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白玉くん
103
碧
117
#らんいる
くらげ
55,576
夜明け前の港。
銃声は止み、辺りは不気味な静けさに包まれていた。
いるまとらんは廃倉庫へ身を隠し、荒い息を整えていた。
🎼🌸「……白さんは、大丈夫なのかな」
その一言に、いるまは目を閉じる。
🎼📢「……信じるしかねぇ」
白は、自分たちを逃がすために残った。
それがどんな意味を持つのか、いるまには痛いほど分かっていた。
その時だった。
ガサッ――
倉庫の入口で物音がした。
いるまは反射的に銃を構える。
🎼📢「誰だ!」
暗闇から、一人の男がゆっくり姿を現した。
🎼🕶️「そんな顔すんな。」
🎼📢「……白!」
白だった。
スーツは血で汚れ、肩にも傷を負っている。
それでも、しっかりと自分の足で立っていた。
🎼🌸「よかった……!」
らんは思わず駆け寄る。
白は少しだけ笑って頷いた。
🎼🕶️「死ぬには、まだ早ぇ。」
いるまは白の肩を支える。
🎼📢「無茶しやがって……」
🎼🕶️「お互い様だろ。」
三人は倉庫の奥へ移動した。
白は壁にもたれながら、小さなUSBメモリを取り出す。
🎼🕶️「これを受け取れ。」
🎼📢「……これは?」
🎼🕶️「黒崎の組織の全記録だ。」
🎼🌸「全部……?」
🎼🕶️「取引、資金、隠れ家、幹部の名前……全部入ってる。」
らんは息をのんだ。
🎼🕶️「これがあれば、組織は終わる。」
🎼📢「どうやって手に入れた。」
白は苦笑する。
🎼🕶️「昔から保険は必要だろ。」
いるまはUSBを見つめる。
その重さは、何十年もの罪と秘密が詰まっているようだった。
🎼📢「……ありがとう。」
白は首を横に振る。
🎼🕶️「礼を言うのはまだ早い。」
その表情が急に真剣になる。
🎼🕶️「黒崎は、もう後がない。」
🎼🕶️「だから必ず自分で来る。」
🎼📢「……決着をつける気か。」
🎼🕶️「あぁ。」
短い返事。
その一言だけで覚悟は伝わった。
🎼🌸「危険だよ……!」
白はらんを見る。
🎼🕶️「らん。」
🎼🌸「はい。」
🎼🕶️「こいつを頼む。」
白はいるまを指差す。
🎼🕶️「昔から無茶ばっかりする。」
🎼📢「余計なお世話だ。」
三人の間に、少しだけ笑いが生まれた。
しかし、その空気は長く続かなかった。
突然、倉庫の窓ガラスが砕け散る。
パリーン!!
🎼🌸「!」
外から赤いレーザーサイトが床をなぞる。
🎼📢「狙撃だ!」
三人は咄嗟に身を伏せる。
直後。
パンッ!!
乾いた銃声。
白の肩に新たな傷が走る。
🎼🌸「白さん!」
🎼🕶️「……かすっただけだ。」
遠くから拡声器の声が響く。
🎼🔫「いるま!!」
黒崎だった。
🎼🔫「逃げても無駄だ!」
🎼🔫「今日で全部終わらせる!」
いるまは静かに立ち上がる。
🎼📢「あぁ。」
拳銃を握り直し、ゆっくりと息を吐く。
🎼📢「俺も、そのつもりだ。」
らんも一歩前へ出る。
🎼🌸「俺も、一緒に行く。」
🎼📢「……らん。」
🎼🌸「もう逃げない。」
いるまは一瞬だけ目を閉じ、静かにうなずいた。
🎼📢「分かった。」
🎼📢「三人で終わらせよう。」
夜明けの光が、少しずつ港を照らし始める。
長かった逃亡の終わり。
そして――
最後の戦いが、今始まろうとしていた。
コメント
1件
うわっ、白さん戻ってきた……! 死ぬにはまだ早ぇ、って笑ったの、めちゃくちゃカッコよかったです。USBメモリに全部詰めてくる執念と、らんにいるまを託す台詞がもう、胸にくるものがありました。三人で向かうラスト、覚悟が決まった空気が伝わってきて震えました🖤