『甘えんぼ。』黒桃
⚠黒桃 薔薇 体調不良あり
🖤side
俺達は、グループの中で保護者組というペアである。
保護者と言うだけあって、騒がしい他のメンバーをまとめる立ち位置だ。
ペアのないこは、リーダーでもあり、グループの中ではかなり落ち着いた人間である。
そんな彼は今…
「う”ぁぁ…」
熱で倒れている。
『ないこ〜?大丈夫か〜?』
頭を撫で回すと、嬉しそうな顔をする。
「もっと撫でて〜、♪」
『相変らず甘えたやなぁ…』
そう、彼は皆の前では落ち着いているが、恋人である俺の前ではかなりの甘えん坊である。
「ん〜、♪」
あちらから頭を擦り付けられては、可愛くて仕方がない。
『ないこ?食欲ある?』
我慢出来なくなる前に離れようと、立ち上がる俺に彼は言う。
「しょくよく〜?あるに決まってんじゃん!」
元気な声で返されて、病人であるということを忘れかけてしまう。
『りょーかい、ほな何か作るな〜♪』
「やった〜、♪」
前言撤回だ、いつもより覇気がない。
急いで戻ってこようと、足の動きを早めた。
ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー
『ないこ、ないこ〜』
「んぅ…あいよぉ…」
『寝とった?体調どうや?』
「う〜…汗だく…」
見るからに汗まみれの彼は、弱々しく笑った。
『拭いたろか?タオル持ってくるな。』
「いぇ〜い、♪」
持ってくればよかったと後悔しながら、タオルを取りに階段をおりる。
今ばかりは、2階建ての広い家を恨むばかりだ。
手早くタオルを持って階段を駆け上がる。
『ないこ〜?』
「はーいっ」
『タオル持ってき…なんで脱いどるん?!』
「汗ふくなら脱いだ方がいいでしょお♪」
『ちょ、まッ、あぁあ…///』
まさか上裸で待ってるとは思わなかった。
思わず胸元の桃色の”それ”に目がいってしまい、
病人相手の罪悪感に見舞われる。
「…どこ見てんの、えっち♡」
『ッぐッ…///』
子供のような顔をしてニヤニヤ笑う彼に、返せる言葉もなく。
『…拭くで…。』
「はぁい♪」
『……』
「ッ、んッ、♡…///」
仕返しとでも言うように、身体の隅々まで丁寧に拭いてやる。
「ひゃッ、ぁ、♡、///」
時々零れる甘い声に、意図せず返り討ちを食らってしまい、顔が紅潮した。
『はい、出来たで。』
「んッ…ありがと、///」
『…ほな、ご飯食べよか、!』
「ん、食べさせてっ、♪」
『はいはい…』
先に服を着せねばと、洗濯された服を用意する。
その後は、どんぶりによそったお粥を、ゆっくり冷まして口に運ぶ。
「…んふふ〜、おいひぃ〜…♡」
病人だと言うのによく食べる。
口いっぱいにお粥を含んで、満面の笑みを浮かべる君を、優しく撫でてやる。
ご飯を食べたあとは、すぐに眠ってしまった。
愛しい寝顔にそっとキスを落とし、俺は仕事に入った。
ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー
朝起きると、下の階から音が聞こえる。
朝飯を作る音だ、と寝起きながらに理解し、階段を早足に降りた。
下につくと、愛しい桃色の髪の毛が揺れて、こちらに視線を送る。
「アニキっ!おはよぉ〜♪」
昨日と変わって元気そうな声と顔に、安心して話しかける。
『おはよう。もう大丈夫か?』
「大丈夫!ありがとう!」
笑みを浮かべて礼を言う彼。
だが、その直後に表情が意地悪な雰囲気になる。
「ところでさぁ〜?」
『ん、?』
「アニキさぁ、俺の身体拭いてる時。」
「俺のことえっちな目でみてたでしょお♪」
俺の事を指さしながら、ニヤニヤと笑う君をみて。
何かが切れた音がした。
「あッ、アニキッ、?何怖い顔しッ、てッ、?! 」
焦る仕草をする彼を姫抱きにし、さっき降りてきた階段を上る。
「あッ、アニキッ、!ごめんッ、ねぇッ、!」
わたわたと動く彼を無視し、ベットへ足を進める。
ベットに着いた瞬間、彼を押し倒す。
「あッ、にきッ、…ッ/// 」
顔を紅潮させた彼の服に手を掛ける。
『覚悟しろよ。』
『甘えんぼ。』
🕊 𝕖𝕟𝕕 𓂃 𓈒𓏸 💗
コメント
4件
グループだと保護者組なのに、二人だと甘々なの可愛い✨
自分が上にたってると思いながら実際は下な桃ちゃん可愛い🫶 わからせてやれ黒ッッ!!!