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なんだよう、焦らしやがって♡ まんまと期待しちゃったじゃないかw
jkside
ヒョンが元のように動けるようになるまで
さらに半年の月日が流れた
なんだか、ヒョンは性格を変えているのか、自然に変わってしまったのか、、
それとも僕が大人になったのか、、
相変わらずヒョンが可愛く見えてしまって困っている
ヒョンに助けて貰った時、ひょろひょろだった僕は、今ではヒョンを少し見下ろすくらいに大きくなっていた
🐣「ねえ、グガ、」
ある日の夕飯中、ヒョンは真面目な顔をして話し始めた
🐰「はい、、」
顔を伺うと、ヒョンは箸を握りしめたまま俯いている
🐣「僕、仕事をまた始めようと思う。いいかな」
僕はすぐには答えられず、黙ってしまったけれど、そろそろ言ってくるんだろうとは思っていた
ヒョンはもうハンターとしての、いや、用心棒としての性が染みついてるんだ
何か自分の中で理由があるのか、それともただ、優しすぎて人のために戦う使命でも感じてるのかは分からないが
この人は一生何かと戦って生きていく人だと分かっていた
🐣「ゃ、、やっぱだめ、、だよ、、ね」
消え入りそうな声でヒョンが言った
🐰「いいですよ」
🐣「え?」
顔を上げたヒョンに、無理に笑って言った
🐰「僕がだめなんか言える訳ないじゃないですかㅋ
反対できる立場じゃないです。ヒョンがその仕事してくれてたから、今僕生きているんだから、ね?」
🐣「そ、、そっか、、ありがとう、」
ヒョンにも僕の、行って欲しくない、という本心は伝わっているみたいで、何となく気まずくなった
今の世の中、どんどん状況は悪化している
窓の外から見えるゾンビの数も増えていたし、それだけじゃない、
ゾンビよりも人間の方が今は恐ろしいと思えるほどに治安は乱れていた
🐰「でも、、」
言い淀む僕の顔をヒョンが心配そうに覗き込む
その顔を見て、決意は固まった
🐰「ヒョン、僕も連れて行って。そうじゃなきゃヒョンを外になんか出せない。」
ヒョンは呆気に取られた顔をした
🐣「だ、、だめだよ何言ってるの、、絶対だめ」
🐰「なんで?僕はもう十分ヒョンの助けになれるよ、心配だから言ってるんだよ?」
🐣「そんなこと言ったって、お前はまだ子供だよ、危ないとこなんk、、」
🐰「もう子供じゃないっっ」
ヒョンの言葉を遮るように言った
僕は必死だった
着いていけないのなら、ヒョンを外に出したくなかった
そのくらい心配だったのに、あんな危ない目にあったのに、、
🐰「ヒョンは僕がどれだけ心配だったか分からないの?あの日、、ぐったりしたヒョンが女に抱えられて戻ってきた時、どれだけ僕が後悔したか、、わかってよ、、」
一瞬ヒョンが、怯んだ顔をしたが、またすぐ硬い顔に戻った
🐣「無理。連れてくなんてできない。」
意味が分からなかった
初めてヒョンと険悪な雰囲気になる
🐰「なんで?知らないとこでヒョンが危ない目に合ってるのなんか嫌だ、僕がそばで守りたい」
🐣「なんでか分からないならはっきり言う。
足でまといにしかならない」
唖然とした。
ヒョンの口からそんな冷たいことを言われると思っていなかった
🐰「な、、なんでそんな急に、、」
🐣「こんなことで揉めるなら、銃の使い方なんか教えなければよかったかも、頼むから諦めて」
吐き捨てるような言い方に涙が出てきた
あまりにも酷い。僕はついて行きたいと言っただけなのに。そんな今までのこととか僕のことを貶すことまで言わなくていいのに。
泣き出した僕を見て、ヒョンがちらっと、揺らいだ目を見せた気がしたけれど、もう混乱でその場に居られなかった
🐰「ひどいよ、、そんな人だと思ってなかった。僕はヒョンが心配だから言ってるのに、、もういいよっ勝手にどこかで死んじゃっても知らないっっ」
バンっと立ち上がって寝室に逃げ込み、鍵を閉めて引きこもった
ヒョンと初めてのすれ違いだった。
jmside
グクが出ていった方を、やるせない気持ちで見つめた
酷いことを言った、それはわかっている
ごめん、僕の方がグクよりずっと弱いんだ。
僕が甘えてしまいそうだったから。着いてきてと言ってしまいそうだったから。
グクにどうしても諦めてもらわなきゃいけなかった
目の前であの子が死んでしまったら、、
荒れた外の世界を見て、あの子の綺麗な心が歪んでしまったら、
そんなのは見たくなかった
それだったら今、怒らせるまで頑張って拒否するしかなかった、
せっかく打ち解けてきた今の関係を壊してしまったとしても。
黙々と夕飯の片付けをして、
音を立てないように静かに寝室の前に立つ
🐰「ぅ、、ぅう、、ひぐッ、、、」
堪えるような、鳴き声が聞こえてきて胸が締め付けられた
諦めると言って、グク。
僕は弱い人間なんだ。ごめんね
そっと扉に手を当てて、しばらくその泣き声を聞いたあと
仕方なくソファで眠りについた
すぐに終わると思ったのが甘かったか、、グクはその日から頑なに僕を避けた。
トイレに行っている隙だとか、僕が寝ている隙だとか、顔を合わせなくて済むように部屋から出てきては、またすぐ戻ってしまう
まともなものを口にしてるようには見えなかった。ご飯は用意しているけれど、食べてくれず、いつも捨てることになった
ドアの前で優しく話しかけても、怒ったように話しかけても、
寝ているのか、無視しているのか、返事はなかった
自分の言い方のせいも合ったから、申し訳なく、
そして、僕がいない隙に、グクがどこかに行ってしまうのではないかと心配で、僕は家から出られていなかった
もちろん、仕事のことなど考える余裕もない
そのまま1週間がすぎた