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まぁ、それぞれが動き始めた頃…まずは忍からだ。

忍はもうすでに任務を終えて帰ろうとしていた様だが、妙に違和感ありげな表情で空を見つめていた。忍「なんか…今日はやたらと空が紅い気がするな。」

そう、空がやたらと紅く感じていた。だが、その予感はいずれ当たる。

一方、玄爾の方も同じく…

玄「なんか…紅くねぇか?俺の見間違い…のはず…」

なんなら、霊巌の方も…

霊「ん…儂は何もしておらぬのにな…何故だ?」

不思議そうに三人はまだ出会わずに別々の場所で首を傾げていた。

だが、決して霊巌のせいでもない。そして、玄爾の気まぐれでもない。

それに忍の黄龍の仕業でもない…じゃあ誰だ?と思った所であった。


次の日…まだ空は紅かった。街で買い物をしていた忍は眉をひそめながら、鷹の視線がごとく空を睨みつける。本人は1日で元通りになるかと信じたは良いものの、ぜんぜん戻っていなかったのだ。そんな中でも忍は面倒そうな表情で買い物を済ませることにした。

家にて。買い物の荷物を片付けながらニュースを見ている黄龍が忍にこんな事を言ってきた。どうやら紅い空の事みたいだ。

黄龍「忍、空の事で騒いでるみたいだぞ」

忍「おいおい…でも俺達には関係なくないか?」

黄龍「それもそうだな…だが、原因はまだ分からずじまいだそうだ。」

忍「せめてもっと早く分かってりゃな…」

黄龍「だが、近いうちにこの空関連の任務が来るかもしれぬぞ、忍…」

忍「はぁ…休みたいのにな…」


まだ忍との出会いは遠いだろうが、一方ではもうあの二人が出逢ってしまったようだ。

玄「おいそこのジジィ…てめぇ何しに来やがった。」

霊「ふむ、其方とは初顔合わせだが…どうやら其の気、隠せておらぬようだな。」

玄「はぁ…?」

霊「其の気、玄武と自称してるのか?」玄「おい、それは黒歴史だぞ!?」

玄「まぁ良い、てめぇみたいなジジィは俺がこの手でブチのめしてやるよ!」

玄爾は勢い良く霊巌へと飛びかかり、殴りを浴びせようとする。しかし霊巌の方も黙ってはいない。殴りを軽々と避けて背後から足の間へ自らの足を挟むように差し込み、ひょいと足払いをすれば玄爾はたちまち転んでしまったではないか。

玄「んだとこのジジィ…!」霊「言うまでもない、いきなり戦いを仕掛けるなんてな。」

霊「だが…あの紅き空、其方も気になるであろう。」

玄「そう言われてみりゃ…そう…だな。」

二人は空を眺め、次第に赤みが増す様子が見て取れた。

霊「ならば、其方に提案しよう。」

玄「んだよ、ジジィ。」

霊「其方の目的を言えい、さすれば儂が成し遂げてやろう。」

玄「んだって!?タダ飯…昼寝…いや、それ以上に大事な事…」

霊「大事な事、とな?」

玄「えっと…じゃあ俺を追っかけて来るやつを追っ払ってくれ!」

霊「追っ手…か。ならば容易い。儂が引き受けよう」

玄「うっし!これで手間省けたぜ!」


視点は戻り、忍と黄龍はと言うと…

黄龍「むぅ…変な感じがするぞ…」

忍「黄龍…なんか、嫌な予感しかしないな…」

二人は嫌な予感しか感じていなかった。

しかし…一方の一方。

こう言う時にこそ、黒幕は動き出しているのだから…

????「ふふ…やっと僕らは復活できたんだ。とっとと世界を支配しようか…」

「僕の愛おしいセバスチャン?」

????「仰せのままに、我が殿下。」


─出逢いの巻・終─


─次・鬼が出るか、蛇が出るかの巻─

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