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「2、4、6、、、、20」
主の前にはブロン、レタスミン、ルル、メジコンが各20錠ある。計80錠のODの薬がある。
「どうせこれだけ飲んでも死ねない。あとがきつくなる。わかっていても飲むなんて、馬鹿だなぁ私。」
そう呟き一気に飲み干した。
「甘いなぁ、何回飲んでも糖衣錠には慣れないや。」
「ふわふわしてきたなぁ、ねむけでてきたなぁ。」
薬は完全に回っており平衡感覚は既に無くなっている。吐き気が来るのも時間の問題だ。
「あ〜、そうだぁ、みんなにあいにいこぉ、!」
私は何を思ったのか指輪をはめてデビルズパレスに行った。
「ただいまぁ、、だれもいないやぁ」
何を思ったのかパレスの廊下を散歩、、いや徘徊をし始めた。
「だれかいないのぉ、?」
パレスはしーんと静まり返り今日は運悪く屋敷を見回りしているナックにも出くわさなかった。もしかすると裏庭でハナマルが晩酌か自主練をしているだろう。そう思い私は半ば本能的に裏庭に向かった。
「はなまるー、いるぅ、?」
「主様?こんな時間にどうしたんだ?普段は寝てる時間じゃないのかい?」
「えっとねぇ、おこらない?」
「怒らないぞ。」
「じつはねぇ、いっぱいおくすりのんだの!どうせしねないし、いーかなっておもって」
「そうかいそうかい、けどなぁ、飲む時は一言俺に欲しいなぁ、けど制御が効かなかったんさぁ、主様はもっと自分の事を大事にしてよ。」
するとヒュッと音がする。
「ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなヒュッさいカヒュッ、はぁ、はぁ、っ、はなッ、カヒュッ、まる、、 」
「?!、主様!俺に合わせて呼吸してくれ!吸って、、吐いて、、吸って、、吐いて、、そう、上手だぞ、主様。」
「ッスーはぁ、、ごめんね、ハナマル。めいわくかけて。」
「いや、迷惑じゃねーよ。むしろ主様にはもっと頼って欲しいぐらいだよ。」
「ほんと?きらわない?」
「あぁ、嫌う訳がないよ。」
「そっか、ありがと、、っ、はきそ。」
「主様、ちょっと触れるな。」
ハナマルは主をお姫様抱っこした。
生憎庭はアモンが汚しちゃダメだとハナマルも私も理解してるから別荘が近かったため別荘にハナマルは走り出した。
「主様、もう少し我慢してくれよな。」
「フーッ….うぇ、はけない。」
「主様…」
吐くことに慣れていない主様をただ見つめている。それだけは嫌だと思いハナマルは主の背中を撫で始めた。
「まる、それや、」
そういいながらハナマルの手を押し退けようとするがもちろん押し退けるはずもなかった。
「ごめんなぁ、主様、だが吐いちまった方が楽になれるぞ?」
数分たっても嫌だと手を押し退けようとする主。ハナマル申し訳ないと思ったが主の顔を掴み口に手を突っ込んだ。
「吐かないと気持ちわりぃからな、ごめんな、主様。」
「う”ぇ…」
べちゃべちゃと今日食べたものや何かが胃から込み上げ涙目になり吐き出していく。
「無理やり吐かせてごめんな。」
「お”ぇ…みないで、」
「今離れて主様の身になにかあったら大変だろ?あとそれに気にしないし。」
しばらく吐き続け出るものも出なくなってぐったりとしていた。沢山吐いてしまい脱水症状に気を付けなければならない。そう思いハナマルは少し離れ給水所に行き水をコップに注いできた。
「主様、これで軽く口をゆすいでくれ、その後飲んでくれ。脱水症になっちまう可能性があるからな。」
「げほっ、ありがとう。」
そう良いハナマルからコップを受け取り少しゆすいだ後水を少しだけ飲んだ。
「もういらない。」
「だけどよぉ、」
「これ以上飲んだらまた吐いちゃう。」
「わかった。歩けそうか?辛かったら別荘で寝てもいいんだが。」
「どうだろう、歩けなさそう。申し訳ないけど別荘で寝ていいかな?」
「わかった。ユーハンたちはもうとっくに寝てるし俺と寝るか。」
ハナマルと一緒に執事室に行き敷かれてた布団で一緒に眠った。
「あ…..さま….る….さま….主様。」
「ん、、」
パチリと目が開く。目の前には閉められたハナマル、般若のお面を被っている用に見えるユーハン。真横にはテディ。
「ハナマルさん、どういうことですか? 」
「いやいや、誤解だから!!」
「……ハナマルを離してあげて。」
「ですが、」
「お願い。私はその間色々支度してくるから。」
ズキズキしている頭と身体を起こし顔を洗いに行く。
パシャッ
「はぁ、気持ち悪。」
濡れた顔から水が滴る。昨夜の感覚を思い出し気持ち悪くなる。だがハナマルたちが待っているので執事室に戻った。
「戻ったよ。」
「おかえりなさい、主様。」
「ハナマルはなんで閉められてたの?」
「ユーハンさんと俺が起きたらハナマルさんが主様と寝てたからです!」
「他の執事には言った?」
「はい。」
「だからみんな窓に張り付いてるのか。」
執事室に行く帰り、窓に4人ぐらいの執事が窓に張り付いていたのを思い出した。
「….食堂行こっか。」
「ええ。」
私は別荘の執事を連れて食堂へ向かった。
「おはようございます。主様。」
「おはよう!主様。」
「……お前か。」
「おはよう、主様。」
「おはようございます、主様。」
「主様、おはようございます。」
執事たちから挨拶を受ける。みんなハナマルに殺気建てながら。
「朝から殺気がすごいなぁ、」
くまの出た目を擦りながら言う。
「主様、ハナマルさんに何かされてませんか?」
「うん。」
「主様、ハナマルさんを壊しちゃダメですか?」
「ダメだよ、ラト。」
「そうですか。」
「みんながハナマルに殺意が向いてるのはわかってる。理由は私が説明するよ。」
私は昨日自分の世界で計80錠の薬を飲みハナマルに吐いたりするのを手伝ってもらったこと、それから運んでもらうのも申し訳ないし、歩けなさそうだからハナマルと一緒に添い寝したことを話した。
「主様?」
「うっ….」
ベリアン、ルカス、ハウレスからの圧。私が説明しても一生ハナマルを睨み付けているラトとラムリ。頭が起きていないボスキを勝手にヘアアレンジするアモン。もう意味がわからない。
「主様、飲む時は一言くださいって私言いましたよね?」
「けど….」
「俺どれだけ心配したと思ってるんですか?」
「……」
「主様、後で医療室に来てください。」
3人から圧のある言葉と笑顔を向けられ少しキツく感じてしまう。
「まぁまぁ、そんな3人で圧強く言っちゃあ主様も苦しくなるよ。」
「ハナマル…。」
「それに?今回は俺が悪いし。ごめんな、主様。」
「んーん、ごめんなさい、ハナマル。」
「俺は”ごめん”じゃなくて”ありがとう”が聞きたいんだけどなぁ、」
「ふふっ、ありがとう、ハナマル。」
つい笑みを零してしまった。その後この話は無事に終了し各自の仕事へ戻ってしまった。私はルカスと医療室に向かい色々と検査した。
「うん、特に異常は見つからないですね。」
「良かった。」