その巻が完成した場合は、題名の横に「改」をつけます。
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あの、漬物地獄の次の日。
俺は、祖父、ルブロックの部屋に呼び出された。
もしかして、また怒られるのかな、と思っていると…。
「父さんのホルトに昨日のうちに話をつけ、自由にダンジョンに行ってもいいことになった。」
唐突にいわれた。
「でも、一体どうして?」
「お前がどうしてもダンジョンに行きたかったのはわかっていた。
そして、これからも勝手にダンジョンに行ってしまうことがある、と我は思った。
何もいわずに家からいなくなって、そのまま帰ってこなかったらどうする?ついでに箒もなくなっていたら?」
ここで冷や汗が垂れたのは、言うまでもないだろう。
なんて言ったって俺は、勝手に箒を武器として持ち出したのだから。
「そんな事になって困るのは目に見えておる。
だからこそ、わざわざ夜通しホルトを説得し、
ダンジョンに行けるようにしたのだから、少しくらい感謝してほしいものだよ。
ただ、ある程度剣術の腕前が上がって、我から許可を取ったら、行ってもいいという意味だからな。」
話しながら、ルブロックは立ち上がり、
近くの棚の上においてあった袋を持ち上げ、爆弾発言をした。
「この袋の中には、我が国家冒険者だった頃の装備が入っている。」
「は??」
ルブロックが言った国家冒険者というのは、国が行う特別な試験を合格し、かつ、
ものすごい実績がないとなれない、この国の国民の中で一握りの、ものすごい職業のことだ。
祖父が昔、冒険者を職業にしていたことすらびっくりだし、
ましてや国に仕える国家冒険者なんて、そう簡単になれるものじゃない。
祖父は昔、世界に名のしれた冒険者だったのではないか?
こんなふうに俺が思案している間にも、祖父の話は続いていく。
「剣は、柄が丈夫な樫の木材で出来ていて、刃はシルバー(銀)出できている。
防具は全て、アイアン(鉄)の中でも丈夫で高価で取引される、隕鉄と呼ばれる金属で作られている。
盾は、枠が桐(キリ)と呼ばれる木、内側がスチール(鋼)の中でも良質な玉鋼という金属でできている。
そして、この魔法杖だが、お前は属性が光属性だったな?」
そう、この世界には魔法属性というものが存在する。
その属性は、火属性、水属性、草属性、地属性、風属性、雷属性、光属性、闇属性がある。
ただ、この属性は信仰する神によって変わる。
そして、この属性は生まれたときに教会で調べられる。
ただ、2回以上教会で調べるときには、多額の金銭を要求されるため、忘れたら大変だ。
そして、俺は闇属性と対になっていて、かつ両者敵対している希少属性の光属性だ。
「光属性のお前が使いやすいように、先端には純度98%の、光属性の魔法の効果を5倍に上げる、ムーンストーンを埋め込んである。魔法杖以外はすべてスペシャル級だ。魔法杖はユニーク級だ。
剣と魔法杖以外は多少ばかり重いが、お前ならなんとかなるだろう。そして、今ここに、リードに 称号〈冒険者見習い〉を与える!」
この世界には、装備品の階級があり、一番下から、
スラング級(雑魚級)→ノーマル級(一般級)→スペシャル級(特上級)→レア級(希少級)→
ユニーク級(特質級)→レジェンド級(伝説級)→ミソロジー級(神話級)となっている。
そして、装備品は、伝説級、神話級の装備品になってくると、名前がある。
そして、同じように称号もある。
俺は今、冒険者系称号の中では一番低い、〈冒険者見習い〉となった。
この称号を与えられる条件は、一つのみ。
それは、装備品一式を揃えるだけ。←簡単。
この称号は、人によって変わる。つまり、ものすごい希少称号もあれば、
新しい称号を生み出したりしている人もいる。
装備品を持ってみるとなるほど、腕が折れるくらいに重い。
これを軽々と持ち上げた祖父は、一体何者なんだ?
ただ、今はこの武器たちに夢中だったため、このことはいつか解明しよう、と心に誓った。←後回し癖あり。
この日から、この武器たちを身に付けられるよう、
祖父から地獄の特訓(筋トレ)が始まったのだった…。
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