テラーノベル
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先生「へートリニティの戦略兵器ねぇ…」
モブ「そうなんですよ!戦略兵器は顔を恐ろしく奇声を発しながら治安を取り締まっているそうな…ですがその姿を観たものは一人も居ないとか!何故なら顔を見る前に制圧されてしまうらしいですよ!しかも!○○で~」
私はその話を聞き流しながら考えていた
先生「トリニティの戦略兵器か…」
モブ「って先生聞いてます?」
先生「あぁ、うん、もちろん聞いてるよ…」
勿論途中から聞こえてなかった、各学園にトップクラスに強い生徒はいるものだが、トリニティの戦略兵器とまで呼ばれる生徒は居ない
先生「気になるから会ってみようかな?」
モブ「えぇ!大丈夫ですか!?行くなら呉々も気をつけて下さいね?」
先生「あぁ、解ってるよ」
そして私は異常な程の暑さしている外へと歩みだした
ミカ「あ!先生だ!何してるの?」
先生「やぁミカ、トリニティの戦略兵器って呼ばれてる子を探していてね…」
ミカ「なんだ私に会いに来たんじゃないのか(ボソ)」
先生「ん?何か言った?」
ミカ「んーん?なんでもないよ!」
先生「ミカは何か知ってる?」
ミカ「知ってる知ってる!ツルギちゃんっていうんだけどね!最初見たら怖いかも知れないけど根は凄く良い子だよ!」
先生「そうなんだ、情報ありがとね…ミカ」
ミカ「うん!聞きたいことがあったら何でも聞いてね!」
先生「そうさせて貰うよ…頼りにしてるよ?ミカ…」
正実モブ「やめて!痛い!」
トリカス「コイツ何の抵抗もしないわよ(笑)」
正実モブ「御願いだからやめて!痛いよ…」
トリカス「フフフ、じゃあ何か抵抗でもしなさいよッ!」
正実モブ「う、うぅ…もうやだ…」
そう言う彼女の声は弱々しく今にも泣き崩れそうだった
先生「ちょっやめ…」
私は思わず近寄ろうとした時だった
???「キヒッ、キィヒャヒャヒャヒャヒャヒャ!」
奇声と共に物凄い轟音が鳴った
トリカス「う、うわぁぁぁぁ!」
ツルギ「大丈夫か?怪我は無いか?」
正実モブ「あ、有り難う御座います…怪我は無いです!」
ツルギ「そうか、なら良かった」
正実モブ「は、はい!では、仕事をしてきます!」
ツルギ「じゃあな…」
そこにいたのは血のようなヘイローで羽は黒くボロボロでその姿はまさしく堕天使の様だった
先生「君がツルギかな?」
ツルギ「お前は誰だ?」
そう言うツルギの目からは警戒心が滲み出ていた…その瞳は戦略兵器や狂犬と揶揄されるのも納得してしまう圧が有った
先生「私はシャーレの先生、他の子から話を聞いたりして気になってね」
ツルギ「そうか…だがどうせろくでもない噂が気になって来たのだろう?」
先生「正直に言えばそうだね…でも実際に有ってみたらそうでも無い気が…」
トリカス「さっきは良くもやってくれましたわね!行きますよ、皆さん!」
トリカス「ヤァァァァァァ!」
ツルギ「キヒッ、キヒャヒャヒャヒャヒャ!」
先生「あ、そうでも無かった…」
トリカス「うわぁぁぁぁ!」
ツルギ「キヒャヒャヒャヒャヒャ!」
先生「ひ、ひぃぃぃ」
その後、数分間の間にトリニティの不良生徒は制圧されていた…しかし、辺りは滅茶苦茶…破壊された塀のレンガは辺りに飛び散り、周りには人集りが出来ていた…
ツルギ「大丈夫か?先生」
先生「大丈夫だけど…寿命が縮んだ気がするよ」
本当に恐ろしかった…これがトリニティの戦略兵器、狂犬と呼ばれる由縁だと私は解らされた…皆が恐れるのも解る
ツルギ「取り敢えず一目が多い…一目のない場所へ行こう」
先生「え?あぁ、うん」
そう言って彼女は私の腕を引っ張って人混みの中へと進んだ
ツルギ「苦しくないか?先生」
先生「…うん大丈夫だよ」
ツルギ「本当に大丈夫か?さっきから返事が曖昧だが…」
先生「うん、本当に大丈夫だよ…」
曖昧なのは意味がある…さっきから私の視線はずっとツルギの顔に向いている何故かと言われれば…見惚れていると言うのが正しいだろう…
先生「カッコいいな…」
ツルギ「何か言ったか?」
先生「いやいや、何でもないよ!」
何でも無いわけがない、私はツルギに見惚れてる…あの冷静な時の凛々しい顔に私は一目惚れしたのだろう、戦闘中の顔は少し恐ろしいが…
ツルギ「あまり顔を見ないでくれ…恥ずかしい」
そう言った彼女の顔は照れくさそうにしており、やはり乙女な女子校生なのだと認識させられた
先生「あ、ごめんね」
私の一目惚れは加速した、あんなに恐ろしい顔や凛々しい顔をしていたのに急にそんな顔をされては惚れるなという方が無理である
ツルギに連れられ、私はツルギの部屋に来ていた…
ツルギ「すまない、私が知っている場所で人が絶対居ないと言える場所が無かったんだ」
先生「全然良いよ、気にしないで」
ツルギ「そうか…なら良いのだか」
ツルギの部屋は少し甘いいい匂いがしていた
ツルギ「そうだ、お茶と菓子でも出すから少し待っててくれ」
先生「うん、待ってるね」
ツルギが台所に行くとおもむろに私は部屋を見渡していた
先生「あれは…」
思わず近寄りまじまじと見ていた。そこに有るのはツルギのであろう少女向け雑誌や映画ポスター、その他諸々のグッズだった…
先生「おぉ…」
私は思わず固唾を飲んだ…何故ならあの恐ろしい顔をするツルギが少女向けの漫画や雑誌等を持っていることによるギャップ萌えで緊張したからだ
ツルギ「ヒィヒャァァァァァ!」
先生「え!?」
振り向くとそこには赤面して叫んでいるツルギが居た
先生「え!あ、ごめん!勝手に見ちゃって」
私は思わず土下座をしていた
先生「見られたくなかったよね?本当にごめん!」
ツルギ「(どどど、どうしよう、見られちゃった!何で!?隠してたはず!でも先生が物を動かした形跡は無いし…も、もしかして出しっぱだった!?と、取り敢えず謝罪を受け入れなきゃ!)先生なら、だ、大丈夫、ですよ…」
先生「本当にごめんね…変わりに何でもするから!」
ツルギ「…何でも」
ツルギ「じゃ、じゃあ私と仲良くしてください!」
先生「………」
ツルギ「………(や、やっちゃった!ど、どうしよう…嫌って言われたら)」
先生「…良いけど…そんな御願いで良いの?」
ツルギ「(そ、そんな御願い!?)」
先生「それなら別の事でも良いよ?仲良くするのは当たり前だからね!」
ツルギ「なら、…してください」
先生「ん?」
ツルギ「なら、私とデートしてください!(言っちゃった言っちゃった!ど、どうしよう!引かれちゃったかな?絶対引かれたよね…)」
先生「良いよ?じゃあ早速デートプランを考えてみよう!」
ツルギ「え?い、良いんですか?」
先生「良いよ良いよ!何か言われてもこれは相談を聞くためって言えば良いし」
ツルギ「で、では宜しくお願いします!」
コメント
5件
すげぇよこの小説。ツルギがちゃんと戦闘狂でありながらも、乙女なツルギになってる!
はい、まずタイトルが最高にセンス共に2億点ですね。ツルギの性格を交えた上手い付け方..そしてストーリー!!本編通り強さはもちろん、先生の前で弱々しく乙女になるその姿完全再現されております、最高です