遅くなりました〜すみません…
一応、Paranoiaの続きのつもりなので Paranoiaが未読の方は、ぜひ先にそちらを読んでから本作をお読みになると良いかな、と思います
それではどうぞ
訝しげな笑みを浮かべて俺のもとへにじり寄る。
手枷がかけられた両手を愛おしそうに握りしめたまま柔らかい唇を押し付けられた。
「……おれ、これから何されんの」
「とりあえずさ、これ取ってよ」
「……ごめん、無理」
一切聞く耳を持たず、俺の脇の下に両腕を回す。
困惑する俺を、そのまま強く優しく抱きしめた。
ふわりと柔軟剤の香りが鼻腔をくすぐる。
「あ〜……え…?マジで何、」
俺の肩に顎を乗せたまま、困ったように小さく笑う。
行為中に相手にしがみつくときとはまた違う、温もりとありのままの体温が不思議と心地良いと思った。
時折確かめるように腕に力がこもり、その度に、元貴の心の中に深く根を張った寂しさがほんの少し姿を見せる。
俺のことを愛してくれている筈なのに、なんでこんな風に縛り付けようとするのかな。
なんで俺と居るのに「寂しい」と思ってしまうのな。
なにもわからない。
でも、元貴が「寂しい」ことで辛い思いをしてることだけは、わかる。
………だからといって俺に何かできることがあるわけじゃないと思うけど。
仕方ないから、このままでいてあげよう。
不可解に頭を悩ませるより先に、同情する気持ちが勝ってしまった。
別にこの奇行を受け入れたわけじゃない。
こんな状態で話すこともないので、ハグされたまま押し黙っているとやがて満足したのか俺の下から離れてゆく。
このまま元貴がどこかへ消えてしまうような気がして思わず後を追おうとするも、後ろに繋がれた手枷がガシャンと音を立てるだけだった。
決して、元貴が見ていない隙に逃げようとしたわけではない。
が、あらぬ勘違いをされてしまったようで、 申し訳なさそうな顔をした元貴と目が合い得も言えぬ気まずさが空間を支配した。
「ごめんね、」
謝らないでよ。
俺が悪者みたいに見えるじゃん。
逃げようとしたわけじゃない。
元貴のことが嫌いなわけじゃない。
言いたいことは山ほどあるのに、そのどれもが上手く言葉にできなかった。
「ん、なに…」
暖かい掌が頬を包み込み、寂しさで揺れる瞳と視線がかち合う。
「俺のことだけ、見ててよ。」
綺麗な顔が近づき、思わず目を閉じる。
チュッ、とリップ音が鳴り、口づけが落とされたのは唇ではなく瞼だった。
「は、ぇ…」
がっちり俺の肩を掴み、耳元で囁く。
「若井はきっと俺のこと、怖がってるよね。」
「んふふ、ごめんね、」
「……すぐ、気持ち良くなるから」
低くて甘い、吐息混じりの声。
必死になって声を我慢するけど、ゾクゾクして限界が来てしまいそう。
「ん゙ッ…!?」
生暖かい舌の全身をくっつけるように耳介に這わせ、中心に向かって優しく擦る。
感じたことのないエクスタシーが体中を支配して鳥肌が立った。
唇を噛んで下半身の疼きに耐えていると、舌先を奥の方に捩じ込み、ぐりぐりと抉る。
俺の身体を押さえつけてまで貪るその姿が、普段の行為を彷彿とさせた。
舌で奥を執拗に突こうとするその様にも、行為中の元貴の癖が表れていて、余計欲が扇動される。
我慢しなくちゃなのに。
最初は擽ったい程度だったはずが、いつの間にか腰がビクビク動くのを抑えられなくなってきた。
水音の合間を縫うように漏れる吐息で理性は瓦解寸前。
耳を舐められてこんなに感じているという羞恥心から、目には薄っすら涙も浮かんでくる。
「ん、ッ、これ、いつ、終わる、の」
舌を伝って垂れてくる唾液が卑猥な音を立て、明らかに熱を持ち始めた下半身。
内腿を焦らすようにさすり、流れでズボンに手をかけた。
ベルトを外す、無機質な金属音だけが部屋中に響く。
下着を下ろされると、完全にいきり立ち鈴口から蜜を零すソレが露わになった。
優しく俺のモノを握り込み、ゆるゆると、だけど手を休めず繰り返し扱く。
右手の上下運動に合わせ、くちゅ、くちゅ、と控えめに水音が鳴る。
先走りで濡れていた性器を丁寧に弄ばれると、全身をじわじわ蝕むような快感が駆け巡った。
なんかものすごく長くなりそうなので一旦切ります!!!!!
変なところで終わらせてしまいすみません!!!!!!
コメント
20件
続き出して下さって本当にありがとうございます😭 不純なのに何処か、暖かさが滲み出ているようで…凄く好きです!
ああ゚あ゚続編?!😭😭 Paranoia大好きなのでめちゃくちゃ嬉しいです...😭 不純愛大好きです。
They areを思い出しました、、大森さんって愛されてる自信がないんだろうなあ、、 若井さんいっぱい愛してあげて!!