…鳴海隊長、今頃僕のこと考えてくれてはるかなぁ…。
鳴海隊長に告白してから2週間、顔を合わせることもなく、一向に音沙汰がない。
「…有明りんかい基地、行こかな」
ぽそっと、そう呟いた。
隣に、亜白隊長が居ることに気付かづに。
「いきなりどうしたんだ保科」
「ぅわっ!?亜白隊長!?」
「どないしたんです?」
「ちょっと野暮用でな」
「そうですか、お疲れさんです」
「…珍しいな、君が第1部隊に行きたがるなんて」
「や、その…」
「…まぁいい」
「第1に行くのなら、この書類を『鳴海に』お願いできるか」
…なんか今「鳴海に」のとこだけ強調された気すんねんけど、気のせいやろか。
「了」
「それじゃ、私は失礼する」
「…あ、そうだ保科」
「はい?」
「健闘を祈る」
「…はい、」
なんか明らかにバレとるような…。てかノリが戦闘前かっちゅーくらい気迫あんねんけど、。
…はよ行こ。
〜有明りんかい基地、執務室にて〜
コンコンコンッ
「なんだ長谷川ァ!会議ならさっき─」
「失礼します、第3部隊の保科です」
その言葉と共に、ガチャッと扉が開かれる。
「…は?保科、?」
「亜白隊長から書類預かっとるんですけど」
「っ待て待て待て待て!勝手に入ってくるな!」
「ノックも挨拶もしましたけど」
「ボクは許可してない!」
「はいはい、書類にサインお願いします〜」
「聞いてんのか保科ァァァァア!!」
「うっさい…」
「大体な、副官ごときがボクの神聖な部屋─」
「あんまやかましいと『また』その口塞ぎますけど」
「ッ…!?////」
「はい、書類」
「あ、あぁ…」
…なんでコイツはこんなにも平然としていられるんだ。ボクばかり意識しているようで本当に気に入らない。
こっちはおまえのせいで、こんなにも悩まされているんだぞ…!!💢
「あーもう、せやからここは─」
ちゅっ
「…ぇ」
「フン、仕返しだ」
「…あれま、僕口塞がれてもうたんか笑」
「やられっぱなしは気に食わん」
「まぁ、確かにヤりましたね」
「何か違う意味含んでないかおまえ」
「気のせいちゃいます?笑」
「…」
書類書き終わり。
「…これでいいだろ」
「ん、確認できました」
「用が済んだならとっとと出て行け、ここはオカッパの糸目は立ち入り禁止という決まりがあるんだ」
「えぇ…」
「そんなことより鳴海隊長」
「そんなことだとぉ!?」
「この2週間、僕のこと意識してくれはりました?」
「…なっ…!?////」
コメント
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あれ目の前に川が見える…
僕は今天国にいます(?)
ちょっとあの私の墓用意してくれませんか?((魂が抜ける