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お風呂に浸かりながら考えた。
昨日の夜は、朋也さん、私の横にずっといてくれたんだ…
私をベッドに寝かせて。
何もせずにただ…
ずっと心配して側にいてくれた。
私の部屋を見られたのは恥ずかしいけど、でも…
やっぱり嬉しかった。
いやだ、涙が出るよ。
朋也さんの不器用な優しさ…
一弥先輩みたいに、綺麗に言葉が出てこないけど、それでもちゃんと伝わってくる。
私は、確かに自分に自信が持てない。
朋也さんが、私のことを女として見てくれてるのかもわからない…
だけど、今は…
この状況をちょっと幸せに感じてる自分がいたんだ。
お風呂から上がると、やっぱり上半身裸の朋也さんが座ってる。
『まだパジャマ着てないんですか?早く着て下さいね、風邪引きますよ』
世話の焼ける人だなぁ…
本当に。
『わかってる』
日常のこんな些細なやり取りさえも、幸せに感じる。
『明日、楽しみです。すごく』
『バーベキューなんか久しぶりだ』
『私も久しぶりです。ずっと前に夏希とバーベキューして、それ以来です』
『浜辺さん…と?』
『はい。夏希と夏希の彼氏と3人で』
『そっか…彼氏と…』
『どうしたんですか?』
朋也さん、急にトーンダウンしたようにみえた…
『いや、何でもない。明日も早い、もう寝よう』
そう言うと、さっさと部屋に行こうとした。
『おやすみなさい、朋也さん』
その私の声に振り向いて、
『おやすみ…恭香』
朋也さんが私のところに戻ってきて、頭を二回ポンポンしてくれた。
そんなことしたら照れてしまうよ…
私は、はにかみながらベッドに入った。
やっぱり…
とてつもなくカッコイイ。
こんな人と一つ屋根の下で眠るなんて…
本当にまだ信じられないよ…