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これは、世界がモノクロになった少女の物語。
「悠琉は中学の大会でベストスパイカーを選ばれた実力のある選手だ。」
「悠琉ちゃんがいればベスト4入りは確実ですね!監督!」
そんな言葉、反吐が出る
「そうだな!」
『いえいえ〜』
「じゃあ何か一言お願いできるか?」
『ええっとーー』
『スタメン、辞退してもいいっすか?』
「おい!悠琉!」
焦った顔で追いかけて来るのは私の幼なじみ、影山飛雄。
『おっ!飛雄じゃーん。どーしたの?』
「どうしたもこうしたもねぇよ!スタメン辞退したのか?!」
『うん。それよりさー』
「なんでだよ?!」
『無視かよ笑。理由?そうね〜じゃあココ最近の話するから黙って聞いててね?』
「おう」
中学で大会に負けた時、なーんも感じなかった。
中学最後の大会。
まあ、周りに合わせて悔しそうにはしたけどさ。
なんか、世界がモノクロ?みたいな感じに見えてきたんだよね〜
そんな時にさ、気づいちゃったの。
“私、何やってんだ”
青空を見る度に、胸が苦しくなった。
世界はこんなに広いのに、
地球はめっちゃでかいのに、
こんなせっまいコートでボールと遊んで、何がしたいんだよ。
大会で勝って勝ってかってかってカッテカッテ、、
その先にあるものは?
名誉?
思い出?
信頼?
そんなの、あっても仕方がない。
金のためってのもなんか違う。
そもそも今は勝っても金貰えんし。
ってわけでさ、理由が無くなったから、やめた。
それが理由だよ?
「は、、、」
空に手をかざしながら話す悠琉は、どこか寂しい顔をしていた。
「お前はそれでいいのかよ、、?」
『、、、うん。』
ちっさい声で答える。
「俺は、難しいこととかわかんないし、バレーの楽しさしか知らないからお前の気持ちは分からない。」
『でしょーね』
「だけど、俺がす、好きなのは!」
『好き、、、?』
「バレーをしてる、生き生きしたお前なんだよ!!」
『え、、、』
「おれが、バレーの楽しさを何回でも思い出させてやる!!!」
『、!』
今、少しだけ世界に色が戻った気がする。
飛雄、今までただの幼なじみだったのに。
こんなに、かっこよく見えるのはなんで?
これは、モノクロの世界で生きる少女のカラフルな恋の始まりの物語、、、、かもしれない。
以上です!!
なんか、いまいちな気がする、、
じゃあ、バイバーイ!