猫のような僕の恋人
俺は花垣武道。
そして恋人の三途春千代くん。
君は猫みたいにツンデレだった。
俺の事を「ドブ」って呼ぶくせにほんと
構って欲しい時だけ「武道」って呼ぶ。
君のそんな仕草も愛おしくて。
ずーっと続くと思ってた。
そんな時、急に君が出てったんだ。
いつものレンタルショップのバイトから帰って、春千代くんの好きなアイスとお酒を買って帰った。玄関を開けた途端待ってたかのようにいつも俺に君は飛びついてきた。そんな日常が急に崩れた。いつもなら飛びついて来るはずなのに、全然来なくて。とりあえず、靴を脱いで春千代くんを探した。家の中には居なくて。焦っていたせいもあったけど、少し時間が経ってから気づいた。
春千代くんの荷物が無くなってた。
あったとしても、
「ごめん、もう戻らない」
と書かれた紙がポストに入ってただけだった。
その紙を見た途端、俺は泣き崩れてしまった。何度もケータイに入っている春千代くんの番号に電話をかけた。せめて、紙じゃなくて直接聴きたかった。
そうすれば、ちゃんと別れたって。さよならするって。出来たのに…
コメント
2件
けさないで下さい😊
もしかしたら、消すかも