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ぬぬぬぬです。
久しぶりの読み切りですこし緊張しています
別に緊張を感じる場面でもないですが、
今回は死ネタです。
晴明くん愛され。
カプ要素は特にないです。
ネタ自体は2週間前くらいからできてたんですがなかなか文字に起こす気力と時間が無かったです。
死ネタと晴明愛されが大丈夫な人はどうぞ。
今日は僕の参組が3年生になる日
そして今日は教員の健康診断。
生徒の体力測定はまた後日らしい
学「今日の健康診断はこれでおしまいです。」
学「それと…晴明くんだけ今日残っててください…」
晴「えっ?」
まずいな…
なんか見つかっちゃったのかなぁ…?
明「あ、お兄さん、」
晴「明くん、今回の健康診断で何か見つかったの?」
明「えっとね、言いづらいんだけど」
明「……お兄さん……末期がんなんだ」
晴「…え」
明「そして、余命があと多く見積もっても1年半」
明「それでも動けてるからすごく奇跡的なんだと思う」
晴「その、それ…って……参組の卒業式って…」
明「わからない……ねぇ…お兄さん………妖怪にならない…?」
明「僕、お兄さんに生きてもらいたいし…そりゃ治療だけど………どうしても長く生きられないなら妖怪になることも考えてほしい」
晴「……………僕は天寿を全うするつもりだし、たとえこれが天寿だとしても、短いなって思うだけ……妖怪にはならないよ……」
明「…………そっか…無理強いはしないよ…」
明「治療がんばろうね…」
晴「うん」
学「晴明くん」
晴「あ、あの、学…園長………僕、」
学「……無理をしないでください……」
学「……どうか…俺の前からいなくならないで……」
ポロポロと僕肩をつかんで項垂れて、涙をこぼす僕の上司
そんな顔しないで。
でも身体はとくにおかしいところが無くって、
明くんも無理のない範囲でなら教師をしてもいいって言われた。
晴「進級おめでとう!三年生は進路を視野に入れなきゃいけない時期だけど、君たちの未来は明るいから!」
晴「そして、……いややっぱりなんでもない」
やっぱり参組に病気の事は言えない
狸「えー?何??」
佐「なんだよ、なにを言う気だったんだ」
晴「え、気にしないで!!」
秋「晴明のことだからきっとセーラー関係なんだぞ!」
晴「ちょっと!人を変態みたに言わないでよ!
せっかく皆と仲良くなれてきたのに!」
あはははは、と
僕の癒しで、愛おしい時間が流れてく、
どうか、神様。
卒業までは待っていてください
3月。
少しづつ、暑い時期になり、
ちょっとだけ、身体がまいってる
まぁでも、少し動きづらいだけで特にこれといった症状はない。………多分
明「ステージ4なのにこれほど動けるって…やっぱりお兄さん凄いよ。」
晴「そういうものなの?」
明「うん、まぁでもお兄さん10時とかにはいつも寝てて、早寝早起きができて、ちゃんとご飯食べるから、健康体なんだろうね」
晴「うん、これからもこの健康を維持していくつもり!」
晴「だから、大丈夫だよね…(ポロポロ」
明「お兄さん、泣かないで………」
明「お兄さんは、人間のままで、あの子たちの卒業式を見るんでしょ」
明「だったら、治さないと」
晴「!…うん!がぜんやる気が出てきた!」
明「あはは、本当?」
晴「勿論だよ!ッ、ゲホッッ(バシャ」
明「お、お兄さん…!?!?」
晴「…血…………?」
6月。
その後、僕の容体が急に悪くなり、
喀血する頻度も多くなった
晴「じゃあ、ここの文法は…ゲホ、」
まただ……授業中は本当にやめて欲しいけど…
そんな事言ってもコントロールできないし…
狸「晴明くん、大丈夫?最近咳多いね…」
晴「うん、風邪とかかなぁ…!」
入「季節のかわり目だからな、…気を付けろよ」
ハンカチで最低限のエチケットを守るよう、口元を押さえた
でもエチケットだけじゃなくて、吐いた血がみんなに見えないように、
ハンカチで拭けば喀血してもバレないから
秋「…ここんところの晴明おかしいぞ…」
入「まだ具合が悪いだけじゃなくて?」
秋「あと、多分晴明…血を吐いてるんだ…」
歌「血…!?」
佐「っ…どういうことだ……」
秋「お、落ち着け!今から説明するぞ!」
秋「あいつ、最近よく咳するだろ…」
秋「その時に、晴明のハンカチから強く血の匂いがしたんだ…」
秋「それに、あのハンカチ……、口に着いた血を拭いてるようにも見える…、」
佐「ッ…明日問い詰めるぞ、」
晴「………あの〜〜…」
晴「なんで佐野くんに壁ドンされてるのかなぁ…」
晴「良い顔が近くでドキドキしちゃうよ!」
晴「あと参組に囲まれてる!」
佐「おい、とぼけんな」
佐「俺らに隠してること、あるだろ」
晴「な、…無いよ!!」
佐「じゃあハンカチ見せてみろ」
晴「な、なんで!?なんでハンカチをチョイスしたの!?」
歌「あの、本当は私たち…知ってて」
歌「晴明先生が血を吐いてること……」
晴「えっ…なんで……」
秋「わかるんだぞ!動物妖怪舐めんな!」
晴「うぅ…実は……」
僕は末期がんのこと、余命のこと、正直に話した。
参組はショックを受けてて中には泣きそうな子もいる。
晴「大丈夫、心配しないで、」
晴「明くんからまだ、治る確率があるっていわれたんだ!」
晴「大丈夫、君たちの卒業式…絶対に見るから」
9月。
本格的にひどくなっていって、入院することになった。
凛太郎くんや、秦中くんにも流石にバレて、
なんでもっと早く言わなかった、と涙を零しながら言われた。
晴「皆に会いたいな……」
母「晴〜!お見舞いに来たわよ!」
父「晴!」
晴「お母さん!お父さん!あれ…雨は?」
母「晴…!あ、!雨は今日仕事で来れなくて、」
母「でも雨、会いたがってたわよ」
晴「そっか、忙しいならしょうがないよね!」
父「りんごとか、フルーツいっぱい買ってきたで!」
母「あ、あと家にあったセーラーも持ってきたわよ」
晴「ちょっと!!いいよ!持ってこなくて!」
入道父「安倍先生、お見舞いに来ました」
晴「え、!入道くんのお父さんまで!」
入道父「癌だと聞いて、」
入道父「………もう、人を亡くしたくないです…」
入道父「どうやったら貴方を治せるか…ずっと考えてしまって…」
晴「そんな、…もう僕は末期がんですし…寿命だと捉えていますので、お気になさらず…」
凛「晴明くん、マシュマロとお見舞い来たで〜あ、あと秦中くん」
秦「おまけみたいな扱いヤメロ!」
晴「………あはは、なんだか賑やかだなぁ!」
晴「あ、そうだ、秦中くん」
晴「参組の進路希望調査って」
秦「あぁ、明日だ」
晴「そっかぁ…」
晴「まぁでも…もうそんな時期だよね……」
晴「参組も、最近お見舞い少なくなったし」
秦「………それぞれが勉強してんだろ」
晴「うん、僕嬉しいなぁ…」
晴「そして、卒業式の練習とか、歌とかも少しづつ、頑張ってて、」
晴「皆…えらいね……(ポロポロ」
秦「……………」
そう言うと、秦中くんは背中をさすってくれた
何も言わずに
10月30日
その次の日
晴「あれ…皆!!」
佐「ほら、ポカリとか買ってきた」
狸「晴明くん!!」
秋「今日の小テストの結果だぞ!ほら!86点!!」
泥「おい晴明!紅ちゃん連れてきたぞ」
座「なんだ、みんなも来てたのか」
歌「お体、大丈夫ですか?」
ぞろぞろと、あの懐かしいメンバーがきてる
晴「皆……!嬉しい〜(ポロポロ」
入「あーー、泣くな泣くな…」
晴「えーーん…生きてて良かった……」
座「お前が言うと冗談にならないからやめろ…」
いつもの、勉強が忙しいはずなのに…来てくれて、ついつい感情が溢れる。
そして今日だけ、あっというまの夕方
皆が帰る時間。
皆が忙しい中、来てくれたのに、身体は強欲で、
あっというまに寂しさでいっぱいになる
晴「っ…ゲホッ…ぉ”え…ッッ…!!」
血がいっぱい出てきた…
え…なにこれ…?、昨日まで………
晴「な、ナースコール…」
お兄さん、お兄さん!!
とぼんやり聞こえて、僕の意識は途切れた。
命日10月31日
朝のホームルーム、
参組の皆はまだ知らない事実。
秦「……晴明、永眠したそうだ」
佐「…………………は?」
佐「嘘だ」
秦「ッ……嘘じゃない……」
秦「嘘じゃないんだよ……(ポロポロ」
参組の皆は、
感情的でもなく、かといって感傷的でもない
ただただ、まるで時が止まったように固まって、涙だけ重力に従い落ちてゆく
きっと何も考えていない、考えられない。
ショックで、色々…壊れかけいる
初めて別れを告げられた者も、初めてじゃない者も平等に、
来る卒業式
清「晴明、起きて」
晴「ん、…………!?せ、清明さん、…」
飛び起きた先は、宇宙空間のような場所
ここ、初めてじゃない
修学旅行のとき、………
晴「てかここ…」
清「おや、流石だ、賢いね」
晴「あ、あの…僕って死んだはずでは…」
清「そう、約半年前に、僕の命日とまったく一緒の日」
晴「あの頃はたしか…10月の末で……そこからだいたい半年ってことは………!?」
清「気付いたんだね」
晴「そ、卒業式って……」
清「もう今日だよ」
晴「ええ、!?ていうか…なんで卒業式の日に目覚めたのでしょうか…!?」
清「そりゃ、だって、参組の卒業式、みたいだろ?」
晴「そりゃ、見たいですけど…」
清「参組に会いたいだろ?」
晴「会いたいです」
清「その他にも、友人、家族、皆に会いたいだろ」
晴「クソめんどくせぇな!会いたいですよ!!」
清「そんなカッカしないで」
晴「あ、会わせてくれるってことですか!?」
清「勿論だとも、」
晴「え、しゅき……」
清「でも、流石に死人を生き返らせるのは無理だから、一時的に妖怪って形で、僕がもういいかなってタイミングで連れ戻すからね」
晴「ま、まぁそれなら…」
清「じゃあこれ持って、ほらいってらっしゃーい」
そういうと、蓄光の勾玉をもたされた
その瞬間、僕が座ってた地べたが急にパカという音と共に開いた
晴「この空間どうなってんの〜〜〜ッ」
流石にツッコまずにはいられなかった
晴「わあ、っ、てなにこれ!?」
晴「羽が青い」
あ、鳥妖怪だったんだ
晴「え、清明さんと喋れるの?!」
だって喋れないといつのタイミングで帰していいか分かんないし…
晴「それはそうだけど…」
晴「ん、?歌が聞こえる」
晴「あっ、そうじゃん!今日卒業式!!」
それは青い鳥
こんなに近く微笑むから
いつか世界中の空
旅をして大人になる
もう一度
めぐり逢えるまで
晴「あ、青い鳥だ…歌声………綺麗だなぁ…」
いい歌詞じゃないか、
まるで参組と晴明みたいだね
晴「え、そうですかね?」
……晴明?
晴「さ、佐野くん…?」
佐「お前、なんで…、ていうか…なにその羽…」
晴「せ、説明すると長くなるんだけど…」
ダッ、
晴「あぁ…ちょ…なんでぇ!?」
晴「き、きらわれちゃったのかなぁ…」
いや違うよ、あと8分待ってみよう
晴「8分って!特に理由なく人持たせるのにはまぁまぁな時間ですよ!?」
佐「こっち、」
秋「え、本当だぞ…っ……」
狸「う、うそ…!」
歌「晴明先生…!?」
晴「え、!?みんな!」
ばっ、
晴「わぁ!?ちょ、」
秋「晴明…!俺……お前と同じ教師になりたいから……大学………教育部に行ったんだぞ…!!」
晴「秋雨くん、!……えへへ、…えらいね…!頑張ってね…」
入「俺も……お前と同じ大学はいれるくらい頭良くなって……」
晴「うん、いっぱい勉強頑張ったんだね…!」
私は、俺は………
どんどん聞こえてくる。
僕の知らない半年間
みんなみんな…偉くって…なんだか大人っぽい雰囲気もあって…
成長したんだなぁ…
晴「っ…(ポロポロ」
狸「晴明くんは…妖怪化することを選んだの…?」
晴「あ、ちがうんだ!実は斯々然々…」
えーっ!と、予想外でびっくりされる
晴「……じゃあ、これだけは言わせてね」
晴「僕、みんなと一緒にいられて、楽しかったし、毎日幸せだった」
晴「それもこれも、皆のおかげだよ。」
晴「それは向こうに行っても変わんないし、」
晴「扉が閉まっちゃったら、離れ離れかもしれないけど、」
晴「淋しいからって、早くにこっち来ないでね!」
皆の目に、涙の膜が見えた
晴明、そろそろ時間が
晴「え、もう…」
うん、いいかな?
晴「……………はい!いいですよ!」
突然、羽が光った。
え、?光るんだ
そういえば、これは青鷺火っていう妖怪の要素が強いね。
だから、羽は光るんだね。
バサッ
晴「え、飛んだけど?」
…………光るの関係なかったみたい
晴「ちょちょ!?言ってること違くない!?」
入「もうお別れかよ、…」
晴「うん、!そうみたいだね!」
そう言って羽は勝手に上昇を続ける
晴「それじゃあね…!また会える日まで!」
そういえば、誰かと目が合った
でも、誰だろう?
今は居ないようだ
多分、視界から、青い鳥は消えていっただろう
一方僕は、
完全には消えておらず、まだ地上に残り続けているけど、きっと幽霊みたいな扱いで、みんなには見えてない
皆、歳を忘れて子供みたいに泣きじゃくる
感情的で、感傷的で、
晴「…っ……(ポロポロ」
学「安倍さん、この度はご愁傷様です。」
父「…あ、…晴明を雇っていただいて、誠に感謝致します」
母「その、つかぬことをお聞きしますが、晴は…なにか遺言などは言っていたでしょうか、」
学「人間の頃の遺言はわかりませんでした。……その…、すみませんが……急逝だったので……」
母「そうですか……………、?人間の頃は……?」
学「…どういうわけか、妖怪になった晴明くんが…卒業式の時に化けてでて…青い羽を持っていました」
ありのままをそういった瞬間、安倍夫婦は目を丸くした。
無理もない。
母「え…?」
母「………あはは、……晴ったら、化けてでちゃうなんて…」
母「すみません、その話…もう少し聞かせていただけませんか?」
母「立ち話もアレなんで、どうぞ」
学「勿論です。お気遣いありがとうございます」
安倍夫婦を脇目にふと、葉桜に目が行った
学「もう、はるとお別れですね」