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#一次創作
柘榴とAI

381
142
#初心者
ゆいぽん
642
赤く、空が染まる。
パチパチと火の弾ける音、耳鳴りのように聞こえる悲鳴に、名前を叫ぶ声。
次々と燃え尽きていく色とりどりの羽根。
何人かは笑っていた。みな、黒い角と黒い羽を持って_
『…い…きろ……起きろ!!』
「!?」
とある声が聞こえ、跳ね起きた。
急いで周りを見渡すが、人影はない。声の正体を不思議に思いながら、我に返った。
ここは一体どこだ。
アムネシアは記憶を整理する。
「…穴を見つけて…どうしたっけ」
そこから記憶がない。おそらく落ちたと考えるのが妥当か。だとしたら落ちた先は?
「…もしかして…ここ、魔界…?」
隣の格子に目が入る。格子。牢獄。
ここが魔界なら、この中に囚われていることに説明がつく。
アムネシアは母と父からの悪魔の話を思い出した。
6年前、天界を襲い何人もの天使を殺害したと。
ゾッと背筋が凍る。手が、無意識に震えているのがわかる。
「…けど、大丈夫だよね…?前までは天使と悪魔は仲良かったって、言ってたし…。話、通じるかな………それか、脱獄…」
アムネシアは驚く。知らぬうちに脱獄と口にしていた。
そうだ、脱獄。この格子を破壊すれば、逃れる。そんな思考がアムネシアの頭を駆け巡った。
「…いや…!流石に、脱獄はダメだよね。バレちゃうし、それに、まだ話が通じないと確定したわけじゃないし…いやでも、殺されたら…」
迷いが消えない。
アムネシアはだんだんと焦り始める。どうしたらいいのか…。
そのとき、コツンと冷たく硬い床を連想させる音が聞こえた。
音の方に振り返ると、赤い髪に高い背丈と、蝙蝠のような翼、そして、紫の角がアムネシアの目に入った。
その悪魔であろう者は獣でも見たかのような驚いた表情をしてアムネシアを見ていた。
「……なんで、魔界に来たか言え」
軽く震えた声で、悪魔は静かに言った。
それにアムネシアは驚く。そして回答に戸惑った。
「えっ…と…。その、穴に落ちて…起きたら、ここに…」
アムネシアはおずおずと自信なさげに言った。
「……」
悪魔は黙ったまま、迷っているかのように、ゆっくりと足を通路の方へと向けた。だが、アムネシアの方に振り返りアムネシアを見つめた。
悪魔は何か不安そうな表情をしていた。なぜそんな表情をしているのかとアムネシアは疑問に思う。
「…あの…僕を、殺さないの?」
「え?」
「だって、6年前に…悪魔は天使をたくさん殺したって…」
「………なんだそれ」
アムネシアの言葉に悪魔は歯を食いしばり俯いた。
「あんだけのことをしといて、悪魔が天使を殺したって?……加害者は、天使だろ」
「ちょ、ちょっと待ってよ!どういうこと?何があったの?」
「……お前、何歳?」
「え?…16だけど…」
「なら、6年前のことくらい知ってるだろ。…それとも…天使の大半は、悪魔のことなんか気にしてないのか?」
「そんなことない!天使は…みんな、悪魔は敵だって…」
悪魔の目は冷たかった。アムネシアは目を合わせることができず、強くは言えなかった。
「…ごめん。僕…6年前より前の記憶がなくて。何もわからないから、何が真実かはわからない…」
「それは……悪い。……言いすぎだった」
俯き言うアムネシアに、悪魔は、目を逸らしながらぽつりと謝った。
「ねぇ、悪魔の方では何があったの?天界を襲ったのは悪魔じゃないの?」
「……」
悪魔は黙った後、恐る恐る話した。6年前の魔界の出来事を。
突然、黒い角と黒い羽を持った存在が、悪魔を大量殺害したらしい。
天使が羽を燃やされたり斬られたら死ぬように、悪魔も角を破壊されたら死ぬ。そのため、角を切断され死んだ悪魔が多かった。単純に臓器を破壊され死んだ悪魔もたくさんいた。家々もいくつも破壊された。
魔界では、その悪魔を殺した存在は天使となっている。バレないために見せかけの角を作り魔界に潜んだ。羽まではどうにもならなかったため、そのような姿になったのではないかと考えられている。もし仮に、天使じゃなかったとしたら、他にあの存在に説明がつかないから_と。
アムネシアはその話を聞き、絶句する。__信じられなかった。
「そんな、こと…。だって、天使のみんなはすごく優しくて…」
「そんなの、同族だからとか色々考えられる」
「………」
アムネシアは黙り込むしかなかった。何も言えなかった。何もわからない自分に、説明も何もできない。
「…じゃあ、僕はどうなるの?」
「それは、上の指示次第だな。様子見と命令されただけだし、俺の役目は監視だし」
「…そっか」
アムネシアはボソッと短く言うと。ゆっくりと立ち上がった。
それに悪魔は警戒を見せる。
「逃げる気なら、容赦はしないぞ?」
悪魔はアムネシアに忠告として、そう言った。
「わかった」
コメント
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続きがたのしみやぁぁ