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その日の幻想郷
心の中ではっきりと言ったけど
信じられない
私は殺してない
霊夢は殺してない
私「…紫」
紫「霊夢から呼ぶなんて珍しいわね〜」
私「私ね」
もう
認めたくない
でも私がやった
昔みたいに無邪気に言って
この感情を少しでも小さくしたい
紫「…」
私「ひとをころしたの!」
紫「…なんか昔みたいに可愛くなったわね〜」
私「だれをころしたとおもう?」
紫「…親友の魔理沙とか?」
私「うん!しんゆうをころしたの!」
紫「魔理沙でしょ?」
私「まりさじゃないよ!」
紫「…?」
私「しんゆうだよ!」
私「……まりさじゃなくてしんゆう」
紫「あ…」
私「…」
私「私は魔理沙という少女を殺したんじゃなくて、親友を殺したの」
私「名前がついていても親友は親友なの」
私「親友のことは親友って言わなきゃ」
紫「…うん、そうね」
私何言ってるんだろう
わたし「…霊夢」
霊夢「…」
霊夢は親友を殺したのね
…博麗の巫女が人を殺したのね
…何故?
故意的にはやらない
絶対に
まず博麗の巫女は人を殺せないようになっている筈
魔理沙は、魔法が使えるただの人間
魔女じゃない
あの子じゃ魔女になれない
…あの子が一瞬魔女になれて、霊夢が魔理沙を殺せるようになったとか…?
それで、攻撃をくらってしまって死んだ?
誰かが操って、霊夢に魔理沙を殺させた?
霊夢より強い人は、本当に少ししか居ない
見た目はただの少女でも、立派な博麗の巫女
博麗の巫女の能力を使えばわたしを倒すことだって出来る
幻想郷最強と言われても良い
外の奴等が霊夢を操ることなんて出来ない
どうして?
分からない…
紫「わたしは帰るわ」
紫「考える時間を頂戴」
考える?
私「…幻想郷をスキマから見てて」
紫は言った
こんな優秀な博麗の巫女を失うのは嫌ね
って
人喰い妖怪でも心配はするのね
それも人間の
私「私は死なない」
私「親友を殺して自殺するなんてしないわよ」
紫「…私は自殺しないでなんて言ってないわよ?」
私「自殺なんてしないってだけよ?」
紫「…そうね」
私は死なない
私が死ぬときは親友を忘れたときだ
♡50
コメント
1件
読了しました。この第7話、重くて静かな衝撃が残りますね。「名前じゃなくて『親友』を♡♡♡た」という霊夢の言い直しが、本当に胸に刺さりました。魔理沙という個別の存在じゃなく、関係そのものを失ったと認識する瞬間。紫が「昔みたいに可愛くなった」と返すのも、この状況では逆説的に痛々しい。自分を♡♡♡ない理由を「親友を忘れる時」と定義するラストも、その認識を手放せない限り生き続けるという——非常に深い自己規定だと思います。