─bn side─
ガチャ
とある病室の扉が開いた
扉の横には、*615* と書かれた紙が貼ってある
どうやら此処は、*615号室* 、
*不治の奇病を抱えた少年* が入院している
病室のようだ
扉を開けた先には、
頬に黄の花が浮かぶ少年がベットに座っていた
『おはようございます、bn先生』
「…おはよう、」
『どうやら俺、*今日タヒぬ* みたいですね』
「…」
何も言い返せなかった
何かを発言する資格が無かった
だって*目の前の少年を助けられない* のだから
『…別次元とこの世界って
繋がってたり繋がってなかったり、卑怯ですね』
「どういう事…?それ、」
『女性が夢で教えてくれたんです』
『<別次元の君は*スピードスター* なんだよ>て』
「…そうなんだね、」
『此方まで*スピードスター* に
しなくて良かったのに…』
「まぁでも、
これだけ生きられたんだから」
『…そうですね、』
「マイナスな方に考えるより
プラスな方に考えないと」
『なんで最期の日に名言?残すんですか、w 』
「良いじゃん最後くらい見栄張ったって、!」
『www』
『…bn先生は、俺が居なくなっても
そのままで居てくださいねボソッ』
…それは無理かな、
俺にとって君は俺の未来を変えてくれた人だ
「そう簡単に忘れられないな、wボソッ」
『…、』
『今日は、bn先生と一緒が良いです、』
『きっと縺翫i縺オ くん達や
他の医者の人達もbn先生に会いたいだろうけど』
『この時間は俺とbn先生だけの秘密ですニヤッ』
1週間一緒に過ごしてきて、
初めて見た表情だった
最初は<無感情な子だな>と思っていたが、
彼の心の中には色とりどりの感情が
あるのかもしれない、
1週間でそう思う部分が多々あった
「…この時間を俺は、qnくんに使うよ」
俺に何か将来の話をする資格は無い
*彼の治らない奇病* について話す資格も無い
なら彼の最期は関係ない話で、
<人生、楽しかったな>って思える話を、
せめて最期だけでも明るく笑って欲しい
君の笑った姿がもう一度見たい
…そんな俺のわがままを、
叶えてくれる君は優しい子だ
「…ありがとう、」
『こちらこそ、ありがとうございました』
『bn先生には伝えきれない感謝でいっぱいです』
「…最後は、笑って話そうか、!」
『…ですね、、!』
そう言って俺らは、さっきも言った通り
*関係ない話* を沢山した
qnくんがやってみたかった事
俺とqnくんの《ジェネギャ》
qnくんのお友達の話
俺と仲良い19人の医者達の話
The、世間話みたいなのばっかりした
qnくんは、今までよりもずっと多く
笑っていた
最期は笑って、
『bn先生、俺は貴方と出逢えて幸せでした、!』
『俺は、この時間が人生で1番
楽しかったと思います』
『一生に一度の楽しい時間を
ありがとうございました、』
そう言って、去っていった
俺は、彼の事をこれからずっと、何十年先も
“忘れる事はないだろう”
〖…間に合わなかったな、〗
《まぁ…、あの日会えたからええやろ》
〖…俺は1回しか会わなかったからまだ大丈夫〗
〖俺が心配なのは君だ、縺翫i縺オ くん〗
《………qnなら、大丈夫よ、きっと、!》
《なんたってqnは、僕らの一番星 やからな!》
〖…まぁ、そうだな、!w〗
<…良かった、最期は笑えたみたいだね
これでこの世界の未来は出来る限り
ハッピーエンドに出来たかな
彼が今見ている君のいる時間に
生きている未来は どうやら無かったようだ
…よし、次の世界へ行きますか、!
ジェネギャ>>>ジェネレーションギャップの略
年齢による物事の考え方の
違いの事を指す
コメント
16件
遅くなりました💦すいません💦 ハッピーエンドですね!これだったらもしかして続き来るかも..?めっちゃ面白かったです!
別世界やっぱ関係あるんか…!?!?( 次の世界…小説…… 第2章とか?((( とりあえず…… bn先生、ありがとう。
根気強く挑戦した結果見れました…ッ!! 良かったよね…(T ^ T)