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僕は物心ついた頃には、母親はいなくて施設に暮らしていた。 そして僕が小学校4年生になった頃だったと思う。その年の誕生日の日だった。僕の誕生日と同じ日に 1人の女の子が生まれたのだそうだ。 その子の誕生には何か理由があるのかもしれないと思って、 彼女は「美月」という名前で呼ばれるようになった。 両親からプレゼントされたという赤い髪飾りをつけていたことからつけられたらしいのだが、 この時から既に僕には前世の記憶があったんだ。 だけど今世の僕にそんな記憶はなかったし(つまりこの女の子こそが僕である可能性が高いわけだ)、 当時の僕もまだ幼くってさ。 the dendrogramの名前すら知らなかったし。 それにその施設にいた子たちも別の場所で育てられているらしくてね。 現実世界では考えられないようなことが起こっていたからかな…? だからその当時施設には大人たちがいっぱいいて忙しかったんだろうね。 僕自身はあまりかまってもらえなかったけれど、 その分周りの子たちとはたくさん遊んだよ。一緒に遊んだり勉強したりしたっけな…(もちろんゲームにもハマったよ