なかなか更新できなくてすみません💦
北斗side
オフの日、
テレビをぼーっと見ていたら俺の彼氏がテレビに出ていた。
ドラマの再放送だった。
彼はチャームポイントの口をニヤッとさせて、相手の女優さんと何度も唇を重ねていた。
あぁ、羨ましいな…
俺も、彼とこのようなことをしたいのに。
俺の彼氏、樹とは一年前に付き合い始めた。
両思いのはずだった。
一年前は、とても仲良く愛情も注いでくれた。
でも、今は…。
ドアが開く音がし、樹が帰ってきたのがわかった。俺はハッとし、テレビを消して樹の方へ向かった。
北「おかえり、樹。」
樹「ん」
北「夜ご飯あるけど食べる?」
樹「仕事で食べてきた。」
北「わかった。あとs」
樹「なんかまだあんの?俺疲れてんだけど」
北「そうだよね、ごめん」
そう、樹は最近俺に冷たい。メンバーといる時は笑っているのに、家で俺もいる時は笑っていない。
俺のことが、もう好きじゃないのだろうか。
毎日毎日不安が積もっていき、俺のストレスは限界だった。今日もそのストレスを隠して、眠りについた。
次の日
今日はメンバー全員での仕事だ。
一応、こういう仕事の日は一緒に行っている。なにも、喋らないが。
楽屋に着くなり、樹は先に着いている京本に向かっていく。
樹「きょも〜♡おはよ〜♡」
大「はいはい」
樹「昨日ちゃんとご飯食べた?風呂入った?」
大「うるさいなぁ」
俺にはその心配さえもしてくれないのに、メンバーにはするんだ。
日に日に、樹に対しての心は無くなっている気がする。
慎「ほら樹!北斗が嫉妬してるよ笑」
樹「そーなのか北斗?笑」
北「いや、恋人がいる前でよくそんなことできるなーって笑」
こち「それが嫉妬だよ笑」
大「ごめんね、北斗」
北「大丈夫笑」
ジェ「家でこれ以上の愛情を受け取ってんだろー?笑」
みんな、わかってない。
なにも、わかってない。
ぐるぐるする気持ちを抑えながら収録を終え、バラしとなった。
慎「飲み行こうぜー!」
ジェ「いっちゃお~!」
こち「俺行くわ」
大「俺も久々に行こうかな」
慎「2人は?」
樹「俺パス。明日朝早い」
北「俺はどうしようかな。樹、行っていい?」
樹「勝手にしろよ」
大「樹、その言い方はないんじゃない?」
樹「…じゃ、俺帰るわ」
こち「…今の言い方ひどいね」
慎「ちょっとイラつくわー」
ジェ「北斗大丈夫?」
北「うん、大丈夫笑」
これが、いつもだから。
居酒屋についてから1時間が経過した。
せっかくだから、相談してみよう。そう、思った。
北「ねぇ、相談事があるんだけどさ」
こち「なにー?」
北「3ヶ月くらい前から樹が冷たいんだよね。なんていうか、俺をメンバーだとも思ってない感じ。」
慎「は、?」
大「だからさっきあんなに冷たかったの?」
北「うん、。あれが毎日。家でもほぼ会話してない」
ジェ「そうだったのか、、、」
こち「3ヶ月前って…樹がレギュラーの番組が始まった時じゃない?」
北「確かに、そうだね。そこから冷たくなったかも…」
疲れが溜まっていて俺にぶつかっているのか、番組で他の愛人ができたのかはわからない。
ぐるぐると考えていたら涙が出てしまった。
こち「北斗…」
北「ごめん、笑なんかもうよくわからないや」
慎「…あ、思いついた!!」
ジェ「何がだよ」
慎「樹の北斗に対する愛を確かめたらいいんだよ!」
大「どーやって?」
慎「北斗を誘拐する!か、メンバーとイチャイチャして嫉妬させる!」
北「…馬鹿馬鹿しい」
こち「いや、いいんじゃない?前者の案は結構めんどくさそうだから後者の案でいこ。」
慎「さて、肝心なところだが、誰とイチャイチャするか。」
何かしこまっていってんだよ…
北「話進むの早くない⁈俺了承してないんだけど笑」
こち「じゃ、北斗は今のままでいいってことか?」
北「いや、そう言うことではないけど…」
ジェ「じゃ決定〜!!」
北「はぁ、」
なんか強引に決まってしまったがそれはいいとして…。
この作戦を実行して、樹が嫉妬してくれなかったら俺はどうすれば良いのだろう。
怖い。そう、感じた。
大「樹ならきっと大丈夫だよ」
北「でも、、、」
こち「そうだよ。大丈夫。」
年上の2人は包容力がある。
この言葉で、安心できる。
慎「さぁ、イチャイチャはどうしようか。」
ジェ「エントリーNo.1!ジェシーです!NGなし!キスオッケー!!」
北「キスは流石に…」
慎「エントリーNo.2!慎太郎です!演技には自信があります!」
北「おー、。いいかも」
慎「ほら2人も!」
こち「えー、」
こち「えー。エントリーNo.3。こーちです。」
北「…それだけ?」
こち「言うことないだろ」
慎「はい最後最後〜!」
大「えー。エントリーNo.4。京本大我です。」
北「…それだけ?」
大「うん。」
ジェ「さぁ!どうしましょうか!」
慎「こーちはなんか包容力があるからただ北斗が弟みたいに甘えてる感じになりそう。」
大「確かに。」
こち「ま、俺はどっちでもいいよ」
ジェ「慎太郎はそういうのしてるとか思えない笑末っ子すぎて笑」
慎「ひど!」
大「ジェシーも大人っぽくてイチャイチャしにくそう。」
北「あー。」
こち「じゃ、大我かな?笑」
北「⁈京本⁈」
あの不仲だった京本が⁈
北「いや俺はいいけど京本は嫌だろ〜?笑」
大「別にいいけど。でも樹きょもほくって騒ぎそうじゃない?」
こち「何日かイチャイチャすれば嫉妬に変わるでしょ」
慎「頭いいな!」
ジェ「じゃ、きょもほくで!よろじぇす!」
なんとなくで決まったこの作戦。
これを数日するとか、精神を削りそう。
大「で、どんな感じにイチャイチャするわけ?」
慎「大体は2人で決めて欲しいよねー。今決めて!10分くらいで!」
急だな⁈
北「京本、どうする?」
大「俺は別になんでも。数日に渡って演技するなら最初はちょっかい出す程度でいいんじゃない?樹が嫉妬しないなら最後ら辺は体を重ね合わせると言いますか…」
北「体を、重ね合わせる!?」
大「あ、そういうことじゃないよ。隣に座って仲良さそうに喋ったり、何回も体に触れたりとか。あるいはキスの寸前とか」
北「俺は大丈夫だけど、京本はいいのか?」
大「全然大丈夫。てかこれで嫉妬しなかったら俺樹に怒るかも笑もっと北斗を大切にしろーって笑」
京本…俺のこと考えてくれてたんだな…。
ということで、次回のグループ仕事の時に樹以外が早めにきてシュミレーションすることとなった。
_続く。
コメント
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あの、主様って本当に天才ですか⁉️✨他の作品も拝見させていただきました❗️めっちゃ最高すぎます❗️フォロー失礼致します❗️