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「今日は無理。もう少し静かにしてくれると助かる。」
送られてきたメッセージを見て、俺は少し肩を落とした。うーん、また振られたか…。しかも「静かにしろ」って言われる始末。まぁ、俺がしつこいのは分かってるけどさ、ここまでストレートに言われると、さすがに凹む。
「でも、返事が来たってことは無視されてないってことだよな?」俺はメッセージを見つめながら、自分に言い聞かせる。いつもの月見なら、無視してくることも多いけど、ちゃんと返事が来たってことは、少なくとも俺のことを気にしてるってことだ。
「よし、ポジティブにいこう!」俺はベッドから跳ね起きて、スマホをポケットにしまった。月見がどう思ってるかなんて、俺には関係ない。俺は俺のやり方で月見にアプローチするだけだ。静かにしろって言われたからって、俺が静かになるわけないだろ。
だけど、心のどこかでモヤモヤが残る。最近の月見、ちょっと態度が変わってきたんじゃないか?今までなら無視か、たまに「うわっ」くらいの反応だったのに、今はちょっと真剣に俺のことを考えてくれてる感じがする。
「って、俺何考えてんだよ…」一人で頭を振って、気を取り直す。あいつが俺をどう思ってるかなんて、俺には分からない。でも、それでもいい。俺はただ、あいつともっと一緒にいたいだけだから。
思えば、最初に月見に声をかけたのはただの気まぐれだった。転校してきたばかりで、クラスの誰ともまだ仲良くなってなかった俺にとって、月見は目立つ存在じゃなかった。けど、なんとなく気になって声をかけてみたら、そっからずっと俺はあいつのことを追いかけてる。
「ほんと、俺もバカだよな」なんであいつなんだろう。もっと話しやすい奴はいくらでもいるのに。でも、月見じゃなきゃダメなんだ。あの「ゲッ」とか「うわっ」とか言われる反応さえ、俺にとっては特別なんだよな。
「よし、次の作戦を考えようか!」俺は自分に気合いを入れ直し、月見にどうやって次のアプローチをするかを頭の中で練り始めた。休日だからって休んでるわけにはいかない。むしろ、こういう日こそ、もっと月見に近づけるチャンスだ。
「次会ったら、あいつ驚かせてやるからな」そう決意して、俺はスマホを手に取り、もう一度月見にメッセージを打ち始める。もちろん、しつこくならない程度にな。でも、俺の気持ちが届くまで、あいつが俺をどう思ってようと関係ない。俺は絶対に諦めないんだからな!