テラーノベル
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続きです〜
🐸→s
⚡️→t
mob→m
🐸視点
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s「買い物、行かなきゃ…」
冷蔵庫が空になった姿を見て、静かにつぶやく。
m「おい。」
s「…はい」
m「昨日、飲み物買っとけって言ったよな?
買ってきてねぇじゃねぇか。」
s「…すみません」
m「使えねぇ嫁だな。俺が養ってやってんのに。」
s「…ッ」
綺麗な平手打ち。
頬にじんわりと痛みを感じる。
s「…すみません」
同じ言葉を繰り返す。
脳内の辞書のページをどれだけめくっても、これ以上に的確な言葉は見つからない。
m「わかったなら買い物行ってこい」
単純な命令。単純な言葉の羅列。
脳内に入ってはぐるぐると回る。
理解しようと、必死に。
s「…行ってきます。」
m「さっさとしろ」
夫の言葉が心に刺さって抜けない。
このまま、俺の心を蝕んでいくようだ。
もう、逃げられない。
鎖が絡みついて、離そうとしない。
s「…っ」
よろけて、足をぶつけてしまった。
散々だ。
s「…」
スーパーに入って、カゴを持つ。
必要なものだけカゴに入れ、必要な量の金を払う。
それだけの単純作業だというのに、何故こんなにも苦痛に感じるのだろう。
これが普通だとわかっているのに。
賑やかな店内。明るいBGM。
全てが自分とかけ離れていた。
自分を淀んだ空気が付きまとっているようだ。
吐く息が重たい。
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帰り道。
静かで、心地いい。
誰にも気を使う必要が無い。
ただ、歩けばいいだけ。家に向かって。
刹那。
s「..あ、」
?「あ、」
ズサ、
s「…!」
?「…!」
足元がよろけて、前に倒れそうになった。
俺は前を見ていなかったのだ。
気づけていなかったのだ。
自分を支えてくれる、ある男がいることに。
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投稿サボってしまいすみません🙃
楽しんで頂けていたら幸いです!
コメント
2件
投稿感謝です🙏 続き楽しみに待ってます🥰