テラーノベル
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こちらの作品、hnnmに加え弱らせ、過呼吸、嘔吐と大変人を選ぶ作品となっております。
少しでも苦手だと感じる方やhnnm、ibsmの意味を知らない方はブラウザバックをお願いします。
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sm side
「…ッはぁっ!!」
悪夢に魘され飛び起きた俺はそのまま、天井を仰いであの時の記憶を反芻した。
くそ……。そう呟いて周りを見渡すと、ソファーで伊吹が涎を垂らして心地良さそうに寝息を立てていた。そんな彼を起こさぬよう1人、外の空気を吸いに行った。
夏を目前とした生暖かい空気が身体を包み込む。屋上の柵に手を掛けて俺はまた、記憶をリフレインさせた。
あの時、屋上に行っていれば…。何度も何度も、もう意味のない例え話を繰り返し吐き出す。もし話しかけていれば…もし異変に気づいてやれていたら……。夜風すら感じれないほど脳内を更にその“意味のないもの”で埋め尽くした瞬間。
「ッはっ…はッひゅっ…はッ……はっ…!!」
息の吐き方を忘れた俺は、只管肺に生暖かい空気を送り込んだ。呼吸ができなく苦しくなる一方で、柵に手を掛けたままその場に座り込んだ。
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パタンと控えめなドアの音が野生の耳に届く。
「ん〜〜…?」
異変に気づいた伊吹は、涎を袖で拭って目をしぱしぱさせながら周りを見渡すと、そこに相棒…志摩の姿はなく簡易的なベッドも空っぽで寂しげに感じた。
すっかり目が覚めてしまったのと少しの好奇心で、1人出て行った志摩ちゃんを追いかけることにした。
バタン!!
わっ!!!ゆっくり屋上の扉を開け、閉じようとするも突風に押されて勢いよく閉じた。何してんだ。と詰め寄られる事を覚悟して伊吹は目を閉じた。
……
「志摩……?」
ラッキー気づいてないっぽいっ!…いや、そんな訳ある!?頭の中の驚かし方候補の羅列が一気に心配へと変わる。
髪をわしゃわしゃと掻き乱したかと思えば今度は頭を抱えて…な志摩を暫く眺めていると、明らかに様子がおかしくなってきた。声を掛けるか躊躇していると座り込む志摩。
そんな考えてる暇ねぇ!!!
「志摩ッッ!!!!」
sm side
「志摩ッッ!!!!」
遠くから声がする。音の方向に目を向ける事もできず、息を吸い続けていると突然背中に手を置かれる。驚いて吸い込みを更に加速させる半パニック状態に陥った。
「しま、志摩、見て。俺だよ。大丈夫。」
音を頼りに一瞥して、助けを求めた。
「ぁ…ッは、いぶ…はヒュッ、はッ…、!」
「だいじょーぶ。志摩、俺にあわせて息吐け。ゆっくり、ゆっくりでいい
はーー、はーー、」
言われるまま、それを試みた。
「はー、ヒュっはっ、はー、はッ…はーー、ひゅ、はーー… はーー…」
「お!できたじゃーん!エライ、エライ。
…ッてぇ!」
子供扱いしてるのか、頭に伸ばそうとしたその手をテタニーで震えた手で叩き落とす。
やめろ。と掠れた声で放つと、今度は胃から喉へと込み上げてくる感覚が嘔吐きと共に伝わる。
「ぅ…んッぷ、く……ぅぷ…」
気持ち悪くなっちゃった?と再び子供に尋くように尋ねられるとまた志摩も ん、と短く返事をした。
「そっか、我慢しても辛いだけだから…ここで出しちゃお。」
そういって献身的に背中を擦って吐き気を促した。
「…ッぉ゛え、ゲホゲポッ…ごぷっげぇ…ハァ、ハァ…ッ」
胃酸と共に寝る前に食べたうどんが、所々消化されていない状態でビチャビチャと音を立ててコンクリートへ落下する。
そんな嫌悪感溢れる汚物を前に、今もなお摩り続ける手の感触、温もりに瞳を水膜で潤ませて
「んくっ…ハァ、……ごめん。こんな、汚いもん見せて…。
…もう、平気だからっ」
「何言ってんの。そんなん言って、ちっとも平気じゃないくせに。」
被せて核心めいた事を言う伊吹。確かに、平気なわけない。だが、こんな醜態晒して、介抱までされてしまえば俺は……。
「俺は大丈夫だよ。志摩、お前溜め込みすぎなんだよ。他人じゃなくてさ、相棒の俺を今だけは信じてよ。な?」
堪らず涙を溢した。そんな俺を嫌な顔一つせず胸に抱き寄せて再び背中を摩る。
「ごめん、ごめん…っ、迷惑、かけた…、っ」
「だぁーから、俺は志摩が好きだから。ただ、少しでも気を楽にしてほしいだけだよ。」
……え? 一瞬時が止まったように感じた。なんだ?なんて言った今、好き?相棒としてか。何を取り乱す事があるんだ。ビックラブとか…ありえないな。
そう心で整理をして数秒後、やっと口を開いた。
「何ばかな事言ってんだ…、はは、」
考え直すとビックラブなわけが無い。そんな事に一瞬でも悩んだ自分が、何よりバカに思えて笑みを溢す。
「ちょ、ちょちょちょ!笑ってるけどこれホント!!!! 志摩ちゃんちょーーきゅるじゃん!?それに気づいてからビビっと来ちゃって!」
再び時が止まる。いよいよ何言ってんだ。身の危険を感じながらも、涙は止まらないのでそのまま身を預けているが、果たしてこれは大丈夫なのだろうか。
「その、…あー…ビックラブ、って事?」
「そう!!!きゅるっきゅるな志摩ちゃんがちょー好き!!!」
「なら、」
今の俺はきゅるってしてないだろ。って言いたい所だが、また怒られるかなって考えるとめんどくさくなってその言葉を飲み込んだ。
「口酸っぱい、レモン水と袋とキッチンペーパー持ってきて…。」
「え?ねぇ無視?あれ俺告白したよね?ん???まぁ、この話は一旦置いておきます。一旦!」
一旦ね!と何度も振り返り釘を刺す伊吹を わかったからさっさと行け。と一蹴し見送る。扉が閉まった瞬間唐突に押し寄せる孤独感に、耳を塞ぎ静かに目を瞑った。
数秒のつもりが数十分経っていたらしく、心配そうに顔を覗き込む伊吹に驚いて、そのまま尻もちをついてしまった。
「ごめん!?そんな驚くと思わなくてさ〜 何分も耳塞いで目も瞑ってたから心配したんだよ!…寂しかった?」
「……うん。
…なんだよ」
いつものように冷たく遇らわらると思っていたのか、目を見開いて喜びを体に表すように空いた手でベタベタと触ってくる。
「志摩ちゃん…!?!!志摩っ!志摩〜〜!」
「なんだよ、やめろ!」
「んふふ、調子戻ってきたねぇ!うがいする?俺、掃除しとくよ。」
レモン水を渡して、当たり前のように他人の吐瀉物を掃除しようとしたので思わず手を翳した。
「汚いから、後で自分でやる……」
そんな俺の手をどかし半ば強行して掃除を始めて言った。
「まーだそんな事言ってんの?志摩のゲロは汚くない!!」
「いや、誰のゲロでも汚いだろ。」
志摩の正論パンチにあーそう。と適当に返す。
「とにかく!俺は汚く思ってない!大丈夫だから。ほらもう、うがいしろよ!!」
言われるまま口の中を清めて、キッチンペーパーを敷いた袋に吐く。
気が楽になって安堵の末か一つ欠伸を漏らす。
「よし掃除終わり!!!」
俺も眠いと吐瀉物が染み込んだキッチンペーパーを袋にほっぽりながら大欠伸をする伊吹。
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「じゃ、戻りますか!」
袋の口を縛って、すっかり顔色の良くなった志摩を献身的に介抱しながら出入り口へ歩みを進めた。
分駐所には適温に設定されたクーラーですっかり寝こける陣馬さんときゅーちゃん。俺はその2人を横切って、志摩を簡易的なベッドにゆっくりと寝かせた。
また吐いたら、と不安そうな志摩を思い新しい袋をつけたゴミ箱を枕元に添えて、俺もいつでも起こせるように床に毛布を敷いて寝ようとすると 腰を悪くするから。と追い返されてしまった。
それでも心配に思った俺は、一番近くのソファーで志摩の寝息を確認してから共に微睡んだ。
コメント
2件
やっばいすごいすきですT ˙̫ T💖弱ってる志摩ちゃんレアすぎて。。。ほんときゅるきゅる~ってしててかわいいです> ̫ <❤︎.*フォロー失礼します🙇🏻♀️ ̖́-