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若き覇王に、甘くときめく恋を

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若き覇王に、甘くときめく恋を

105 - 第四章 永遠の愛を、二人で EP.3「贈られた指輪の意味とは…」⑩

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2025年03月15日

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──食事は、前菜のサーモンのマリネから始まり、ヴィシソワーズ(じゃがいもの冷製スープ)に、メインの牛フィレ肉のソテーと……さながらフルコースディナーのようなメニューで、どれもとても美味しかった。


「……本当に、お城の中みたいで」


デザートの、バニラビーンズの入ったアイスをスプーンで一口すくって言うと、


「ここを気に入ってくれたのなら、良ければ今夜は泊まっていかないか?」


彼の方から、そう誘いかけられた。


「えっ、でも……」


実際まださっきの熱が悶々として冷めやらず、彼もきっと同じ気持ちでいるのだろうことは察していたけれど、即座に同意をするには少しばかり羞恥が先立った。


「どうぞ泊まっていかれてください。遅くにお嬢さまをお帰しするのは忍びないので」


そんな私の背中を押すように、給仕で控えていた源治さんが、すべからく口添えた。


「あっ……ありがとうございます。それでは、お言葉に甘えて泊まらせていただきますね」


まだ彼といたい気持ちはやまやまだったこともあり、今や断るすべもなく頷くと、


「ありがとう、嬉しい」


私の返事を待ち望んでいたのだろう彼が、ふっと表情をやわらげ笑顔を見せた。

若き覇王に、甘くときめく恋を

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