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「ッあの!!好きです!!!」『…………は?』
……嗚呼やらかした。これは完全にやらかした。俺は今、目の前でキラキラと目を輝かせながらこちらを見つめるその姿を見てつい先程の自分の行動への激しい後悔に襲われていた。
__聖職者と吸血鬼は、関わってはいけない。
そんなことを初めに言い出したのは誰だっただろうか。時が経つにつれ誰かが言ったその言葉は、今やこの世界の暗黙の了解となり厳しい規則で守られている。
そしてその理由はいとも簡単だ。
__ 聖職者と”愛し合ってしまった”吸血鬼は灼けるような苦しみを受けることとなる。
…そして、聖職者である彼らにとって穢れた存在とされるもの…吸血鬼と関わった者は罰を受けるのだ。
どれだけ愛し合おうとも誰も幸せになれないなんて、全く皮肉なものだ。
…そんなことが分かりきっていてお互いに関わろうなんてする奴はそうそういないだろう。もちろん、俺もその考えの1人なのだ。
……そのはずなのに。今、目の前で衝撃発言をかました彼は…紛れもない “聖職者” だ。
…そしてこの状況に陥っている原因は数分前のことだった__