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保鳴好き集まれ

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5 - 憎いアイツ

♥

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2024年07月19日

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保科に告白まがいなことをされてから1週間。

鳴海は、考えに考えまくっていた。

あの時は疲れのせいで頭が回っていなかった。正常な判断が出来なかった。最近溜まっていたせいで性欲が抑えられなかった。

保科も似たような理由だろう。

だって、そうじゃなきゃ


ボクがアイツを求める理由も、犯されてるのに感じた理由も、こんなにアイツのことを考えてしまう理由も。

説明が付かない─。



あークソ、仕事に全く身が入らない。いやいつものことだが、いつにも増して落ち着かない。時々、ゲームを進める手だって止まってしまうのだ。

アイツのせいだ。あのアホシナのせいで、ボクはこんなにも考えさせられているんだ。

「…み、…るみ、、……鳴海!!」

「うぉっ!?なんだ長谷川、居たのか」

「何度も呼んでいたが?」

「は?冗談だろ、笑えんぞ」

「…はぁ…おまえ、自覚がないのか」

「何が」

「最近ずっと上の空だろう」

「っ…」

「おまえらしくないぞ」

「ゔー…」

「なんだ、悩み事か?珍しいな」

「………なぁ、長谷川」

「例えば、だぞ?いつも会えば喧嘩しかしないような奴に抱かれたら、おまえはどう思う」

「……はぁ???」

「どうって…同意か同意じゃないかによるが」

「ッ…////」

「…一応、同意…かもしれん…」

「(…ほぉ…?つまりコイツは…)」

「まぁ、そりゃ同意の上なら嬉しいだろうな」

「相手と繋がれたようで浮かれたりもするんじゃないか」

「じ、じゃあ、欲しいって思ったり、相手のことばっか考えたりするのは変じゃない、よな?」

「…鳴海」

「な、なんだよ」


「それは、世間一般でいう『恋』じゃないのか」


「……は…?」

…このボクが?あの保科に、恋?

「あ、っ有り得んだろ!!」

「それはおまえが決めることだ」

「っ…!」

「………これは、例え話だと言っただろ…」

「そうだったな笑」

「ま、後悔だけはしないようにしろよ」

「…」


要件を伝えてから長谷川は出て行った。会議がどうたらこうたら言っていたが、よく覚えていない。

ただしばらくの間、呆然としていた。だって、そんなのおかしいだろう。ボクが、保科に恋。絶対におかしい。有り得ない。そもそも男同士だし、恋愛感情なんぞ芽生える訳もない。

1度繋がってしまったから、こんなにも意識してしまっているんだ。これは恋じゃない。そう強く自分に言い聞かせる。

「…ゲーム、するかぁ…」

一旦保科のことを考えるのはやめよう。

と思いつつ、行為中のことを思い出してしまい悶え叫ぶ鳴海の姿が見られたのは言うまでもない。

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