テラーノベル
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あれ以来、あの新兵は
来なくなった。
他の兵科に異動願いを出したなら
もうじき俺のところにも
回ってくる頃だろう。
あいつはまだ何も知らない。
あの笑顔で壁外へ出れば
すぐに死ぬ。
知らないまま死なねぇ場所に行くなら
それが一番いい。
ふと、中庭を横切ろうとしたところで
金属の擦れる音が聞こえた。
…こんな時間に何だ。
目を向けるとそこに、
見覚えのある姿があった。
あの新兵だ。
1人で立体機動装置を身につけ、
何度も同じ動きを繰り返している。
…何をしてやがる。
一度、狙いを外した。
体が大きく傾き、そのまま地面に転がる。
そしてすぐに立ち上がった。
装備を確認する。
息を整える。
そしてまた同じ場所に戻った。
「……」
気づけば足を止めて眺めていたことに気づき、
俺は無言でその場を去った。
#夢小説
さらん
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さたん📖🕊️
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#不定期更新
コメント
1件
新兵が一人で立体機動装置の訓練を繰り返す姿、すごく胸にきました。彼が何も知らないまま必死にやってるのが切なくて、それを見つめる主人公の「無言で去る」選択に、いろんな思いが詰まってる気がします。この距離感、すごく好きです。