『しばらくして…』
フィル「うーん…。」・眼を回しながら
倒れている
バイス「・・・・・。」・うつ伏せの
まま動かない
ダイアン「ったく。ちっこいクセに、
なんつう気迫を…。」・ヒヤ汗をかいた
語り手「ぷー吉は、大技『覇者の
威圧』を発した。」
ぷー吉「ペロペロ…。」・ネコのように
顔を洗っている
ダイアン「しかし、まいったな。
こうも、デタラメなことをされると…。
」・視線をやや下にした
「コロン。」・ぷー吉は、寝ころんだ
ダイアン「!?」・ぷー吉の動きに
反応して、盾をかまえた
ぷー吉「・・・・・。」・おなかを
上にして、ダイアンを見ている
ダイアン「降参って…、ことか?」・
盾を少し下げて言った
「グニャ〜ン。」・元の空間(庭園)に
戻った
ダイアン「ふう…。よく、わからんが
助かったぜ。」・剣をおさめた
「フヨフヨ…。」・ぷー吉の前を1匹の
ホタルが通りすぎた
ぷー吉「ふあ(喜)。」・ホタルを
追いかけていった
ダイアン「さて、兄ちゃんを起こすか。
」・振り向いた
「パチッ。」・一瞬、まっ暗になった
ダイアン「ん?急に視界が…。」・眼を
こすった
語り手「ダイアンの視界に、白足袋の、
かわいらしい前足が映った。」
ダイアン「・・・・・。」
語り手「ダイアンは、自身の両前足を
じっと見ている。」
ダイアン「なんじゃ、こりゃあっ
(絶叫)!!!?」
語り手「ダイアンは、ぷー吉の姿で、
ひどく、おどろいた。」
ダイアン「おい、兄ちゃん!?
起きろ!!」・フィルの体をゆすった
フィル「ん…。」・眼をこすりながら、
上半身を起こした
ダイアン「オレの体が…(困惑)!?」
フィル「おっ、ぷー吉。もう平気か?
」・バイスの声で、ダイアン(ぷー吉の
姿)を見て言った
ダイアン「・・・・・。」
バイス「あわわわ…!!?」・人の
ように立ち、ひどく動揺している
ダイアン「まさか!?」・ぷー吉の方を
見た
ぷー吉「ほあ〜!幻想的なの〜(喜)
!!」・ダイアンの姿で、
たくさんのホタルに囲まれている
ダイアン「ふっ…。」・ぷー吉姿のまま
気をうしなった
語り手「ダイアンと、ぷー吉は、
入れかわっていた(笑)。」
バイス(実は、フィル)「ぼくが、
もう、ひとり…。」・気をうしなった
語り手「フィルとバイスも、
入れかわっていた。」
フィルの姿の、バイス「ん。
知らねぇヤツがいる。」・自身の姿を
見て言った
ぷー吉「くしゅん!」・ダイアンの
姿で、くしゃみをした
「ドタッ。」
語り手「フィルの姿をした、バイスは、
なぜか気をうしなった(笑)。」
『30分後…』
バイス「行くぞ!」・塔を背に、
真っ直ぐ前を見ている
語り手「バイスたちは、全員、元の姿に
戻った。」
ダイアン「わりぃ。オレは、
付き合えねぇ。」・バイスの誘いを
ことわった
バイス「なんでだ?」・少し
離れたところに居る、ダイアンを見た
ダイアン「サイフォンがな。界・為世に
呼ばれたから戻ってこいっつうんだよ。
」・衛星電話を取り出して言った
バイス「フィル。」・ダイアンの隣に
居る、フィルを見た
フィル「ぼくも予定が…。」・
行かれないことをバイスに伝えた
バイス「・・・・・。」・
しょんぼりした
語り手「ダイアンとフィルは、バイスに
ウソを言った。」
ぷー吉「ぷー太郎。」・バイスの
耳元で、ボソッと言った
バイス「行くぞ!」・りりしい顔つきに
なって走り出した
語り手「バイスは、ぷー吉に、
そそのかさされた(笑)。」
ダイアン・フィル「・・・・・。」
「トントン。」
フィル「ん?」・下を向いた
ぷー吉「この手紙をジェイクに渡す。
」・手紙の入った封筒をフィルに
差し出した
フィル「あっ、うん…。」・ぷー吉から
手紙を受け取った
「タッタッタッ…。」・ぷー吉も
走り去った
「シュン!」・サイフォンが、
ワープ装置(ブーメラン機能)を
使って、ダイアンたちの後方に現れた
ダイアン「おっ、サイフォン(嬉)。
」・振り向いた
サイフォン「迎えに来たぞ。」・胸の
辺りで、白い紋章(アホにんの顔)を
光らせながら言った
ダイアン「ふう…。やっぱり、相棒が
1番だな(笑顔)。」・サイフォンの
顔を見て、ホッとした
サイフォン「む?」・ダイアンを
見ながら、不思議そうな顔になった
ダイアン「いや、なんでもねぇ。」・
頭をやや下にして、右手を横に振った
サイフォン「ところで、犬たちを
見ないようだが…。」・近場を見回した
フィル「サイフォンさん!そのことは
戻ってからに…!!」・サイフォンに
迫りながら言った
サイフォン「ふ、ふむ。では、
そうしよう…。」・たじろぎ、ながらも
、フィルに応えた
ダイアン「兄ちゃん。ひどく
動揺してるな。まっ、オレも、
似たようなものだったけど。」・呟いた
「ポチッ。シュン!」・サイフォンは、
胸の白い紋章に触れ、ダイアンたちと
共に消え去った
『ぷー太郎の住む家で…』
ぷー太郎「さて。夜も遅いし、
そろそろ寝ようかな。」・
ガラクタいじりをやめて、
ベッドに向かおうとした
「バン!」・勢いよく扉が開いた
バイス「メシ。」・ズケズケと家に
入ってきた
ぷー太郎「いきなり入ってくるなよ
!!!」・バイスに向かって怒鳴った
バイス「バリボリ。遊ばね?」・
その辺に落ちていたホネを
食べながら、ぷー太郎に言った
ぷー太郎「ぼくは、寝たいんだ!
さっさと帰れ(怒)!!」・バイスに
迫り、扉の方を指した
バイス「ゴクン。じゃ、オレも寝よ。
」・食べていたホネを飲み込んで、
ベッドに向かおうとした
ぷー太郎「なんで、そうなる!
それより、他の人たちは、
どうしたんだ!?そっちに
行けよ(怒)!!」・バイスを
見ながら、はたく仕草をした
バイス「ぷー吉は、そこに居るけど、
ほかの、ふたり(ダイアンとフィル)は
別れた。」・ぷー太郎を見て言った
ぷー太郎「別れたぁ?」・顔を
ゆがませた
バイス「みな、いそがしんじゃね?」
ぷー太郎の心の声(どうせ、こいつらの
所業に耐えられなくなったんだろ…。)
「ドタッ。」・バイスは倒れた
バイス「ぐー…、ぐー…。」・あなかを
下にして、イビキをかいている
語り手「バイスは、疲れが限度を
超えたため、眠りについたのだ。」
ぷー太郎「あっ、おい!寝るな!?
今すぐ出て…(困)!!」・バイスの
体をゆすった
ぷー吉「ふあ。」・ぷー太郎の、
うしろに立ち、その瞳を前足で隠した
「クルクル…。」・ぷー吉は、円を
描くように、前足を動かした
「コテッ。」
語り手「ぷー太郎は眠った(笑)。」
ぷー吉「ふんしょ。」・ぷー太郎を
ベッドに運んだ
ぷー太郎「すぅ、すぅ…。」・クマの、
ぬいぐるみを抱きながら眠っている
「ファサ…。」・ぷー吉は、バイスに
毛布をかけた
ぷー吉「これで、よし。」・バイスを
見ながら、腰に前足をあてた
「フッ…。」・家の明りが消えた
つづく(人物紹介↓)
酒場のジェイク
(ジェネレイツ・T・プロダーン)
フィル・エンバン
サイフォン・ラングロード
ダイアン・ジュラホーク
ユウキ
モリト・ジュウ
ぷー太郎
たらし
毛のない、ぷー吉
気の強い少女のような「バイス」
地図↓
コマメ島
ナンノ島
アメーリャム大陸、
ヒッソリ地方(東側)
アメーリャム大陸、
ヒッソリ地方(西側)
以上です。読んでくれて、ありがとう。
次回も、お楽しみに。
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