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ひなの
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#死ネタ
いゆ
1
僕は意を決して、ミナさんにあの人の事を話そうとした。すると
ミ「ちょっと待て」
保「っ、なんですか」
ミ「ここで話すのもなんだろう。近くに私の行きつけのカフェがあるんだ。そこでどうだ?」
保「…!是非、行きたいです!」
ミ「よし。では、着いてこい」
ミナさんに案内してもらってついたカフェは、とても雰囲気の良い、落ち着いたカフェだった。
保「ミナさんらしいですね」
ミ「それは褒め言葉と受け取って良いのか?」
保「もちろんですよ」
僕たちはそれぞれ、カフェモカとエスプレッソを注文した。
数分経って届いたコーヒーは、そのままでも十分美味しく、僕は一気に半分程飲んだ。その後砂糖を2つ溶かすと、砂糖の甘味が感じられ、さっきとは違う美味しさが口の中に広がった。
ミ「…ところで、今回はどうしたんだ」
コーヒーを味わっていると、おもむろにミナさんが話を切り出した。
僕は思わず少し姿勢を正してしまう。
保「昨日初めて会った人がいるんですけど、相手は僕の事を知っていて。僕は本当に心当たりがないんですけど、あっち側は急に謝って来たり、怒ってきたり。ほんまによく分からんのです」
ミ「…ちなみに、それはどんなヤツだ?」
保「えっと、前髪は厚くて先っぽがピンクで。僕よりちょっと身長が高くて、めっちゃスタイル良くて。んでもって、顔は文句無しのイケメンですよ」
ミ「なるほどな……」
そう言ったきり、ミナさんは黙り込んでしまった。僕の話から、何かを考えているようだ。
数分後。すっかりコーヒーが冷めてしまった頃、ミナさんが顔を上げた。
ミ「保科、お前は本当にそいつに見覚えはないのか?」
保「はい。あんな個性の塊みたいな人、一回見たら、嫌でも覚えちゃいますよ」
ミ「…そうか」
ミナさんは、僕の回答がどこか腑に落ちないような顔をしている。
ミ「…私はそいつを見た事がないから、なんとも言えない。が、そいつの事で気になった事があったら、なんでも遠慮なく言ってくれ。」
ミナさんはそう言うと、力強く頷いてくれる。
保「はい。ありがとうございます」
ミ「少しずつ、距離を縮めればいい。そいつは同じ学年なのだろう?これから、嫌でも顔を合わせる事になると思うぞ」
保「確かに、そうですね」
僕は、一刻も早くあの人とどうにかせなあかんと焦ってた自分が、なんだか可笑しく見えてきた。
ミ「保科」
ミナさんが、真剣な表情で僕の目を見る。
保「はい」
ミナさんは、フッと表情を緩めると、
ミ「…頑張れよ、応援してる」
そう言った。
保「…っ!はい!ありがとうございます!」
僕は、思わず泣きそうになりながら、ミナさんに精一杯お礼を伝える。
ミ「…じゃあ、私は先に行く」
保「はい。ほんまにありがとうございました」
ミ「いい。あ、あと」
と言って、ミナさんは1000円札を出す。
ミ「お釣りは貰っておけ」
保「え!?それは流石に…」
ミ「良い。じゃあ、またな」
ミナさんは、片手をひらっとあげて出ていった。
ミナさん、優しいな。
僕も、頑張らなあかんな。
保「よし」
僕はミナさんが置いていってくれた1000円札を出してカフェを出る。明日はあの人の名前、知れたらええな
コメント
5件

ミナの頼もしさと優しさが心に染みますね🥺カフェのシーンの描写も丁寧で良かったです!続きも絶対読みます!
ミナさん、めっちゃいい人すぎる‥!😭💕 カフェの雰囲気とかコーヒーの描写が丁寧で、物語に奥行きが出てて好きだよ〜! 保科くんの不安な気持ちに寄り添うミナさんの「頑張れよ」の一言、グッときた…それで泣きそうになる保科くんの心情も伝わってくるし、最後の1000円札エピソードで優しさが溢れてる🥺 あの個性派イケメンとの関係、どう進展するのか超気になる!続き楽しみにしてるね⭐ ひなのさん、素敵なエピソードありがとうございます🌸