其処に少女が居りました
天使は問います
「其処の愛いお嬢さん、一つ願いを叶えましょう」
少女は答えます
「私を人形にして」
私は人形
愛される為の人形なのです
私は貴女より綺麗な瞳を持っている
私は貴女より綺麗な髪を持っている
私は貴女より綺麗な肌を持っている
手に入れたのです
笑って下さい
人形に成れました
けれども私の周りは一向に変わらないのです
毛ほども見向きされないのです
誰も私を見てはくれぬのです
皆は貴女と会話する
何故此方を見てはくれないのですか
其れ程迄に貴女に魅力を感じると云うのですか
私はこの感情に名を付ける事が適いません
私は問いました
「貴女の願いは何ですか」
だから私は叶えました
願いが叶いました
手に入らぬのです
自己満です、
純文学風に物語を綴る事が初めてなので温かい目で読んで頂ければ嬉しいです。
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