テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
#1 プロローグ
side wki
昼休みの教室は、いつも騒がしい。
笑い声が飛び交って、誰かのスマホから音楽が漏れている。
だけど、俺の隣はいつも静かだ。
mob「滉斗ー!数学の課題見せてくんね?」
wki「またかよ笑まぁいいけど」
mob「サンキュ~」
いつものやり取りを済ますと、俺はそっと視線を横に送った。
大森元貴。
俺の隣の席。
無口だけど、顔はそれなりに整っていて、 自然と目を引く空気感がある。
だけど、本人は周りと関わろうとしない。
彼は、今日もイヤホンをして、自分の席に静かに座っていた。
風に揺れる前髪の奥には、感情の読めない瞳がある。
wki「……大森」
声に出そうとして、途中で飲み込んだ。
もう何度、そんな風に繰り返したか分からない。
隣にいるのに、話せない。
隣にいるのに、目が合わない。
隣にいるのに、__届かない。
wki「…はぁ、俺何やってんだろ」
そう独り言を言って、立ち上がる。
サッカー部の仲間の呼ぶ声が聞こえたので、気持ちを切り替えて歩き出した。
お話つくるのは初めてですね!
ちょっとずつ投稿していくと思いますので、よろしくお願いします🙏
コメント
2件
初コメ&フォロー失礼します‼︎ 主さん最高過ぎまふ‼︎めっちゃ私好みの作品なのだが⁉︎ 続き楽しみにしてます!!