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「ヴェレク兄様はどう?」
「………………」
「………………。(3人の眼差し)」
「…………どうもこうも。女は全員一緒だろ」
「ヴェレク兄様も、カディ兄様と同じ‥、似た考えだね」
「カディ兄達そんなに女が嫌なのか‥」
ドラズ、オバロは呆れながらも言った。
「僕は少し優しい方だと思わないかい?」
「一緒だろうな」「一緒だと思います‥」
「ウ~ン」
そんな話をしながら屋敷に向かうのであった‥。
‥‥‥‥‥‥やり過ぎでは?服装がやばい。宝石・花、その他諸々、つけ過ぎなのだ。
(お、重い‥‥!)
「キャナ、つけしゅぎじゃない?‥‥‥‥」
「それぐらいつけないと逆にだめですよ」
「う、うぅ」
「そろそろですよ」
「お兄様達もいりゅん(いる)んだっけ?」
「はい、もう集まってると思いますよ」
(ゴクリ‥‥‥)
「フォルラ、準備は良いか?」ニコニコ
「可愛いこの天使を初披露するの、ワクワクしかないわっ!フォルラいいわね?!」
「は、はいっ!」
(お母様、ずっと楽しみにしてたんだろうな‥)
「では、参ろうか」
「具合が悪くなったりしたらすぐ言うのよ。そばにいるからね」
「はいっ!」
(笑顔で返事をすると、お父様もお母様も微笑んでくれた)
これから、私の誕生日パーティーが始まる。
「う、う〜ん‥‥」
「お嬢様、大丈夫ですか?」
「大丈夫だ‥‥大丈夫じゃない‥‥」
「テラスにでも行きますか?」
「行く‥‥」
「では、ここでお待ち下さい。奥様方に話してきます」
「わかった‥‥」
タッタッタッ‥‥
「う〜ん。前もだったけど、人が、たくさんいるの苦手だな‥」
前世から人と、関わるのが苦手なのが続いたらしい。
(しかも、自分は子供、周りは大人だから尚更怖い‥‥)
「トホホ‥‥‥」
タッタッタッ‥
(キャナが、帰ってきたか?)
タッタッタッタッタッタッタッタッタッ‥
(ちょっとまって‥‥‥キャナの足音じゃない…多い…誰だ?)
見上げてみると…。
「ねぇ、ドラズ、この娘(このこ)?」
「はいっ!とっても可愛いですよね!」
「細っちぃな、ちゃんと食わせてるのか?運動とかは…」
「オバロ兄様、フォルラはまだ2歳なのです」
「だとしても…」
「まぁまぁ、フォルラと話せるかな?」
「はい。話せますよ。とてもお上手です」
「…?君は?」
フォルラがオドオドしてるときに来た救世主はキャナだった。
「キャナっ!!」
「お嬢様、そんな怖じけないで大丈夫ですよ。この方達がお嬢様のお兄様達ですよ」
「…お、お兄様?」
「そうだよ。改めて自分自己紹介するね。僕はカディルド。2番目だよ」
「俺は、オバロ。3番目。それよりお前、飯は…」
「オバロ兄様!」
「う、…」
「でね、この人が、一番上の兄様。ヴェレク兄様だよ。無愛想なんだけど、ちゃんと感情はあると思うから」
フォルラは呆然としていた。
(え~と、一番右の人が3番目でオバロお兄様…。その右隣の人が2番目でカディルドお兄様…。それでまた隣の人が一番上でヴェレクお兄様…。………多くない?!お母様何人産んでんの?!)