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白玉くん
103
碧
117
#らんいる
くらげ
55,576
夜明けの港。
薄く差し込む朝日が、静まり返ったコンテナヤードを照らしていた。
三人は倉庫を出る。
その先には、黒いスーツ姿の男たち。
そして、その中央に立つ黒崎の姿があった。
🎼🔫「来たか、いるま。」
🎼📢「……これで終わりにする。」
🎼🔫「終わるのはお前たちだ。」
黒崎が手を上げる。
その合図と同時に、部下たちが一斉に動き出した。
🎼📢「らん! 白!」
🎼📢「無理はするな!」
🎼🌸「うん!」
🎼🕶️「任せろ。」
三人は散開する。
港中に足音が響き、緊張が張り詰めた。
🎼🌸(落ち着いて……)
らんはコンテナの陰へ身を隠す。
以前なら震えて動けなかった。
けれど今は違う。
いるまが何度も教えてくれた。
「生きることを諦めるな」と。
白は別方向から黒崎の部下の注意を引きつける。
🎼🕶️「こっちだ!」
その隙に、いるまは黒崎へ向かって走る。
🎼🔫「一直線とは、お前らしい。」
🎼📢「決着をつける。」
二人は向かい合う。
長い沈黙。
🎼🔫「後悔してるか?」
🎼📢「……昔はしてた。」
🎼📢「でも今は違う。」
🎼📢「あいつに会えたから。」
黒崎は小さく笑う。
🎼🔫「高校生一人に人生を変えられたか。」
🎼📢「あぁ。」
🎼📢「守りたいと思える相手ができた。」
🎼📢「それだけで十分だ。」
その言葉を聞いたらんは、思わず胸に手を当てた。
🎼🌸(……いるま。)
黒崎は静かに息を吐く。
🎼🔫「なら、見せてみろ。」
二人は同時に駆け出した。
激しい攻防。
コンテナの間を縫うように走り、お互いの動きを読み合う。
一瞬の隙。
黒崎が足を止める。
🎼🕶️「今だ、いるま!」
白の声が響く。
いるまは黒崎へ銃口を向けた。
しかし――
指は止まった。
🎼🔫「撃たないのか。」
🎼📢「……もう終わりにしたい。」
🎼📢「俺は誰かを傷つけるためじゃなく、守るために生きる。」
その言葉に、黒崎の表情がわずかに揺れる。
🎼🔫「甘くなったな。」
🎼📢「そうかもな。」
🎼📢「でも、それがお前との違いだ。」
黒崎は静かに笑った。
🎼🔫「面白い。」
その時――
黒崎の部下が、死角かららんへ向かって駆け出した。
🎼🌸「!」
🎼📢「らん!」
いるまは迷わず駆け寄る。
らんを突き飛ばし、危険から遠ざける。
🎼🌸「いるま!」
🎼📢「大丈夫か!」
🎼🌸「うん!」
その様子を見た白は、小さく微笑んだ。
🎼🕶️「……本当に変わったな。」
🎼📢「あぁ。」
🎼📢「もう過去には戻らねぇ。」
港に吹く風が三人の間を通り抜ける。
黒崎は静かにコートを整えた。
🎼🔫「なら次で終わりだ。」
🎼📢「望むところだ。」
朝日が昇る。
その光は、長い夜が終わりに近づいていることを告げていた。
コメント
2件
みぅです🤍🥀 30話、読み終わりました。 いるまが「もう過去には戻らねぇ」って言ったところ、グッときましたね。守るために生きるって決めた彼の選択、すごく彼らしいし、らんに出会って変わったんだなって…🌸 それに、ラストシーンの朝日。闇を抜けた先にある光みたいで、めっちゃ綺麗だった。 次で本当に終わりなんですかね…?最後まで見届けたいです。