⚠️シラツチ→レロフェン
レローゼ君に無意識に片思いしているシラツチさん。
シラツチ様が失恋しちゃいます…。
シラツチ視点
↓
最近レローゼがネイルをしなくなった。
爪も短く切るようになった。
常に手入れもしていたのに…。
「うーん…大切な人を傷つけないように…かなぁ」
『大切な人』のことを思い浮かべてそう言っているのだろう。
きっと、その大切な人は俺じゃないんだろうな…
どうしてこんな気持ちになるのだろうか…?
この気持ちは…。
「ねぇ、ましろんって好きな人いるの?」
「好きな人…ですか」
好きな人…つまり恋愛的に好きな人ということだろうか?
「私、好きな人がいるんですけど…」
『好きな人が他の人と話していたりするとモヤモヤする』
さっきの小娘はそう言っていた。
………くだらない。
「…ましろ先生?」
この声は…。
「死亡フラグさん」
「大丈夫ですか?さっきからぼーっとしてましたけど…」
「そうですか…ご心配ありがとうございます」
「……恋愛的に好き…とはどういう気持ちなんですか?」
俺はこんな阿呆のようなことを尋ねていた。
自分でも何故こんなことを言葉に出してしまったのかが不思議で仕方がない。
「恋愛的に好き…?」
「…… 」
「えっと、好きな人の1番になりたいとか…」
「…なるほど、突然変なことを聞いてしまってすみません…」
「いえ、大丈夫ですよ!」
「フラグちゃ〜ん、一緒に帰ろうよ!」
「モブ男さん…!」
「気をつけて帰ってくださいね」
「…はい!」
1番になりたい…俺はレローゼのことを…
いや、そんなわけがない。
「ねぇ、しらっち…!」
「っ…!?」
「あれ、もしかしてビックリしちゃった〜?」
…レローゼか。
その隣にはフェンもいる。
「黙れ」
「…あのさ、大事な話があるんだよね」
さっきまでムカつくほどニコニコしていたのに急に真剣な表情に変わったな…。
大事な話…。
「実は、僕はワンちゃんと…」
…………。
「付き合ってるんだよね 」
….胸が締め付けられるような感じがする。
そうか、そうなのか…。
俺はきっと…
レローゼのことを愛していたのか…。
「この関係を壊したくなかったからさ、なかなか言えなかったんだけど…」
「…黙っておくのは良くねェと思って」
「…だってしらっちは僕の大切な【仲間】だからね〜っ☆」
「…これからも僕たちと一緒にいてくれるよね…?」
「…くだらない、いるもなにも貴様らが俺に不快になるくらい絡んでくるだろ…」
「えへへ、そうだね」
「…幸せになれよ」
「え!?ワンちゃん聞いた!?今しらっちが『幸せになれよっ☆』って…」
「マジかァ!?」
俺はフリをする。
【仲間】を祝福するフリを…。
コメント
3件
あっ、好きです。
なんか爪(?)メインにしたかったけど、思ってたのと違う話になってしまった…。本当にシラツチ様が好きすぎて…!!