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帰り道
三
周(しゅう)
「さようなら」
門を出て、ぼくは律と並んで歩き出した。
律は相変わらず静かだ。ぼくが一人で喋って、律がそれに「うん」と答える。いつもの帰り道の風景だ。
でも、今日のぼくは、実は少し焦っていた。
(律、怒ってるのかな……)
さっきの掃除の時間、ぼくは思わず頭に血がのぼって、クラスの男子と大喧嘩をしてしまった。
律は争いごとが嫌いなのに、ぼくが暴走してしまったせいで、律を気まずい目に遭わせてしまった。
本当は「余計なことをしてごめん」と謝りたかったのに、なんだか照れくさくて、ぼくは関係のないおしゃべりばかりしてごまかしていた。
律の横顔を盗み見ると、口を固く結んで、何か考え込んでいるみたいだ。
やっぱり、ぼくのガサツなところに呆れているのかもしれない。
そう思うと、なんだか自分がとても情けなく思えてきた。
三段落 終わり
霜月リラ@瑠璃ノ月第4夜
37
naf
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引退時。くわしくは作品へ
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コメント
1件
第84話、読み終えました。短い中に詰まった周くんの後悔と焦りが印象的でした。「実は少し焦っていた」という一文で、あの喧嘩のあとの空気感が一気に伝わってきて。照れくさくて関係ない話でごまかしちゃう心情、すごくわかります。律くんの横顔を盗み見るシーン、最後の「情けなく思えてきた」という自己嫌悪、胸に刺さりました。次、どうなるんだろう…楽しみにしてます🌷