この作品はいかがでしたか?
24
この作品はいかがでしたか?
24
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
…キヨ視点…
「あぁ…だるっ……」
俺は自分の鼻から垂れる液をティッシュに出し、そう呟いた。
昨日から風邪を引いていて、熱は中々下がりきらない。
俺は風邪を引くと重くなりやすいから
薬は常備している。
が、それでも中々治らない。
「あ~…今日動画投稿しないとヤバイんだった」
ベッドで動画投稿について考える。
ゲーム実況のストックがない俺は毎度
その日で撮影する。
しかし今日はそんな気力はない。
どうしようか悩んでいると1通の便りが届いた。
それはガッチマンからだった。
明後日は予定が入りそうだから明日撮影にしても良いか?とのこと。
他2人も既読をつけ、OKの返信をしている。
「どうしよう……」
今の俺は絶対に風邪を引いているとバレるし、明日治っているとは思えない。
けれど、ストックがない今撮影できるのは万々歳だ。
どうせ明後日でも長引いていればバレるしいいか。
俺は逆に開き直り、OKの返信をした。
「…一応これで全部解決か?」
ホッと胸を撫で下ろし、その場で寝てしまった。
プルルル…… プルルル…… プルルル…
「んん”…うっさいなぁ…」
俺は鳴りやまない電話の音で目が覚めた。
「誰だよ…」
少し不機嫌になりながら電話をとる。
相手はガッチさんだった。
「明日で大丈夫そう?」
そうガッチさんは発した。
何を言っているのか分からない。
先ほど返事を済ませたはずだ。
ガッチさんに返信したと言うと
ガッチさんは 俺だけ既読がついて返信はないという。
確認するため、通話はそのままに通知を開く。
確かに俺だけ何もなかった。
返信入力の欄に返信を残し、寝てしまったようだ。
俺は明日で問題ないと返事し、通話を切ろうとすると…
「今から家行く」
そう言い残し、ガッチさんが先に通話を切ってしまった。
急な訪問申請に焦りと不安が一気に沸き立つ。
俺がどう追い返すか悩んでいると
ピンポーンと高い音が鳴った。
覚悟を決めてドアを開ける。
そこにはニコニコで手に袋を下げたガッチさんがいた。
追い返そうと説得するための第一声をだすと、ガッチさんはそれを無視して勝手に中へ入っていった。
予想外の行動に頭がおいつかない。
「ちょ…ガッチさん!」
俺がガッチさんをおいかけると
ガッチさんは台所に立ち、袋を漁り始めた。
ガッチさんは何かを見つけると俺に椅子へ座るよう指定する。
当惑しながらも指示されたよう椅子へ座るとガッチさんは俺の前髪を上げ、額に何かを張り付けた。
「冷たっ…!」
ガッチさんははにかんで笑い、俺の額に
キスをすると
次はベッドへ行くよう指示をした。
俺は照れて当惑したままベッドにつくと、
ガッチさんに真面目な顔で
恋人なのに何故教えてくれなかったのかと説教されてしまい
その後はベッドの横で、治るまで帰らないと言って椅子から離れようとしなかった。
俺は観念してガッチさんに看病されることにすると
ガッチさんは嬉しそうに頭を撫で、俺が眠るまで続けてくれた。
(やっぱガッチさんがいると
安心するな…//)