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駐車場のシャッターは開いたが、車を発進出来ずにいた。
「……猛君?シャッター開いたよ?」
「あぁ……」
なんでだ……何で俺は躊躇しているんだ?
今日はホテルの予約が取れていても結衣と熱い夜を過ごす気満々だったわけで……
正直な話……入った事ねぇからビビってる。
ヤル気満々の場所で結衣に盛って嫌われないか、そもそも中がどうなっているのか。こんな異様なお化け屋敷みたいな建物に結衣を連れて入っても大丈夫なのかとか……完全に未知の領域だ。
俺ってこんなにビビりだったか?
すると後ろからここを利用するであろう車が入って来て、急いで車を発進させた。
車を停めると俺達より先に先ほど後から入ってきた車から男女が出て来た。
自分達以外にも人がいるだけで少し恐怖心は薄れるが、出て来た男女は見た目が親子くらい歳が離れて良そうな男女……
「!?」
よ***************
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