「……あっ…ん…も、だ…め…」
指で突先を軽く弾くようにされて、溢れ出す雫が止まらなくなる。
「……ねぇ、もう……」と、彼の半身を掴むと、
「……あぁ、私ももう限界が……挿れても、いいですか…」
極まった色っぽい声で訊かれて、「……うん…入れ、て……」と、根元を掴んだままで内奥へと招き入れた。
息遣いだけが重なり部屋に響く中──
「んっ…あぁ、もう…っ!」
彼が一瞬高い声を発して達するのとほとんど同時に、自分も昇り詰めた。
息をついて抱き合い、互いの唇を貪り求める。
「……ぅんっ…」
「ん……あっ…」
離れがたく求め合う内に、いつしか疲れて眠ってしまっていたらしかった……。
……先に目が覚めて、眠っている彼にブランケットを掛け、そっとその唇にキスをすると、
その手がふいに掴まれた。
「…きゃっ」
眠っているとばかり思っていたのにと、びっくりして思わず声が漏れると、
そのまま手が引かれて、倒れ込むように彼に抱かれた。
「……お返しのキスを」
口づけられ、頬がボッと赤らむと、
「シャワーを浴びて、火照りを冷ましませんか?」
と、彼から優しげに笑いかけられた。