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「聞くのを忘れていたが、なぜ俺にそんなことを教えたかったんだ?」
真は疑問に思っているそれもそのはず突如あのような映像を見せられたら誰だってそうなってしまうはずだ
「何でって、君の未来を少し教えておけば君の見たくなかった光景を見なくて済むと思ったからだよ、まぁただ単に僕は今までいろんな人の未来を見てきたんだでもこんな未来は久しぶりに見たからね君がどんな反応をするのか見たかっただけだね」
ネスは薄笑いをしている
「そうか、そんな理由で見せたのかちなみにだがその未来はどう変えるんだ」
「変える?無理だよ、僕にだって変えたかった未来はあったけど変えられなかったんだ」
「そうかじゃあこの空間から出る方法を教えてくれ」
「指でその膜を触れば割れて外に出れるよ」
真は膜に触れると膜は破けネスはアゴルメを放った
「いきなり激戦だな!」
真はこの攻撃に慣れたのか掠る程度で済んでいる
「ルペラシールドを頼むよ!」
そして真はシールドに覆われネスを剣で突き刺そうとしたが真は腕が飛ばされた
「これで僕の勝」
その時真はネスの腹に剣を突き刺したそしてルードが二人を引き離し
「二人とも少し力を出しすぎですよ。ネスさんなんて口から血を吐いてます!」
ネスの血はルードが回復魔法を使ったのか血が止まり穴は再生した
「そういえばネスさんあの時白い膜でシンさんを覆いましたがあれは何だったのですか?」
「あれは霧ですよ」
「え、でも」
するとネスは何か隠したそうな表情をしていたそれを察したのか真は黙った
「まぁ強さはどっちも同じくらいですね。」
「うーんなんかなぁ」
真はこのなんともいえない結果に納得しきれていない
「まぁ、シンさん結果はこういうことなので私は部屋に戻っていますね」
「はい」
「…」
「…」
沈黙が続いた
「ネスさん固有魔法というのはなんでしょうか?」
「簡単に言うと世界に一つしかない魔法だね」
「そんなのどうやって手に入れるんですか?」
「それは簡単ではないけどやろうと思えばできるね。その人がとても強い思いで欲しいと思ったり今までの経験で手に入れたり方法はいろいろあるよ」
「じゃあネスさんはどうしてそのような魔法を持っているので?」
「不思議だろう?普通だったら手に入れることのできない物だ、僕はね昔から死ぬのが怖かった子供の死にたくないとは違う何かが心の奥底から込み上げてくるんだよ。それで僕はどうしたら良いのかずっと考えてたんだでも僕達には必ずしも死が訪れる、ならどうするかそうこれは単純明快だ穏便に過ごしていれば良いなのに、僕の親は王国騎士団に殺されてしまったんだよ。その時僕はありもしないような魔法があればや自分のせいじゃないとずっと言っていたんだ。未来が見えればその人を救える、そう人を救うために僕の元へ現れた魔法だ」
「それなら納得行くけども… 」
「まぁ、気まぐれに近いよね」
「気まぐれ、面白い人ですねネスさんは」
「だろう?」
「ハハ」
2人は談笑した後部屋に戻った
(いやー、異世界転生しただけなのになんでこんな舞台に立ってんだよ!荷が重いというかなんというか)
「ていうか奴隷がいないなら地下牢は何に使うんだ?」
真はそんな疑問を思い浮かべながらルペラと共に五光聖の所へ向かった
「皆んな少しは強くなった?」
「まぁ、少しだけど」
(まぁ、強くはなるだろうけど元は無力な奴隷だし期待はしないでおこう)
「ねぇ皆んな多分皆んなはそこまで強くはなれないと思うんだだから一度俺の元を離れてみるってのはどう?」
「それはどうして?」
皆は疑問に思っているようだ
「ルペラは別だけど皆んなは俺の元で修行しても司教とかにはすこしも対抗できないと思うんだよだから旅立って貰って自分を追い詰めながら旅をしてもらいたいそれか適当に冒険しても強くなれるはずだ」
「でも俺たちはあの時剣を握っただけで強いってわけじゃない」
「だからと言って今のみんななら自分の力を最大限まで出し切れば小さな村なら滅ぼせるくらい強い」
「つまり?」
「君たちは強いってことだ」
真は決め台詞を言うかのように発した
「でも金もないし戦う以外には何もできないよ?」
「大丈夫だよ旅をしているうちに自分の得意な事や大事な人ってのができるだろう、もし君達がこの城に何年後か何十年後に帰って来なかったら俺は察するから旅を続けたり平穏に暮らすのもいいだろう」
「でもどこに行けばいいのか−−−」
「そんなのは自分で決めるんだよ自分で行きたいと思った所に行けばいい怖くてもそれもスリルがあっていい」
皆は少し笑みを浮かべ静かに話し合っている
「じゃあ私達は旅に出るよ。解放してもらったこの恩は必ずいつか返すよ」
「大丈夫だよこの城に来た時ついでにしたことだからさ」
「そうなんだな」
「じゃ、準備してきてね」
そして皆は散りルペラと真は部屋に戻った
「なぁルペラあの子達って集団で行動すると思う?」
「それはないでしょ、元々皆んなでいたけど仲がいいというわけじゃなかったし単独行動を主にしてたから」
「いがいだね」
「ところで真はいつ旅に出るの?」
「旅?」
真は転生前は虐めや将来への不安で不可能なことではあるが社会に出るのを諦めていたそうやっているうちに外が怖くなりもう長らく外には出ていなかっただが転生後は少し外に出るようになっていたがあまり変わらなかった
「そうだよ」
「あの子達が旅立った1年後とかかな」
「いや長くない?」
「だって旅先が被るのも嫌じゃん?あとレベル上限きちゃってからはどうやって強くなればいいのか分からないし」
「そういうことなら1年後でもいいかもね、ていうかもうレベル上限いったんだ。まぁそういうのはルードに聞いて」
「ルペラの方が年上なのにこの世界のことあんま知んないのか−−−」
「まだ子供だよ?」
「まぁそうだけどねぇ」
そしてルードと訓練している元奴隷達のところへ行き
「ルードさん、実は−−−」
真は事情を話した
「なんだそんな事ですか、シンさんはこの玉を持っていますか?」
「いえ」
「ではインベントリの中にこの玉を入れてください」
そして真はインベントリの中に謎の玉を入れた
「ではこの鉱石を握り潰してください」
「いや、できませんって!」
「まぁ前のシンさんならあと少しというところでしたが今ならできますよ」
真は言われた通りにしてみると握りつぶせた真は驚きを隠せなかった
「この玉はなんですか!?」
「これはですね力の宝玉と言いだいたい安くて数千万円で売られていて力をほんの少し上げる玉です。持っていれば持っているほど力が上がります種類もさまざまです」
「数千万!?お返しします」
「いえ、大丈夫ですよ値段は結構な物なのに意外と手に入る物なんです」
「なら、貰っておきます」
「そうだシンさんこれをインベントリに入れてみてください」
今度は羽のような物を入れてみた
「それは自分の倒した敵や人のアイテムをインベントリに入れる事ができる便利なアイテムです!私も昔は良く世話になっていましたよ」
(よくってことはそれだけ倒してたんだなぁ)
「シンさんでは私はこの人達にまだ教える事があるので」
「はい、ありがとうございました」
シンはルペラの元へ戻り何があったかを話した
「へぇ宝玉ね高いってのは聞いた事があったけどそんな能力があるんだ」
「凄いでしょ!あげはしないよ!」
「大丈夫だよ私は魔法系だもん」
「確かにシールドだもんね」
「そういえばあの村の担当司教変わったらしいよ」
「そうなの?」
「そうだよ、もしかしてそんなに長く留まってると思ってたの?」
(てことはルードさんの知ってる司教はそんなにも少女達を愛していたのか−−−」
「まぁ少し」
ルペラは小さく笑っていた
「じゃあすることもないし村にでも行く?」
真はシャウズではないから心配はしていない
「じゃあ行ってみるか」
そして村に着くと司教らしき人物が座っている真は前のことはあったが話してみたくて仕方がない
「優しそうだし大丈夫でしょ」
「いや、やめときなよ信徒ですらアレだったんでしょ」
そんな事を話していると真達の方へ歩いてきた
(嘘だろ?司教って隠れても無駄なの!?」
「初めまして貴方達は何故そこで隠れているのですか?」
「…」
「…」
真とルペラは黙り込んでいる
「あぁ、可哀想にシャウズさんに脅されてしまったのですね」
「いや、別にあの人には」
(なんか司教のこと言ったら)
「いや、大丈夫よきっと司教の悪い事を言ったら駄目だと思ってるんだわよね?大丈夫」
真の思っていることは的中したそして真は謎の嫌悪感を覚えた
続く