テラーノベル
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【あらすじ】
オークションで❤️を買った🤍。❤️のこれまでの経緯を知り、大切にすることを誓った🤍。3か月経ち、❤️は🤍に対して恋心を抱いたが、🤍は別の人が好きなことを知り、家出を図ったのであった。
🤍視点
「ここを出る……」
目の前の扉の向こうからありえない言葉が聞こえた。
何言ってんの……?
そう思ったのと、目の前の扉を開けたのはほぼ同時だったと思う。
「行ってらっしゃい」
舜に見送られ、俺は家を出た。可愛い可愛い舜を一人にするのは心が痛むが、外に出して可愛さが広まるといけないから、安全な屋敷(はこ)に閉じ込めておかないと。
俺が向かった先は役所。今の俺と舜の関係は主従関係なわけで……確固たる繋がりはないわけよ。だから、養子縁組でも申請して血の繋がりはなくとも身内になりたかった。
この3か月、舜の色々を知った。
ご飯は、あの通り。俺の想像もしないご飯を食べてたから、来た当初の舜は骨と皮だけだった。少しずつ食べれるものを増やしてようやく今、マシになったと思う。
最初の入浴も、正直傷が多すぎて、お風呂に誘うのも躊躇った。でも、あの会場で見た行為を俺も流したくて1番に入浴した。多分初めてのお風呂だったんだろうな……最初に浴槽を見た時には震えが止まらなかったが、優しく洗い流していく内に危険な場所ではないことを知っていったような気がする。最初の内は一緒に入ってくれたのに、いつの間にか入ってくれなくなった。恥ずかしいのだと思うけど、気にしなくていいのに……
睡眠だってそう。毎日隣で寝た。抱き寄せて背中をトントンしてなるべく安心感をかんじられるようにした。初日に、一緒に寝ることを伝えたのに、しばらくは廊下や外で寝ようとしていた。その度にベッドに連れていき、抱き寄せて寝ることを繰り返したら布団に入ってくれるようになった。お風呂同様、恥ずかしいのか、何度か別のベッドで寝ることを提案されたが、即却下した。なんで、好きな子と一緒に暮らしてるのに別々で寝ないといけないの?
舜の表情も豊かになった。諦め、恐怖、怖れからくる無の表情だった舜も、よく笑うようになった。心配してくれる時の顔も笑った顔も可愛くて仕方ない。上目遣いになった時には、少し幼さが残るのか、きゅるんとした目に勝ち目を感じない。
そんなこんなで、この3か月間、目一杯大切にした。ただ、一つだけ、“好き”の気持ちだけは伝えられてない。舜のことは可愛くて仕方ないし、舜のためなら命だって投げ出せる。だけど、俺が“好き”を伝えたら、その先を求めてしまいそうで怖い。あの子には、その先が恐怖として、埋め込まれているはずだ。もちろん俺が我慢すればいいのだが、正直今でも我慢できなくて、舜を思って、一人で慰める日があるのに、我慢できるわけないのだ。あの子を怖がらせたくないその一心で、あの子にはその思いを出さないようにしている。その分、昔馴染みの吉田には呆れられる程、よく惚気けているのだが。
だからこそ、ずっと繋がれる何かがほしかった。俺も舜も男同士だから、結婚ができない。俺になにかあった時には舜に渡せるし、舜に何かあった時には俺が行けるようにしたかった。
しかし、舜は奴隷出のため、必要な情報がないので、なかなか申請が上手くいかず、まだ目処が立っていないのだ。唯一の知り合いのよっしーにもどうにかして上手くいく方法はないか相談しながら少しずつ進めていた。
「……ここの確認が必要で……」
あぁ、まただめか……今日も収穫なし……
家を出て30分くらい……舜には1時間って伝えてたけど、もう帰って舜補給でもしよっかな。まだ焦る必要、ないよね。
そうして、予定よりもだいぶ早い帰宅となり、帰路についた。
「ただいまー」
返事がない……普段は来るのになぁ……
寝てるのかな?
そう思いながら、屋敷内の自室に向かって歩く。
自室の前に着いた時、ガサゴソと音が聞こえ、舜は起きてることがわかった。
そして、扉の取っ手に手をかけた時に聞こえた言葉に、驚き、そして冒頭に戻る。
俺と目があった舜の顔から色が失われていく。俺に聞かれたのがショックなの?俺の方がショックなんだけど……
「ねぇ、さっきの言葉、どういうことか説明してほしいんだけど……」
コメント
1件
うわあ、ここで視点が切り替わるんだ……! 主人公がずっと舜くんを大事にしたくて、それでも好きって伝えられない気持ち、めちゃくちゃ伝わってきた。養子縁組しようとしてるのにも胸が熱くなった。「俺の方がショックなんだけど……」って最後の台詞、切実すぎるよ。続きが気になるから早く読みたいな〜🤍
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はる☻
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