テラーノベル
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「起きろ」この言葉が頭の中をよぎる。誰の声だろう。……思い出せないまま、声が遠のいた。
「…ふえ?」
そう言い、目を覚ました。間抜けな声だ 。
…どこ、ここ?その思考が数秒間続いた。
周りを見渡してようやく理解が追いついた。
ここ、牢屋だ。
「…え、牢屋ぁ!?」
つい叫んだ。流石に驚くよ!
なぜ自分がここにいるのか…その答えは記憶の中にあった。
僕はアムネシア。16歳の天使だ。天使だからって何百年も生きるわけじゃないからね! それで、目が覚めると僕は牢屋にいた。何があったのかは今思い出した。
僕は天使だから天界に住んでいる。とても広大な場所だ。風もよく吹き、青空が広がり、色鮮やかな自然が道を飾っている。 もちろん住宅もあるし、優しい方ばかりでとても過ごしやすい場所。
僕はやることもないから外を出歩いていた。そしたらとある穴を見つけたんだ。僕の大きさなら通れそうな穴を。ただ、それは地下深くまで繋がってるようで、底が見えず暗闇だった。流石に気が引けてその場を離れようとしたんだけど…足が滑って落ちちゃったんだった!!
そこで辿り着いたのがここみたい。落ちたときに気を失っちゃったみたいだ。 …羽があるからそれで飛べばよかっただけなんだけど…どこまでドジなんだ僕は。
恐らくここは魔界。魔界なら僕が牢屋に入れられているのも納得がいく。魔界は天界のずっとずっと下にあって、悪魔が住んでいるんだ。昔に起こったとされる、とある出来事で天使と悪魔は交流を断ち、不仲になった。そうして今は少し敵対しているんだ。だから天使である僕が魔界に倒れていたから捕らえられちゃったのかも?
「どうしよう…。」
周りに警備らしき悪魔はいない。
なら…!
「よし!脱獄してやる!!」
そう張り切り、脱獄を決意した。
コメント
5件
続きがたのしみやぁぁ