部屋に入って驚いた…
その広さもさることながら、大きな窓から、東京の夜景がキラキラしてるのが綺麗に見える。
「なに?ご飯が来てる?!」
ダイニングテーブルにところ狭しと並ぶ料理の数々…
茶碗蒸し、ハンバーグ、エビフライ、カスクートサンド、オムライス…
「これ、私の好きなご飯たちだ…」
「美亜は好き嫌いないけどな。これまで俺が作った中で、特にうまそうに食べてたやつ…集めてみました!」
ほいっ!…っと渡されたのはケチャップ。
「…ハート♡描けるじゃん…!」
そんなものまで用意して…もう笑っちゃう!
早速2人でオムライスに描いてみる。
私は大きいハートと小さいハート。
嶽丸は…「ミアLOVE」って…
ちょっと恥ずかしいんですけど?!
2人でお腹いっぱい食べて…ふと疑問に思ったことを聞いてみた。
「全部おいしかったけど…これ、ケータリングだよね?」
「お?わかった?さすがに自分で作れないから、細かい味付けのオーダーを出しつつ注文した」
「え…そんなオーダー、聞いてくれるお店あるの?」
「俺が料理するのを知ってる行きつけの店なんだよ。だから、少し甘めの味付けと若干薄味。酸味と辛味は控えめに…って言っておいた」
「え?それって…」
「美亜の好みだろ?え?自分でわかってないの?」
ケラケラ笑うけど…そんなことまでわかってる嶽丸に、私はちょっと、心と胃袋を掴まれたよ。
「先に風呂入ってきな」
まるで家の延長…嶽丸はここでも食べ終わった器を片付けてる。
たまには私がやるから…と、嶽丸を先にお風呂に沈め、ちょっと落ち着かない気持ちになる。
広すぎる部屋…ベッドは奥の部屋にあるみたいで、ダイニングテーブルとソファがあるこの部屋からはちょっと見える程度。
白いシーツに白い枕。
「…これは?パジャマ?」
柔らかくてツルツルした生地の、膝丈ワンピース。
ゆったりした作りで、たぶん寝るとき用のものなんだろう。
同じような生地で、男性用のもある。こちらはいわゆるパジャマって感じ。
「お待た〜!美亜も入ってきな」
腰にゆるく巻かれたバスタオル、髪をガシガシ拭きながら、湯気をまとって嶽丸が来る。
割れた腹筋と厚い胸板…肩と腕の筋肉はしなやかで、長めの濡れた髪が首筋に貼りついて…
…その姿に、思わず固まる。
なんて色っぽいんだろう。
ちょっと自分を抑えないと、このまま抱きついて、押し倒してしまいそう…
男の人を見てこんな気持ちになるのは初めてだ。
「…なに?このまま…抱かれたい?」
「え…」
やだ。お見通しなんだ…と焦った瞬間ー…
裸の胸に抱きすくめられ「可愛い…」とつぶやかれてさらに焦る。
頬に密着した嶽丸の肌は、きめ細かくてスベスベしてて気持ちいい…
「あ…の、シャワー浴びて来る」
裸の肌に触れることができてちょっと満足したって…私はけっこうチョロいんだと知る。
「あんま洗いすぎんな。お前の匂いを知りたい」
なんだとぉ…?!
初めての『お前』呼びに意味深発言…一瞬足を止めたけど、赤い顔を見せる気にはならんっ!
鼻で笑われた気がするけど…
ホント、嶽丸ヤバっ。
コメント
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ミアLOVE ==͟͟͞͞=͟͟͞͞➸(๑♡⌓♡๑)➸ス˝キュウゥゥン♡ こーゆーのに弱い🤭 あーんこの日をきっかけに2人の距離がぐぐぐっと近づくといいんだせどな〜👉👈
年下イケメンからの「お前」呼びイイ( •̀ᄇ• ́)ﻭ✧ 好きじゃない奴からのお前呼びは却下だけどね〜w 嶽丸くん、美亜ちゃん限定匂いフェチね♪ お風呂上がりのシャンプーの香りも美亜ちゃんMIXでたまらない香りになると思うよ〜
チャラいと見せかけて、仕事もできてしっかり者、おまけに 美亜ちゃんの胃袋まで掴んじゃってる🤭♥️♥️♥️ 嶽丸、恐るべし....👀‼️