※nmmnです。この言葉に心当たりがない方はバックを。
こちらは黄青となっております。
黄…「」 青…『』
※付き合ってる
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青side
「今から進路に関してのプリント渡すから1週間後までに先生に出してね?」
担任がそう言うと周りが一気に騒がしくなる。
どうするか迷ってる生徒もいれば、もう決めてある生徒もちらほらいるみたい。
可愛い声してるくせに顔はかっこよくてスタイルもいい担任。
いつ見ても完璧なその容姿に尊敬してしまう
そんな事を考えていると、プリントを配ってる彼と目が合った。
「…!ニコッ」
『っ、かっこよすぎだばか…』
僕は全身が熱くなった気がした、おまけに顔も。
だってそんな彼は僕の彼氏なんだから。
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黄side
んふふ、かわいい。
え、何がって?そんなの僕の彼女に決まってるでしょ。
僕と目が合って少し微笑んだだけで顔を赤らめちゃうなんて、ほんとかわいい。
彼女は窓側の1番後ろの席、本人は寝れるから最高だとか言ってたけど実は教師から1番見えるのはそこで。
それに授業中、頬杖をつき外を眺めて黄昏ている彼女を見るのは僕の中で密かな楽しみだ。
「じゃあみんな、ちゃんと出してね?」
僕がプリントを配り終わってそう言うとはーいって所々から返事が聞こえてくる
もちろんクラス全員の進路が気になるけどやっぱ1番気になるのは彼女。
1週間後が楽しみだ。
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青side
進路かぁ…別に決まってないんだよな。
だって、大学に行っても就職しても結局はるぅとくんと離れちゃう、、
色んなことを考えているといつの間にか挨拶も終わって放課後。
友達はある程度いるから数人と「また明日な」なんて言葉を交わす。
そして、帰宅部の僕だが毎日欠かさず行っている場所がある。
ドアの前まで来ると少し籠った音で聞こえてくる僕の大好きな美しいギターの音色。
そう、音楽室だ。
『失礼しまーす』
「あ、ころちゃん。また来たんですね」
『またって、そりゃ来るに決まってるでしょ』
「えーなんでですかぁ?笑」
ほんといじわる、でもこういう所が案外好きだったりするんだよね
『言わせんなばーか、てか毎日この会話して飽きないわけ?』
「んーころちゃんとなら何をどれだけ話してても飽きないです」
「それより!僕一応教師なんですからちゃんと敬語使ってください!」
『そういうるぅとくんだって先生のくせに敬語じゃん』
「こ、これは癖であって…」
『みんなの前ではタメなのに?』
「うっ…ころちゃんの前では素が出ちゃうんです!」
『あっそ…///』
「あれ、照れてます?笑」
『うるさい!』
こうやっていっつもるぅとくんにペースを持ってかれる
『そういえばさ、さっき進路のプリント配ったじゃん』
「そうですね」
『僕、何も思いつかないんだよね』
「そんなことないと思いますけどね?普通に大学だったり専門学校、就職、色々あると思いますけど…」
『だって、それじゃ…』
「?…それじゃ?」
本人に離れるのが嫌だからとか言えるわけないじゃん…
『いや、なんでもない』
「えぇ、気になるじゃないですか…あ、もしかして僕と離れるのが嫌だからですか?笑」
『っ…違うし、』
なんでこういう時に限って当てんだよばか、
「あれ、図星ですか?笑」
『だまれ、!///』
「ふふっ、かわいい」
「あ、でも1つ書けるものありますよ?」
なにそれ、そんなんある訳ないじゃん…
まぁでも一応、ね?
『なんだよ…』
「僕のお嫁さんですよ!」
「まぁでもこれは希望じゃなくて確定なんですけどね♡」
『はっ、ばっかじゃないの!///』
「冗談ですよ笑まぁ、別に書いてくれてもいいんですけどね?」
『誰が書くかあほッ…///』
でもどうしよう、ほんとに何も書くものが思いつかない…
かといってるぅとくんのお嫁さんだなんて書けるわけがない、無理だよ恥ずかしい…
その後、進路のことは置いといて他の話を沢山した。
やっぱりるぅとくんと話すのは楽しい。
ちょっぴり、僕だけに「特別だよ」ってギターの音に乗せてるぅとくんの美しい歌声を聞かせてくれた
キーンコーンカーンコーン
『あッ…最終下校のチャイムだ、』
「今日も早かったですね」
時間の経つ早さがるぅとくんをどれだけ好きなのか僕に実感させてくれる。
でもやっぱり時間が経つのが早いと寂しい
もうお別れか…早かったな
「ころちゃん、寂しいんですか?笑」
『へ、なんで…』
「だって凄く悲しそうな顔してるんですもん、顔に出すぎですよ?」
全身が一気に暑くなった。そんなにも顔に出ていたのか、全く自覚はなかった。でも確かにそう思っていたのは紛れもない事実。
『っ…ばか!僕もう帰る!』
「そう言われなくても強制的に帰らないといけないんですよ?笑」
あまりにも恥ずかしかったからさっさと帰る用意をして早くこの場を去りたい
『…じゃあね、ばいばい!』
「さようなら笑」
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青side
あぁやばい、どうしよう。ついにこの日が来てしまった。
僕の目の前には白紙で置かれている進路のプリント。そして今日がそれの提出日。
今は昼休み、5限6限の授業を終えたら提出だ。書くには今しかない
『やばい、ほんとにどうしよう。』
適当に就職とか書いてもう乗り切るしかないのか?
ただでさえ、家が別々で学校でしか会えなかったのにもっとその時間が減る。
僕は極度の寂しがり屋、これは自分でも嫌という程自覚済み。それに何度るぅとくんに言われたことだろうか
そんな中、頭の中にたった1つだけずっとぐるぐる回っているものがある。
『るぅとくんの、お嫁さん…』
そう、この前本人から言われたこの言葉
これだけが頭の中にずっとこびりついて離れてくれない。
でも、そんなことを書いたら絶対に笑われるに決まってる。
そもそも提出出来るのかが危うい。
『決まんない、、』
キーンコーンカーンコーン
あぁ、ダメだ終わりのチャイムが鳴ってしまった。
仕方ない、最終決戦はプリントを集める時だ。
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黄side
今日は待ちに待った進路についてのプリントを集める日。
僕の彼女は凄く迷っていたが一体何を書いたのだろうか。
あの日以来、僕は忙しくてころちゃんと全然話せていない。
僕の言った、お嫁さんという候補は考えてくれているだろうか
あの時は冗談として誤魔化したが、言ってしまえば本音。
まぁ、言われなくても絶対に僕のお嫁さんにするし、もう同棲も考えてはいるけどね。
あー提出時が楽しみだなぁ!
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青side
ついにこの時が来た、提出時間。
言わずともわかるだろう、まだ僕の前にあるプリントは綺麗な白紙状態。
『もう、諦めて書くしかないか…』
るぅと先生のお嫁さんという名の就職を
もう再提出なんて知らない、笑われても知らない、本人から言われたんだから。
最悪、るぅとくんならお嫁さん部分は消して就職だけにして提出するだろう
多分僕の顔は今茹でダコ状態
早くこの時間よ過ぎ去ってくれ、恥ずかしいったらありゃしない
「じゃあ、進路のプリント出席番号順に前に持って来て」
るぅとくんがそういうと1番の人からゾロゾロと前に出て提出していく。
僕の出席番号は幸いなことに後ろの方
気持ちを落ち着かせておこう。
来た、僕の順番が。
震える手で椅子を動かして、顔が赤いのがバレないよう必死に下を向いて先生の前まで移動する。
『どうぞ…』
就職 るぅと先生のお嫁さん
「んふ、はい。」
あぁ、とうとう提出してしまった…
体が熱い、トイレに逃げ込みたい
自分の席に戻ってきた僕はすぐに腕の中へ顔を埋めた。
「こ…ゃん、ころちゃん!」
『うわっ!え、今何時…?』
「もう少ししたら最終下校のチャイムがなりますよ、全くもう…」
嘘…るぅとくんと全然話せなかった、
『え、もしかしてずっと寝てた、?』
「はい、今までぐっすりと」
起こしてくれたって良かったじゃんか…
『なんで起こしてくれなかったの、』
「いやぁ、ころちゃんの寝顔がつい可愛くてずっと見てたらこんな時間に」
『っ!?ばか!起こしてよ!///』
「ごめんなさい笑あ、プリントちゃんと見ましたよ」
『プリント…あ、///』
「ふふ、可愛かったですよ?僕のお嫁さんだなんて♡」
『っ〜〜!!言うな、!』
「僕、冗談で言ったつもりなのにまさか本当に書いてくれるなんて、よっぽど僕のことが好きなんですね♡」
『あ、ぅ…むり、それ以上ほんと言わないで///』
ほんと恥ずかしい、やっぱり僕の予想はあってたんだよ!!こうやってからかってくること!
やっぱ書かなきゃ良かった、就職だけにすれば良かった…
キーンコーンカーンコーン
『っ、帰る!』
「あ、ちょっと待ってください」
『何、?』
「今日、もう仕事が無くて帰れるんです」
るぅとくんがもう帰れる、?
てことは、!
『一緒に帰れるの、?』
「はい、なんなら僕の家に来たっていいですよ?金曜日ですし」
『え、行っていいの?』
「当たり前じゃないですか、彼女なんですから。」
やった!!久しぶりのるぅとくんの家!!
『行く!行きたい!!』
「じゃあ、いつもの職員用玄関の方にいてください」
『うん!!』
「あ、もちろん夜は覚悟しててくださいね?♡」
『は、あほ!早く用意してこい!///』
「んふ、はいはい」
なんなの、!!頭ポンポンなんてしちゃってさ!!
これ以上惚れさせないでよ、
この後、るぅとくんの家に行って夜めちゃくちゃにされて次の日僕が怒るのがいつもの流れ。
その後、るぅとくんに「高校を卒業したら同棲しよう」って言われた時はほんとに号泣した。
左手の薬指を持たれて、「ここはまだお預けね」だなんてもう心臓が持たなかった
これからもよろしくね、だいすき
end.
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コメント
7件
何だこの尊い空間は。ブクマ失礼します!
....好きです( ◜ཫ◝) もう可愛すぎる🤦♀️٩(⌯꒦ິ̆ᵔ꒦ິ)۶