5. 第5話修羅核〈short story〉 | 全7話 (作者:言葉)の連載小説 | テラーノベル

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ピピピピピピピピピピピピピピピピ…

「うるさ…」

昨日閉め忘れたカーテンから僅かに暗い雰囲気の部屋に光が刺さる。眩しい。

ー7月9日ー

「おはよー」

と言っても返事は帰って来ない。一昨日はあったのに

「いただきます。」

一昨日で食べそびれた物を喰らう。味がしない。今日はやることが無い。

「undertaleでもやるか。」

「呼ばれて出てきてシュワワワーン」

「呼んでねぇよ。ていうかなんでインターホン押さないの」しかも私の名前だし

「えーめんどくさいもん」

隣人であり、私と同じ1人暮らしの幼馴染だ。

「不法侵入、窃盗罪」

「不法侵入は認めるけど窃盗罪は認めない!」

「ていうかなんで毎回アンテやり出したら来んの」

「丸聞こえ」

小声でいったつもりなんだけどなぁ

「まぁ頑張ろうよお互いさ」

「なんでいきなり…」

「元気無くしてるのすぐわかるよ?」

「…」図星☆

「辛いよね左手もわかってるよ隠さなくていい自己防衛なんだから」

「うん…」

「戦争でお父さん亡くして、後遺症でお母さん亡くすなんてさ…」

「だけど」

︎ドｷﾞﾝ

「戦う意味があると?」

レナがとてつもない空気感で言葉を発してきた

「…」

「何故戦う、何故得ようとする」

「それは」

「言い訳なんて戦争には要らねえ」

「え…?」

「要るのはのう時間だよ」

(かっこいいいいいいいいいいいいいいいい///レナってこんなかっこよかったっけ?え惚れたベタ惚れ///はぁー///いやいや人格でも変わった?え、最高なんですけど♡)

「んあ、なんかあった?」

(二重人格説大いに浮上!!期待高まる鼓動も高まるﾜｸﾜｸ)

ﾁｭﾄﾞｰﾝ

「来よったかお出ましさけ」

1945年 7月9日和歌山大空襲