私は朝餉の支度を終え済んだ後、恒例の山南さんと縁側でお茶を飲む。そしていろいろな話をする。今日は平助も来て3人で楽しく話していた。
「総司が風邪を引いてしまって」
「そうなの?季節の変わり目だもんね。そろそろ冬か」
「そうだな。遥、俺たちの祝言はいつにする?」
「ちょっと!しないから!」
山南さん含め3人で笑っていました。私はそろそろ掃除を済ませ総司の部屋に行こうと動き始めた。玄関外の掃除をしようと出た。そこには総司の姿があり、風邪を引いているのに外で子供達と遊んでいた。
「総司!寝てないと!」
すると子供達が、
「お嫁さん怖いね、お兄ちゃん」
「違うから」と私は言っている上から総司が
「そうでしょ?怒ると怖いの。だから捕まる前に逃げろ〜〜!」
「きゃゃゃゃ」
子供達が逃げながら帰って行き、総司は、じゃあね!またね!気をつけて帰るんだよ。と声をかけ、部屋に戻った。
総司が布団に寝転び、ボソッと「〜..が欲しいね」と言って眠った。はっきり聞こえなかった。総司の寝顔を見るのは何年振りだろう。寝顔を見ていたら私も隣で眠ってしまった。夕餉の支度前に目が覚め、寝てしまった事に気づき、隣で静かに眠っている総司を確認してから、直ぐに支度に向かった。皆夕餉済んで片付けた後お風呂に向かった。それから1ヶ月が経ち、今日で今年が終わり。今年1年いろいろな人に出会い、いろいろな経験をし、強くなり、いろいろな事があった。そして年を越した。それと同時に歳三が女子を連れてきた、これから私と一緒に働く女子らしい。「遥!お初だ」
「お初です!宜しくね!」
とても元気いっぱいな人だと思い私も挨拶をした。「遥です。宜しくね」
「遥は女子らしく無いから、お初頼んだぞ!」
「歳三うるさい!」
3人で笑いながら、お初は次挨拶に回った。私はお初と仲良くなりつつ、お互い呼び名が変わって、はっちゃん、はるちゃん、と呼び合うようになった。