この作品はZsl組と
東方の夢小説になります
オリキャラが多数存在します
それでもいい方はゆっくりしていってね!
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◇ 第1話:『紫の光、非日常の扉』
放課後の空は、どこまでも澄んでいて――
今日もまた、ZSL組の部室には笑い声が響いていた。
「やっぱり、ちまのお菓子美味しい〜!!」
れゆは両手で頬をいっぱいにして、ぱくり。
「れゆちゃん、また口の横についてるよ。ふふ、もう。」
そう言って優しく拭ってくれるのは、ちゆりだった。
その横では、つゆがノートパソコンをカタカタ。
みりぃがソファでのんびり寝そべり、
そあがそれを見てため息をつく。
「みりぃ、またお昼寝中?…ま、いいけどね」
「ちゃんと見てるよ〜。れゆの隣は譲らないから」
「それ、私のセリフ」
月彩が苦笑しながら本を閉じる。
――そんな、いつもの日常。
高校生、大学生、小学生。年齢もバラバラ。
でも、家族より家族みたいなこの場所が大好きだった。
「今日は何して遊ぶ?ねぇねぇ、みんなで鬼ごっこ!」
「れゆ、さっきまで疲れた〜って言ってたのに」
「ん〜…でも、皆と一緒なら元気になるんだもん!」
もこがれゆの頭を撫で、しやがギザ歯で笑う。
その時――
…キィィィン……ッ!
部室の隅に、紫色の光の揺らめきが走った。
「……え? なに、今の音」
そあが立ち上がる。
光の中心に、何かが『開いて』いく。
「……これ、ただの映像じゃないよね……」
つゆがパソコンを閉じて、真剣な顔になる。
「裂け目……みたいだ」
月彩の言葉に、みりぃが微笑む。
「異世界転移イベント、来たかもね」
「嘘でしょ〜!? でも、ちょっとワクワクするかも…!」
れゆの目がキラキラする。
「れゆ!ダメ!近づいちゃ――!」
ふわり、と。
れゆの体が、光の中に吸い寄せられる。
「れゆーっ!!」
皆が慌ててその手を掴もうとした。
が――
紫の光が、ZSL組全員を包み込んだ。
瞬間、音も、空気も、消えた。
――そして。
静かに風鈴のような音が響いた。
目を開けると、そこは――
鳥居。緑の山道。
不思議な、でもどこか懐かしいような空気が漂う。
「……ここ、どこ……?」
れゆの問いかけに、誰もすぐには答えられなかった。
ただひとつ、確かなことは――
私たちはもう、“あっち側”に来てしまった。
つづく。
コメント
4件
1話で神ってわかる内容… やはりれゆ総愛されはいいぞ!!!!総受けもな
ストーリーの中に大学生、高校生、小学生という描写がありますがメンバーの年齢はれゆ以外抽象的になってます(((