうだよ
子 )…俺らから血を貰うため、そのご機嫌取りで遊びを計画したの?
この子えらい現実的なこと言うなぁ…と思うが、すかさず否定をする。
黈 )…ううん、ちゃうよ
ゞ )俺ら全員、わかる、から…
翠 )!
黈 )自分の欲望も、希望も、わがままも、全部全部、”なにか”に押しつぶされて、叶わないこと…わかる、から。
ゞ )君たちみたいな、まだまだ先が長い子たちの、そんな…
ゞ )きらきらした思い、俺たちが叶えたかったから…かな、
これはきっと、俺ら全員共通の思い。
昔からマフィアとして育てられ、
友達も、学校も、ゲームも、勉強も、全部を取り上げられて、
上からの圧で押しつぶされそうになる日々をすごしていたから。
環境は違えど、わかる気がした。
子 )…そっか、
ゞ )ちなみにさ、その血液がどんな風につかわれるのか、聞いてもいい?
翠 )…うん、長くなるけど、それでいいなら。
子 )…うん、今、他の子たちはらんおにーさんとこさめおにーさんと遊んでるから。
黈 )! 君、もしかして他の子の面倒見てたん、?
子 )…まぁ、この中だと最年長だし…
黈 )!
ゞ( ぎゅっ… ( 抱
その言葉を聞き、なんとなく、抱きしめたくなった。
これほどの人数を、この数日間、一人で。
きっと心にはたくさんの黒が出てきている。
いつかそれが、綺麗な心を染め上げてしまうかも。
そんなの、嫌だから。
子 )! …笑
ゞ )みこおにーさん、苦しい笑
黈 )ごめんっ!
子 )…大丈夫だよ、そんなに心配にならなくて。
ゞ )みんな、いい子だから。 ( 笑
そう言って笑う彼の瞳は、真っ直ぐで、きらきらとした光がすんでいるように見えた。
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子 )…なるほど、連れ去られた、って言われていた人が…
翠 )そう、大切な人を助けようとして自らの血液を…
子 )…よし、わかった。
その子がなにかを決意したような、覚悟を決めたような顔は、きっと俺は何年、何十年とたっても忘れられない。
“ヒーロー”、そんな言葉が似合いそうな彼の顔は。
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¿?¿? side
なつをおんぶして、真っ黒な世界を彷徨う。
赫 )…暗いね、
茈 )…だな、
特に会話も交わさず、ひたすら歩く。
きっと終わりのない場所。
地獄がこんなとこだと思っておらず、なにをすればいいかもわからない。
そんなとき、
見えた気がした。
真っ黒に染まってしまったこの場所に、
一筋の光が___
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茈 side
茈 )…..ん、
重たい瞼をどうにか上へ上げると、すぐ近くには前髪モッピー(?)、こさめ、観葉植物(?)、みことの4人がこちらを覗き込んでいた。
状況がわからないが、すぐさま勢いよく起き上がる。
茈 )…..は、?なんで…
ゞ )ッなつは!?!?
大声を上げると、しー、と言いたげに人差し指を口元に持っていったらんが、もう片方の手で俺の隣を指していた。
茈 )! なつっ…笑
翠 )…暇ちゃんにも血液を投与したよ、多分そろそろ目覚ますと思うから…
子 )すちおにーさん!
翠 )?
子 )その2人、生き返った?
翠 )うん!皆のおかげだよ〜笑
子 )だってよ!!
中学生くらいの男子がそう声を上げると、周りにいたかなりの人数が歓声を上げた。
それに気づいたなつが、ゆっくりと目を覚ます。
赫 )…あれ、?
茈 )! なつっ…!
赫 )ぉわっ!?!?
なつもちゃんと起き上がり、安堵から勢いよく抱きついてしまう。
赫 )いてぇわばか…笑
茈 )ん…ごめっ…
赫 )ちょ、っなんでお前が泣きそうなんだよ!!
ゞ )つられるからやめろよ…っ、!
そう言ってるなつの瞳には、うっすらと涙が浮かんでいた。
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子 )紫のおにーさん!
茈 )?
赫 )いるまじゃね?
茈 )あぁ、どした?
子 )その人、お嫁さん?
赫 )は!?違ッ…
茈 )まぁ違くはねーかなぁ ( 笑
赫 )おいっ…、!!///
子 )みんなー!!!こいつらリア充だぞー!!!!
子 )爆破だ爆破だー!!!
子 )撃ち〇せぇっっ!!!!!
先程の中学生くらいの男子が全員に聞こえるよう声を掛けると、どこから取り出したのか水鉄砲が俺となつに向けられる。
茈 )え、は…ちょ俺武器ねぇって!!
子 )らんおにーさんたちがもってるからー!!
早く遊びたい、と言わんばかりの子供たちのきゅるきゅるとした目に負けた俺となつは、らんとこさめから水鉄砲を借り、銃撃戦を行った。
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
黈 side
黈 )は〜、ほんまよかった…!
あの後、中学生くらいの男の子が全員に声をかけ、痛いのにまだ慣れていない子もいるのに、血を分けてくれた。
かなりの人数がいたおかげ、そして少し多めに提供してくれた子もいたおかげで、目標量はすぐに確保することが出来た。
翠 )ほんとにねぇ〜… ( 笑
桃 )そんですっちーは血を回収する速度早すぎな?
瑞 )そーそー!すっちーが注射やってくれたおかげで、あんまり痛くなかった!ってみんな言ってたし
翠 )役に立ててよかったよぉ〜
そんな話をしながら、いるませんせーとなっちゃんの方を見る。
びちゃびちゃになりながらも、溢れんばかりの笑顔で子供たちと水鉄砲での打ち合いを繰り広げている。
やっぱりいるませんせーは射撃の力量もすごく、子供たちの顔には当たらないよう、胸や腹のあたりを狙って優しく打っている。
なっちゃんは病院生活が長かったからか、まだあまり上手く体を動かせないようで、いるませんせーに抱きかかえられながら少しだけ銃を打っている。
いるませんせーがなっちゃんを抱きかかえたときの子供たちの野次には笑うしかなかったんやけど…笑
( ちなみにこんな感じ )
( 抱 )
赫 )っちょ離せやッ…!!!//////
茈 )なつ倒れそうやん ( 笑
子 )うわいちゃいちゃしてるー!!!
子 )キスするんじゃね!?!?!?!?
子 )その前に倒せー!!!!!
子達 )うぉぉおおぉおお!!!!!!!
まぁそんな子供たちの攻撃の一瞬の隙で一度キスしていたが。
その時は中高生男子の茶化しみたいな野次が飛び交っとってそれも面白かった笑
俺ら4人はそれを見てけたけた笑いまくっていたけど…笑
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
茈 )ほんま…っまじで〇ぬッ…
子 )大丈夫だよまにき!!!
ゞ )血ならあげる!!! ( 腕 出
茈 )そんな簡単に差し出すな… ( 疲
赫 )俺も血ならあげるよ? ( 首筋 出
茈 )…..そんな簡単に出すな、
桃 )あれ?一瞬飲みたいとか思っちゃいましt
茈 )それ以上喋ったらやるからな???^^
桃 )…ハイ
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
桃 side
子供たちを風呂に入れて、今後どうするか、どうしたいか。そんな話をする。
大きめな部屋に何十人もがぎゅうぎゅうに入っている。
人の温かみが心地いいのだろう。
少しうとうととしている子もいる。
翠 )…zzz
…寝ているやつもいるが。
ちなみに、全員なにかしらGPSが付いているので、それらは全て破壊した。
病院の関係者はやったといえ、国に情報がいっている可能性も加味した結果だ。
赫 )…俺は、ここを出て、
ゞ )…まって言うの恥ずいな…//
子 )言ってよなつにー!
そーだそーだ、と共感の嵐。
赫 )はいはい…/
ゞ )…素敵な、”廻り合わせ”があった。
ゞ )正直、世界の誰かが救われる、なんてことを言われ続けても実感だってないし、
ゞ )それなら世界中の何人も、なんかじゃなく、
ゞ )大切な人、たった1人でも、そんな人を救いたいって。
ゞ )俺は、そう思ってた。
ゞ )実際、…
ゞ )…大切、な人、を救えた、し…/
ゞ )…俺は、ここから出て、幸せな思いをした。
ゞ )…でも、ここからはみんなの選択だ。
ゞ )どんな、道を歩みたいか。
ゞ )どんな夢を追いかけたいか。
ゞ )どんな環境に住みたいか、生きたいか。
ゞ )なんでもいい、
ゞ )自分が、”生きたい”と思える道を、自分で、考えてみてほしい。
ゞ )自分の”思い”、それを決して消さないで欲しい。
なっちゃんが言い終わると、少しの沈黙が流れる。
その沈黙を破ったのは、リーダー格の男の子。
子 )…俺は____
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
赫 side
( からんころん ♪
マ )お待ちしておりました、
桃 )! お久しぶりです、
瑞 )お久しぶりですっ、!
翠 )お久しぶりです
黈 )お、お久しぶりですっ…!
マ )らんも、こさめも、すちも、みことも。 久しぶり ( 笑
茈 )…
マ )いるま、なつ君も、いらっしゃい
ゞ )それで…今あの車の中に乗っているのが…
茈 )…あぁ、預かってもらいたい、未来有望な子供たち。
マ )全員からのお願いは初めてだからね、驚いたが…
ゞ )もちろんいいぞ、当時の部下たちも呼ぶつもりだから、世界一安全な施設だ。
ゞ )何があっても、子供たちを守るよ
桃 )頼もしい…
瑞 )それじゃみんなー!大きな建物に移動するよー!!
こさめさんが声を掛けると、子供たちみんな、大きく元気な声で返事をした。
いるまの部下さんたちの運転で、かなり大きな建物へと移動する。
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
子 )らんおにーさん、こさめおにーさん、すちおにーさん、みことおにーさん、まにき、なつおにーさん!!
ゞ )ありがとうございました!!!
例の男の子がそう言うと、
全員が少しバラつきながらも感謝を伝えてくれる。
その光景がとてつもなく微笑ましい。
赫 )…感謝するのはこっちの方だよ、
瑞 )ほんと!遊んでくれてありがとー!
茈 )そっちもだけどそっちじゃねーよ、
桃 )貴重な血液を、たくさん…ありがとう、
翠 )また来るからね
黈 )またねーっ!!
最後に、感謝を伝えてお別れをする。
だが、絶対にまたここへ訪れるだろう。
俺といるまの命を救ってくれた、
未来への希望を捨てず、たくさん縋り付いて、それが叶った。
そんな未来有望な、命の恩人たちに。
子 )あ!
ゞ )らんおにーさんとこさめおにーさん、
子 )すちおにーさんとみこおにーさん、
子 )まにきとなつおにーさん!
子達 )お幸せに〜〜〜っ!!!!!!
瑞 / 黈 / 赫 )へ!? / ほぇッ!? / はぁ!?
やっぱ弄られそうだし行かねーかも。
ま、嘘だけど。笑
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
桃 side
そしてその日は、急遽近くのホテルに泊まった。
桃 )んー…っ、!疲れた〜…!!
赫 )…ほんとに、ありがと…
茈 )…あぁ、まじで、ありがとう…
桃 )え!?あのいるませんせーが!?
瑞 )大事件ですよらんさんっ…!
茈 )俺だってありがとうくらい言うわ!!
翠 )…あははっw
黈 )ふふっw
聖人組の優しい笑い声で、少し緊張した空気も完全に解け、暖かい空間になった。
みんなで笑いあえている。
当たり前なんかじゃない。
本当に、本当に奇跡。
桃 )…幸せだなぁ…
ぽろっと本音を言ってしまうと、こさめがなにやら言いたそうな顔をして俺の方を見ている。
瑞 )…ねぇ、らんくん。
桃 )ぅん?
瑞 )…ちょっと、二人で抜けないっ?
桃 )…え、?
瑞 )らんくんとデートしてくるっ!!
桃 )わわ、ッこさめ!?
ゞ )こけるって!!w
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
茈 side
茈 )お、あいつらくっつくんじゃね?
翠 )は〜…こっちも長かった…
黈 )ほんま…
赫 )?
茈 )あいつらずーーーっと両片思い拗らせてな…w
赫 )へぇ…笑
両片思いといえば、聖人組もそうである。
ま、空気読んでやりますか。
茈 )…なつ、ちょっと外の空気吸いに行かん?
赫 )! ん、行こ
なつの手をとり、指を絡める。
するとなつの耳がほんのり赤色に染まるのがわかった。
後ろを振り返り、すちに目線を送ってから部屋を出る。
これでくっつかんかったらもうサポートしてやんねぇよ、という圧をかけておいた。
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
瑞 side
らんくんの手をとって、人気のない所までやってきた。
今日は月がものすごく綺麗で、見ているだけで幸せなきもちになる。
…でもね、らんくん。
こさね、わがままだから。
もっと、もっと幸せになりたいの。
瑞 )…ねぇ、らんくん。
桃 )なぁに?こさめ、
真っ直ぐな瞳で見つめてくれる。
今らんくんの目にはこさめ1人。
一人一人真っ直ぐ、親切に、丁寧に向き合ってくれる、そんならんくんがだいすき。
瑞 )……
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
「 月が、綺麗ですね ___ 。 」
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
瑞 )…え、っ…、?
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
桃 side
こさめに手を引かれ、外に出た。
今日は月がとても綺麗だった。
頭の中に、キャラでもないような、詩的な告白が流れてくる。
こさめが俺の方を見てくれている。
真っ直ぐ、可愛らしく、綺麗な瞳で。
なにか言いたげなのはわかっていた。
それでも、抑えられなかった。
桃 )…月が、綺麗ですね。
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
「 私、死んでもいいわ___。 」
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
桃 )…え、
瑞 )ッらん、くんっ、!!
桃 )こさ、め…っ
瑞 )こさめ、ッらんくんのこと…っ
こさめが言い切る前に、彼の口を俺の口で塞いだ。
彼は驚いた様子だったが、俺が目を見ると少し逸らしてしまった。
桃 )…いきなりごめんね、
ゞ )それに…遮っちゃって。
ゞ )でも、俺から言わせてください。
ゞ )大好きです、こさめのこと。
ゞ )メンヘラだし、重いけど。
ゞ )俺でよければ、付き合ってください…!
瑞 )!
ゞ )もちろんっ…!! ( 泣 笑
ゞ )らんくんじゃないとや、なの…っ!! ( 笑
月が2人を照らし、真っ黒に染まった心に光が差す。
「 こさめの、恋人になりたい。 」
「 らんくんの、恋人になりたい。 」
そんな希望、欲望、夢。
それを叶えられた特別な日。
心にある、言語化できない幸せな気持ちを込めて、月夜に酔いしれ、キスをした。
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
英文、”ILoveYou”を
文豪、夏目漱石は
「 月が綺麗ですね 」
と訳した。
また、文豪、二葉亭四迷は
「 私、死んでもいいわ 」
と訳した。
なんて逸話があるそうな ___ 。
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
翠 side
翠 )いるまちゃんいきなりだねぇ…笑
黈 )そーやね笑
あのアイコンタクトは、そういうことだろう。
そろそろ伝えねぇとまじぶっ〇すぞ?という圧を感じた。(そこまで言ってない)
とはいっても…気まずくなるのは…
黈 )……なぁ、すっちー、
翠 )ん、?
いつにもなく真剣な表情で、ほんの少しだけ頬を赤らめて、少し上目遣い気味で俺の事を見てくれているみこちゃん。
黈 )…俺、おれ..な、
翠 )….うん、落ち着いて、ゆっくりでいいからね
黈 )!
ゞ )…そー、いう、とこ…っ、
ゞ )めっちゃ…っ好き、です…/
翠 )…え、
黈 )…っいきなりで、ごめんな、!! ( 逃
翠 )あ、まって、みこちゃんっ、!! ( 掴
黈 )ッごめん…っごめん…っ、! ( 泣
翠 )…なんで泣いてるの?
黈 )せやって…すっち、っいややろな…って、
翠 )…俺から伝えられなくて、ごめんね、みこちゃんっ.. ( 後 抱
黈 )ッすっち、
翠 )好きだよ、みこちゃんっ…
ゞ )大好きっ…
黈 )…ほぇ、っ、?!///
翠 )みこちゃんの気持ちがわかった上での告白、になっちゃってごめんね…
ゞ )でも俺、ほんとにみこちゃんのこと好き、だよ…
黈 )! すっちぃっ!!
ハグしていた腕を離すと、みこちゃんは俺の胸元に飛びついてきた。
黈 )俺も、好き…っ、!
翠 )…え、っと…
ゞ )付き合う、ってことでヨロシイデショウカ…、///
黈 )つきあう…//////
ゞ )うんっ…/// よろしく、オネガイシマス…///
翠 )アッ、こちらこそ…っ、?//////
まだ少しぎこちないし、とてつもなく恥ずかしいが…
かわいすぎる彼女ができました。
まぁ、いるまちゃんから〇されることもないだろう。()
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
茈 side
俺となつは特になにをするでもなく、
ただずーっと恋人繋ぎしてそこらへんを歩いているだけだった。
ただただ”恋人繋ぎ”して。
“恋人繋g
部屋に戻ると、
らんとこさめは大号泣、
すちとみことは顔が真っ赤というなんともカオスな空間だった。
茈 )やっとかよお前ら…っ
桃 )先輩面すん゛なよ゛ッ…!!!! ( 泣
瑞 )そーだ゛そーだ!!そんな゛に変わ゛らないくせにッ゛!!! ( 泣
赫 )泣きすぎ…
茈 )そんですちとみことはどうした??
ゞ )付き合ったんちゃうん?
翠 )いやそうなんですケドモネ…///
黈 )慣れてこ…すっちぃ…っ、///
赫 )初心で草
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
…おーっと、茈赫なくて戻ろうとしたか?
まーまー、この後しっかりあんだから、もーちょっとだけ付き合って?
赫 )いるまー?
茈 )? どした、
赫 )いや、ぼーっとしてたから
茈 )俺は今説明を…
赫 )誰に何をだよ…w
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
そして、そのまま眠り、
翌朝目が覚めるとなつが抱きついてきていた。
普通に手を出したくなるのをどうにか堪え、ゆさゆさと体を揺らし起こす。
茈 )おきろ〜…
赫 )ん…ぅ、っ…
え、喘いだ?
桃 )助けて…
ゞ )こさめが可愛すぎて起こせない…
翠 )わかるよらんらんッ…
バカップルいて草。
とりあえず寝顔を写真に収め、少し強めに揺さぶって彼を起こす。
すると、少しづつ目が開き、完全に目が合うとすぐに逸らされた。
赫 )寝顔撮ってねーよな…っ、?
茈 )……..うん。もちろんデスヨ…
赫 )…スマホ見して?
茈 )わー、なつのえっち。
赫 )〜ッはぁ…っ、?!?!///
なるほど。
こいつも初心だ。
弱点を知り、うきうきでベッドから起きる。
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
借りてたマンションに帰り、部屋を片付ける。
そこら辺に飛び散った血は、少し錆び付いた鉄の匂いがした。
赫 )うぇ…ぐろぉ…
茈 )差し出してきたんなつだろ ( 笑
赫 )んー…そうだけど… ( 笑
今らんたちは掃除道具を取ってきてくれている。
赫 )…ふふ、笑
茈 )? なに、
赫 )んーん、帰ってこれたなって ( 笑
茈 )!
ゞ( 引 寄
ゞ( ちゅ、
赫 )っん、
ゞ )……は、?///
茈 )…いきなりは嫌だった?
赫 )……べつに、///
ゞ )なに、?///
茈 )んー
ゞ( ちゅっ、ちゅっ ♡
赫 )ッんん、っ、///
ゞ )あほ、///
茈 )えぇ? ( 笑
赫 )らんさんたち来るんだってば、///
茈 )へーへー ( 笑
ゞ )ラスト、
ゞ( くちゅっ、ちゅくっぺろッ ♡
赫 )っん、!?///ん、ッ…ぁっ、♡///
ゞ )……ばか野郎…///
茈 )かわい ( 笑
赫 )うるせ…///
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
桃 )いるませんせー、持ってきたよ〜
茈 )お、さんきゅ 助かる
桃 )…で、なんでなっちゃんはあんなすみっこにいるの?
茈 )ちょっとやりすぎた
桃 )え? ヤりすぎたん?
茈 )カタカナに変換すんな、
ゞ )ほんでにやにやすんな
瑞 )なつくーん!お掃除やるよー!
赫 )はぁい…
翠 )真っ赤 w
黈 )かわええ ( 笑
翠 )…俺はかわいくない?
黈 )ほぇっ?
ゞ )! かわええよ ( 笑
翠 )ありがと ( 笑
茈 )おいそこのバカップル
桃 )サボってんじゃないよ〜!!
瑞 )おかんやおかんw
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
そしてなんだかんだ掃除も終わり、
らんこさ、すちみこは1度組織の方に戻るそうだ。
茈 )あんがと、またお礼は後日
瑞 )お菓子!
桃 )休み!!!!
翠 )睡眠…
黈 )欲望丸出しや…w
茈 )お菓子は買ったるわ
瑞 )よっしゃ!!
赫 )…ありがと、
桃 )はっはーん!どーいたしまして!
翠 )それこさめちゃんのパクリ…
黈 )すっちー しーっ!!
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
そんな会話があったあと全員が帰宅し、扉が閉まった直後、なつにだきつかれた。
茈 )…んは、なーに? ( 笑
赫 )ん…、
茈 )…ありがとな、
赫 )んん…ばかやろぉ…○にやがって…
茈 )それはほんまにすまん…
ゞ )俺なついねーと無理なんだよ、
赫 )ん… ( 拗
茈 )ごめん、 ( 撫
赫 )!
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
赫 side
大好きな、いるまの手の温かさ。
少しくしゃっと撫でられるのが大好きだ。
茈 )好きだよ、なつ。
赫 )! ッん…俺もだよ… ( 笑
泣きそうになるのを堪えながら返答する。
赫 )…ありがと、俺を連れ出してくれて。
茈 )こちらこそ、着いてきてくれてありがとう。
赫 )好きになってくれて、ありがと。
茈 )こちらこそ、血もくれて、好きになってくれて、ありがとう。
赫 )…ん、
茈 )…笑
ゞ( ちゅっ、 ( ♡
赫 )…ふふ、笑
口を少し彼に向けると、
優しくハグをしてくれて、キスもしてくれる。
胸の当たりが暖かい。
ちょっとアレな雰囲気に酔いそうになるのを堪え、腕の中から抜け出した。
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これからは
なにがあっても
ずっと、ずっと
赫 )…今度こそ、離さないでよ?
茈 )あぁ、当たり前 ( 笑
ゞ )ずっと ___
ずうっと、いっしょ。
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遺書
なつへ。
いきなり連れ出してごめんな。
でも、俺は楽しかった。
なつはどうか、わかんねぇけど。
それと、直接伝えることはできないけど。
なつのことが、大好きです。
来世では、きちんと俺の口から伝えたいです。
今までありがとう。
さようなら。
いるま
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数日後、らんからいるまの遺書をもらった。
帰っているまをいじり散らかす。
すると寝室へと連れ込まれた。
まぁ…そのあとどうなったかはご想像にお任せするとして…
いつか、いつか。
大切な人を救いたい、
そんな思いが叶った。
まぁ、結局はたくさんの子供たちが救ってくれたのだが…笑
今、俺といるまの中にはたくさんの子達の血液が廻っている。
その子たちが、俺らの命を紡いでくれたように。
俺達も、誰かの命を紡げたら。
そんな希望を捨てないよう、生きていこうと思う。
大好きな人の隣で。
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「 廻り合わせ ___ 紡がれる思い 」
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続き(初夜+登場人物達の今後の話)↬♡5000
正直いうと書くつもりはないのでかなり高めに設定させていただきますね
前話♡5700越えありがとうございました 🙌🏻💕
それとですね、
これからは
なにがあっても
ずっと、ずっと
赫 )今度こそ離さないでよ?
茈 )あぁ、当たり前 ( 笑
ゞ )ずっと ___
ずうっと、いっしょ。
ここ、前回の文字化けの辺りのとこの伏線回収です
りんご先生…!!
参加させてくださりありがとうございました !
もう…ほんとに…リベンジさせていただきます…
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希望を、
欲望を、
未来を、
“好き”って気持ちを。
自分の”思い”を捨てないで。
それは自分のものでしかないのだから。
皆様の”思い”がいつかきっと。
叶いますように。
赫 )…素敵な廻り合わせが、ありますように。
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こんな思いを込めました。
私が行きたいと思っている高校に行けるのは、夢のまた夢の話。
それでも、そこに少しでも行ける可能性があるのなら、それに縋りたい。
そんな思いもこちらに込めさせていただきました。
誰かの夢を叶える理由になりますように。
夢を諦めない理由になりますように。
誰かの心に届きますように。
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コメント
4件
はぁ〜、茈赫だけでなく桃瑞、翠黈も見させてくれるとは… りむさん、最高でした! 最後の言葉も心にグッときて、思わず涙が出ました 初夜…気になります…( ܸ ⩌⩊⩌ ܸ )♡
めっちゃ泣いちゃいましたっ、、!!✨️ もうりむさんの書き方&お話&エピソード全部好きで、、っ!!! 初夜(((気になります、、!!
初夜気になります!