テラーノベル
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こんにちは!
2話目どうぞ!
・・・・・・・・・・・
カーテンの隙間から光が差し込む。
静かな朝。
でも—
若井:…ん、まぶし
最初に起きたのは若井だった。
周りを見ると、リビングに並んだ布団。
若井:あー…昨日そうだったわ
少し笑う。
そして—
〇〇はもう起きていた。
キッチン。
〇〇は無言でコーヒーを淹れていた。
手元は少しだけぎこちない。
若井:え、早くない?
〇〇:…起きちゃって
若井:寝れた?
〇〇:…まあ
明らかに「まあ」ではない顔。
でも若井はそれ以上聞かなかった。
若井:俺もコーヒーもらっていい?
〇〇:…はい
しばらくして、大森と藤澤も起きてくる。
大森:おはよ
藤澤:おはよう
〇〇:…おはようございます
昨日よりほんの少しだけ声が出ている。
朝ごはんの準備。
若井:今日さ、仕事ちょい早いんだよね
藤澤:午前からリハだっけ
大森:うん。〇〇も一緒に来る?
〇〇の手が一瞬止まる。
〇〇:…行きます
その返事は早かった。
スタジオに向かう車の中。
若井:なんかさ、朝ってだけで偉くない?
藤澤:それはある
大森:〇〇は朝強い?
〇〇:…別に
窓の外を見ながら答える。
スタジオ到着。
スタッフたちが行き交う中で、〇〇は少しだけ空気を変えた。
背筋を伸ばす。
表情を整える。
“仕事の顔”。
スタッフA:おはようございます!
〇〇:おはようございます
さっきまでとは別人みたいに、ちゃんとしている。
若井:(小声)…すご
藤澤:(小声)無理してるね
大森:(小声)うん
リハーサル中。
若井:もう一回いく?
大森:いこう
藤澤:OK
〇〇:次、音出しタイミングここでお願いします
的確で、迷いがない。
仕事は完璧だった。
でも—
休憩に入った瞬間。
〇〇は人気のない廊下に出た。
壁にもたれて、ゆっくりしゃがむ。
〇〇:…はぁ
呼吸が浅い。
手が少し震えている。
そこに—
藤澤:大丈夫?
静かに声をかける。
〇〇:…見てたんですか
藤澤:たまたま
嘘っぽくない嘘。
〇〇:ちゃんと、やらないと
藤澤:うん
〇〇:迷惑かけたくないし
藤澤:うん
〇〇:…普通にしないと
少し沈黙。
藤澤:さっき、十分ちゃんとしてたよ
〇〇:…でも
藤澤:でも、疲れるでしょ
〇〇は何も言わない。
そこに若井が顔を出す。
若井:おーい、サボり発見
〇〇:…すみません
若井:違う違う、いいサボりね
藤澤:いいサボり?
若井:必要なやつ。俺もよくやる
〇〇は少しだけ驚いた顔をする。
若井:てかさ、ちゃんとやりすぎなんだよね
〇〇:…え
若井:100点出さなくていい日もあるって話
藤澤:今日は70点くらいでいいんじゃない
大森:(後ろから)それでも十分回るしね
いつの間にか来ていた。
〇〇:…そんなのでいいんですか
大森:いいよ
若井:むしろその方が長持ちする
藤澤:壊れないためにね
〇〇は少しだけ目を伏せる。
〇〇:…わかんないです
大森:わかんなくていい
若井:とりあえず今日は“ほどほど”練習しよ
藤澤:新しい課題だね
少しの沈黙。
そして—
〇〇:…やってみます
小さく、でもちゃんとした声。
その日のリハは、少しだけ空気が違った。
完璧じゃないけど、止まらない。
無理しすぎない、でもちゃんと進む。
帰り道。
若井:今日の〇〇、ちょい力抜けてたよね
藤澤:うん、よかった
大森:ああいう感じでいいと思う
後部座席。
〇〇は窓に頭を預けながら、目を閉じていた。
少しだけ、穏やかな顔で。
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闇系大好き!!!
ではまた次回!
コメント
1件
やばい最高☆最高すぎて0(:3 _ )~
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#ご本人様には関係ありません
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