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甘えんぼ。

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甘えんぼ。

1 - 甘えんぼ。

♥

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2024年10月06日

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『甘えんぼ。』黒桃


⚠黒桃 薔薇 体調不良あり


🖤side


俺達は、グループの中で保護者組というペアである。


保護者と言うだけあって、騒がしい他のメンバーをまとめる立ち位置だ。


ペアのないこは、リーダーでもあり、グループの中ではかなり落ち着いた人間である。


そんな彼は今…


「う”ぁぁ…」


熱で倒れている。


『ないこ〜?大丈夫か〜?』


頭を撫で回すと、嬉しそうな顔をする。


「もっと撫でて〜、♪」


『相変らず甘えたやなぁ…』


そう、彼は皆の前では落ち着いているが、恋人である俺の前ではかなりの甘えん坊である。


「ん〜、♪」


あちらから頭を擦り付けられては、可愛くて仕方がない。


『ないこ?食欲ある?』


我慢出来なくなる前に離れようと、立ち上がる俺に彼は言う。


「しょくよく〜?あるに決まってんじゃん!」


元気な声で返されて、病人であるということを忘れかけてしまう。


『りょーかい、ほな何か作るな〜♪』


「やった〜、♪」


前言撤回だ、いつもより覇気がない。


急いで戻ってこようと、足の動きを早めた。


ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー


『ないこ、ないこ〜』


「んぅ…あいよぉ…」


『寝とった?体調どうや?』


「う〜…汗だく…」


見るからに汗まみれの彼は、弱々しく笑った。


『拭いたろか?タオル持ってくるな。』


「いぇ〜い、♪」


持ってくればよかったと後悔しながら、タオルを取りに階段をおりる。


今ばかりは、2階建ての広い家を恨むばかりだ。


手早くタオルを持って階段を駆け上がる。


『ないこ〜?』


「はーいっ」


『タオル持ってき…なんで脱いどるん?!』


「汗ふくなら脱いだ方がいいでしょお♪」


『ちょ、まッ、あぁあ…///』


まさか上裸で待ってるとは思わなかった。


思わず胸元の桃色の”それ”に目がいってしまい、


病人相手の罪悪感に見舞われる。


「…どこ見てんの、えっち♡」


『ッぐッ…///』


子供のような顔をしてニヤニヤ笑う彼に、返せる言葉もなく。


『…拭くで…。』


「はぁい♪」


『……』


「ッ、んッ、♡…///」


仕返しとでも言うように、身体の隅々まで丁寧に拭いてやる。


「ひゃッ、ぁ、♡、///」


時々零れる甘い声に、意図せず返り討ちを食らってしまい、顔が紅潮した。


『はい、出来たで。』


「んッ…ありがと、///」


『…ほな、ご飯食べよか、!』


「ん、食べさせてっ、♪」


『はいはい…』


先に服を着せねばと、洗濯された服を用意する。


その後は、どんぶりによそったお粥を、ゆっくり冷まして口に運ぶ。


「…んふふ〜、おいひぃ〜…♡」


病人だと言うのによく食べる。


口いっぱいにお粥を含んで、満面の笑みを浮かべる君を、優しく撫でてやる。


ご飯を食べたあとは、すぐに眠ってしまった。


愛しい寝顔にそっとキスを落とし、俺は仕事に入った。


ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー


朝起きると、下の階から音が聞こえる。


朝飯を作る音だ、と寝起きながらに理解し、階段を早足に降りた。


下につくと、愛しい桃色の髪の毛が揺れて、こちらに視線を送る。


「アニキっ!おはよぉ〜♪」


昨日と変わって元気そうな声と顔に、安心して話しかける。


『おはよう。もう大丈夫か?』


「大丈夫!ありがとう!」


笑みを浮かべて礼を言う彼。


だが、その直後に表情が意地悪な雰囲気になる。


「ところでさぁ〜?」


『ん、?』


「アニキさぁ、俺の身体拭いてる時。」


「俺のことえっちな目でみてたでしょお♪」


俺の事を指さしながら、ニヤニヤと笑う君をみて。


何かが切れた音がした。


「あッ、アニキッ、?何怖い顔しッ、てッ、?! 」


焦る仕草をする彼を姫抱きにし、さっき降りてきた階段を上る。


「あッ、アニキッ、!ごめんッ、ねぇッ、!」


わたわたと動く彼を無視し、ベットへ足を進める。


ベットに着いた瞬間、彼を押し倒す。


「あッ、にきッ、…ッ/// 」


顔を紅潮させた彼の服に手を掛ける。


『覚悟しろよ。』







『甘えんぼ。』


🕊 𝕖𝕟𝕕 𓂃 𓈒𓏸 💗


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