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プリンセス·はる【はるひめ】
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リクエストありがとうございました!
🩷❤️で監禁シチュになります。
監禁ってよりも、ちょっと共依存ぽくなってしまっています。想像と違ったらすみません…🥲
勇斗→→→→→←(←←)舜太
くらいの温度で見てください。
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朝は決まって、勇ちゃんが丁寧に淹れたコーヒーの香りで俺は目を覚ます。
「おはよ。あれ舜太、今日現場だっけ?」
勇ちゃんは甲斐甲斐しく、俺の仕事のスケジュールを把握し、身支度まで手伝ってくれる。
その手つきは優しくて、献身的だけど、家を出る際は、必ず俺を数秒抱きしめ、首筋に深く顔を埋める。
「早く帰ってこいよー…舜太がいなかったら俺死ぬかもだから、笑」
グリグリと俺の首筋に額を擦らせながら、冗談のように言うには聞こえないその温度に、背筋は微かに凍りつく。
けれど、それと同時に「自分がいなければこの人は壊れてしまう」という、甘く痺れるような優越感が、俺の心を深く侵食していた。
仕事現場へ行けば、そこには自由があって、誰かに助けを求めることも、そのまま逃げ出すことだって物理的には可能で。
でも、カメラの前に立ち、スタッフに囲まれて、共演者さんと話しながらも、俺の頭の片隅には常に勇ちゃんの姿があった。
以前なら二つ返事で参加していた飲み会や打ち上げの誘いも、今はすべて「ごめん、今日は予定があって」と断るようになった。
一度、断りきれずに参加した夜、勇ちゃんから届いた数百件の通知と、帰宅した瞬間に見た、真っ暗な部屋で震える勇ちゃんの姿が、俺の中でトラウマになっている。
「ごめん、ごめんね、勇ちゃん。もう行かへんから…」
その時かな?俺が自分の気持ちには気付いたんわ。自分を縛っているのは、勇ちゃんの気持ちや玄関の鍵なんかやなくて、「可哀想な勇ちゃんを見捨てられない」っていう自分自身の同情心と、傲慢なまでの歪んだ偽善なんだと。
寂しさに耐えかねた勇ちゃんが、仕事から帰ったばかりの自分をベッドに押し倒し、むせ返るような執着をぶつけられた時は、驚いたし、拒絶しようとも思った。
けれど、力なく縋り付いてくる勇ちゃんを見るたび、自分の中で「俺が助けてやらんと」って思ってまう。
前は、一週間、あるいは一ヶ月もすれば、勇ちゃんも飽きるやろ。 そう思っていた時期もあったけど、現実は真逆で。
時間が経てば経つほど、俺らの境界線は溶けて混ざり合っていって。
勇ちゃんが仕事で数日間不在にするとき、俺は以前のような開放感を感じることはなくなっていた。
むしろ、一人で過ごす広い部屋が怖くてたまらんくて、
「何食べたらええんやっけ」「洗濯機、どうやって回すんやっけ」
身の回りの世話をすべて勇ちゃんに委ねてしまった代償として、俺は「一人で生きる術」を、少しずつ、やけど確実に失ってた。
「ただいま。舜太、いい子にしてた?」
その日も、仕事の疲れを感じさせないほど笑顔で、勇ちゃんは俺のもとへ駆け寄ってくれた。
外の冷たい空気の匂いが、鼻腔をくすぐる。
「おかえり。勇ちゃん、お疲れ様」
ちゃんと目を合わせて笑いかけると、勇ちゃんは満足げに目を細めて、俺の唇を貪るように塞いだ。
グループを背負って立ち、誰よりも眩しく笑う この人を。自分のせいで壊したくない。
そんな厚かましい考えが、俺の足をこの部屋に繋ぎ止めていた。
「寂しかった?俺がいなくて困った?笑」
少し荒れた部屋を見た後、勝ち誇ったような顔で、俺を見つめる勇ちゃんの背中に腕を回した。
「…勇ちゃん…俺、勇ちゃんがおらんと、もう何んもできやんわ、」
結局は俺もおかしなってるんかもなー、
なんて呑気に考えながら
俺が勇ちゃんの寂しそうな唇に応えるのに、
時間はあんまいらんかった。
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コメント
2件

ありがとうございますめっちゃ良かったです!!!✨️