第4話 さゆりの親
さゆりの家
さゆり)ただいま
父)遅ぇぞ!
さゆり)ごめん、はいビール……
父)チッ!
自分には母親は居ない、居ないと言うより…もうこの世に居ない他界してしまったのだ
昔は何処にでもいる平凡な家族だった
10年前
母)さゆり〜!ご飯できたわよ〜!
さゆり)はーい
自分が小学生の時だった…父も今みたいな酒癖もなく立派な仕事して、母も弁護士の仕事をしていた
父)母さん、コーヒーをくれないか?
母)はい、ただいま
さゆり)いただきマース
母)さゆり、早く食べないと遅刻するわよ?
さゆり)別に遅刻しても大丈夫だよ、僕成績はいいから
父)そういう問題ではないと思うが……💦
さゆり)笑、いってきまーす
母)はーい、行ってらっしゃい!
それが母との最後の会話だった
昼休み
友達A)さゆり〜、一緒に外で遊ぼ!
友達B)早く〜!
さゆり)分かってるよ!
先生)一条院さん少し、いいかな?
さゆり)?はい
先生)母さんが倒れたらしいんだ
さゆり)え……?
先生)今から病院に送るよ
病院
さゆり)お母さん!
父)さゆり……
病院の先生)残念ですが……もうご臨終です
さゆり)お母さん!(泣)
父)さゆり、落ち着け
さゆり)………( 泣)
中学に上がってからは、父は変わった
父)チッ!(酒を飲んでる)
さゆり)お父さん、仕事は?
父)辞めた……もう働く義理がねぇ
さゆり)そんな!僕の学費とかどうするの!
父)お前が稼げばいいじゃねぇかよ、その能力で
さゆり)え、
父)早く酒買ってこいや”!
さゆり)ヒッ!
そこからは暴力の毎日だった、覚えているのは今でもある腕の傷だけだ
中学校
友達A)さゆりってさ、あの腕暴力のあとじゃない?((ボソ
友達B)だよね、顔を傷だらけだもん((ボソッ…
モブ)あいつ、なんで学校来てんだよ((ボソッ…
モブ)あの腕どうにかならねぇのかよ、気持ちわりぃな((ボソッ…
モブ)流石にこんな腕みたら、仲良くても見放すだろw((ボソッ…
さゆり)………
学校では孤独、家では暴力の毎日に嫌気がさしたそんなある日……
父)引っ越すぞ
さゆり)……は?
父)お前の担任に言われたんだよ!腕の傷どうにかならないのかって、俺が悪いみたいになるから引っ越すんだよ!クソが!
そうして、卒業したあとこの街を引越し、Pk学園に転入した
Pk学園
先生)一条院さん?なんでパーカーを着てるんですか?
さゆり)少し事情がありまして、いいですかね?
先生)事情?まぁ、それなら仕方ありませんね!指導の先生にも言っておきます
さゆり)ありがとうございます……
僕がこれから行くのは2の|||、少しこのパーカーで何を思われるのか怖かったけど…知り合いが居ないこの学校では隠し通せると思った
先生)では、入って来てください
さゆり)トコトコ
最初に見た感想は「個性がすごい」だ
みんなだって思うはずだ、ピンク髪に顎ケツに厨二病に元ヤンそうな人、周りが光ってる人、金持ちそうな人、赤髪の人など…このクラスでいいのか不思議に思った
さゆりの部屋
さゆり)(改めて考えるとすごいな……)
𝙉𝙚𝙭𝙩 ︎ ⇝