『臨!!』
空を舞いながらも俺は左手に握ったスマホから八卦陣の画像を呼び出す。複雑な術式が連続して、画面に浮かび上がる。
位相空間を作り出そうとしている『クジラ』のチカラを利用することで、八卦炉へのアクセスができるかもしれない。
クソ親父の言葉が脳裏に浮かぶ。
『金丹の錬成に必要な天界の八卦炉をお前が扱える訳がない。この半人前が!!』
現時点で俺が使える最大威力の最終奥義である八卦炉の顕現。これができなきゃ死ぬしかない。
『 無限の炎で灰燼となれ!!
左に八卦!マー ロゥ ウォー!!』
ポッカリ空いた異空間への入り口がクジラを吸い込み、焼き尽くしていく…。
つづく
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