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「失礼します。お茶をお待ちしました。」

「おぉ!遥!入れ!」

そこにいたお客様は男前で大人の男性とゆう感じだった。

「この方は、斉藤一君だ」

「私の妹の遥だ」

「遥です。宜しくお願いします」

「宜しく」

とてもクールだった。その時部屋の前を通った宗次郎を歳三が呼び止め、部屋に入ってきた。気まずくなり私は部屋を後にした。それにしても久しぶりに勇の声を聞いた。最近、歳三と勇が忙しく、出かけてばかりだった。朝早くに出かけ、夜遅くに帰ってくる。忙しいこ事はいい事。でも体調だけは。と思っている毎日だった。何か始まるのか。と思い、夕餉の支度をしに向かった。支度が終わり、皆に配って私も済んだ。お風呂場に向かっている時、昨日の事を思い出す。すると今日も私の前を歩いている宗次郎がいた。

「宗次郎」

「…」

「そうじ!!!」

無視をされる為、私は兄が昔から呼んでいた呼び方で呼んだ。すると宗次郎はもう”そうじ”でいいよ。と呆れたように笑顔で話が続けられた。

「なぁに?」

「どうして無視するの?」

宗次郎はゆっくり後ろに振り返り、こっちに進んできた。

「遥はどうして平助と楽しそうにして、俺の知らない顔を見せてるの?」

私は後ろに下がりながら宗次郎の顔を見ていた。

「え…?」

もう私の後ろは壁になってしまった。これ以上後ろに下がれない。宗次郎は壁に対して私の顔の横辺りに腕を当てた。宗次郎の前髪が風で揺れ私の額に擦れるぐらいの距離で、

「ねぇ、遥、俺もう知らないよ?」

「どうゆう事?」

「次平助とあんな楽しそうにしてるとこ見たら、俺なにするかわからないよ?」

「え、ちょっと待って」

宗次郎は背を向け行ってしまった。影にも垂れながら足に力が入らずしばらく廊下に座っていた。翌朝になり宗次郎は総司と改名し、沖田総司となった。それと同時に総司は咳が出始めた。季節の変わり目で風邪を引いてしまったと思い、少し休むように話した。総司は近藤さん達には言わないでと言ってきた。

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